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(5)発展するコンテナふ頭
 昭和42年、我が国ではじめてアメリカのコンテナ船が日本の港に入港したとき、「第二の黒船」として、話題をよびました。
 コンテナ輸送は、貨物を世界統一規格(世界中どこでも同じ大きさにした)の金属製の箱に詰めて、海では船で、陸ではトレーラーなどで運ぶ方法です。
 貨物を安全にすばやく運ぶコンテナ輸送の窓口になっているのがコンテナふ頭です。
 平成14年には3,981万トンの外国貿易貨物を取り扱いましたが、そのうち約93パーセントの3,711万トンがコンテナで運ばれました。このようにコンテナ輸送は、海上輸送の主役として、これからもますます発展していくことでしょう。
(1)大井コンテナふ頭
 昭和46年から出来た東京港で最大のコンテナふ頭です。
 現在は再整備が完成して同時に大きなコンテナ船が7隻も着けられるようになりました。それぞれ船が着く場所は決まった会社がつかっています。
 長さはなんとJRの有楽町駅から浜松町駅までと同じで2,300メートルもあります。
 
▼大井コンテナふ頭
 
(2)品川コンテナふ頭
 大井ふ頭と違い公共のふ頭なので、いつも決まった船が着くわけではありません。どこの会社の船でもつけられます。
 現在では、韓国や中国航路の船が中心です。
 そして、ここは昭和42年に日本で最初のコンテナ船「ハワイアン プランター号」がついたふ頭でもあります。
 
▼品川ふ頭
 
(3)青海(あおみ)コンテナふ頭
 大型コンテナ船に対応できる、東京港における一番新しいコンテナ基地です。
 また、ふ頭の背後には、最新の設備を備えた、コンテナ貨物の保管、搬送、展示などを行っている、流通センターや大型倉庫がたくさんあります。
 
 
 トランステーナーやストラドル・キャリヤーはコンテナを指定の位置に移動させる機械です。
 
ガントリークレーン
 ふ頭でコンテナ船からコンテナを積みおろしするのが「ガントリークレーン」です。通常は2分間に1個のコンテナを扱います。
 クレーンの上部にはガラス張の部分があり、ここに人が入って動かします。大変危険でむずかしい作業なので、免許を持っている人しか動かせません。
 







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