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九州圏における海運振興関連施設整備の成果
1.生鮮食料品輸送・保管のための冷凍コンテナ・保冷コンテナの整備
(1)冷凍コンテナの整備(4個)
(1)離島住民の食生活の安定、向上
 九州本土までの航海便数が少なく、かつ長時間の航海を要する離島においては、島内で生産される生鮮物の輸送や本土からの冷凍食品等、冷凍輸送ニーズは高いが、冷凍コンテナが高価なため、数量が不足しているのが現状である。
 本事業は、生鮮物や冷凍食品等を長時間にわたり良好な状態で輸送できるよう冷凍コンテナを配備することにより、離島住民の食生活の安定、向上に寄与している。
 
(2)保冷コンテナの整備(14個)
(1)離島住民の消費する生鮮食料品の安定供給及び物価安定
 離島で消費される野菜・果物・乳製品等の生鮮食料品は、その大部分を本土から海上輸送で行っており、食料品の鮮度維持、品質低下防止のために保冷コンテナは不可欠である。しかしその数量は不足しており、通常のコンテナでは悪天候による遅延等の場合などには品質低下はもとより腐敗してしまうこともある。
 本事業は、保冷コンテナを配備することにより、食料品の鮮度等を長時間維持することができるだけでなく、荷役時間の短縮並びに輸送の安定を図ることとなり、離島住民が消費する生鮮食料品の安定供給、物価の安定等に寄与している。
 
2.離島岸壁における風雨防止用通路シェルターの整備
(1)普通シェルターの整備(16基)
(1)離島における旅客船利用客の風雨防止用、日除け対策
 離島岸壁においては、岸壁と乗船待合所との距離が隔たっているため利用客は悪天候の場合は風雨の中で、夏場は炎天下で乗船待ちをしている。
 特に多客時においては、船室を確保するために、より早い時間から長時間岸壁で待たされることを余儀なくされている。
 このような状況の中、本事業による普通シェルターを岸壁に整備することにより、利用客の風雨防止、日除けに役立つだけでなく、多客時における割込み等の乗船時混乱を解消でき、安全管理にも役立っている。
 
3.離島航路整備のための浮桟橋の整備
(1)浮桟橋の整備(1基)
(1)離島における旅客船利用客の安全性の確保
 唐津市の高島は、唐津市(千代田町)から3km、定期船で10分の玄界灘に位置する人口約400人の離島で、島民の本土との足は定期船のみであり、通勤、通学のほか、本土の病院や施設、買い物に通う足として日常生活に欠かすことの出来ない交通機関である。
 唐津市千代田町の浮桟橋(ポンツーン)は、昭和52年2月に建造して26年間経過しているため、老朽化が著しく、特にポンツーン上部については、今まで数回改修工事を行ったが、内部の支柱材が腐食しているため、これ以上の改修では効果がない状況であった。また、ポンツーン上部がたわむため、歩行困難の状態であり、転倒の危険性もあるため、地元住民や一般利用客から早急な改善の要望がなされていた。
 こうしたことから、本事業は、FRP製のサンドイッチ構造による耐久性にも優れた浮桟橋を整備することにより、これらの問題が解消されることになり、地元島民や一般利用客(特に高齢者)の安全確保に役立っている。
 
 
L6058 X W2438 X H2591mm
 
L2991 X W2438 X H2438mm
 
 
 
L5000 X W1610 X H2240mm
 
 
L5000 X W1610 X H2240mm
 
 
 
L12000 X W4500 X H900mm







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