日本財団 図書館


東京港 見学コース
(拡大画面:126KB)
 
1. 都民(とみん)のくらしと東京港
 東京港は、わたしたち都民の毎日の生活に必要(ひつよう)な、小麦(こむぎ)・水産物(すいさんぶつ)・野菜(やさい)・くだもの・紙・木材などの貨物(かもつ)が入ってくる大切な港です。また都内やその周辺(しゅうへん)で生産(せいさん)された機械類(きかいるい)・加工食料品(かこうしょくりょうひん)・おもちゃなどが東京港から積み(つみ)出されています。また、東京港に広がる埋立地を利用して、うるおいとゆとりのある東京の街づくりを進めています。
 
▼社会見学船の水上バスの一例
 
(1)東京港で取り扱ったおもな貨物
取扱い総数 8,252万トン(平成14年)
 
(2)輸入(ゆにゅう)食品と東京港
 
港から食卓(しょくたく)まで
 
 東京港で扱う(あつかう)貨物の中でも、わたしたち都民(とみん)の毎日の生活にとって大切な食料品(しょくりょうひん)の多くは外国からの輸入でまかなわれています。
 
●麦(むぎ)・豆類(まめるい)
 わたしたちが、食べているパンやうどん、お菓子(おかし)などを作る小麦粉(こむぎこ)の原料(げんりょう)は小麦です。この小麦は、カナダ、アメリカ、オーストラリアの国々から運ばれてきます。その量は、およそ38万トンにもなります。
 豆類やとうもろこし、米などは、19万トン入りました。豆類の中の大豆は、とうふやなっとう、みそになります。
 
 
●魚介類(ぎょかいるい)
 いか、えび、まぐろなど、魚の大部分が冷凍魚(れいとうぎょ)として港につきます。年間の取扱いは約243万トンですが、そのうち、約190万トンは輸入(ゆにゅう)品です。
 輸入される種類としては、アフリカの大西洋側のカナリヤ諸島(しょとう)付近でとれるいかやまぐろ、インドネシア・スペインからはえび、アメリカやカナダからは数の子(かずのこ)・いくらなどが運ばれてきます。
 
 
●くだもの・野菜(やさい)
 バナナ・グレープフルーツ・オレンジ・レモンなど約123万トンが、アメリカ、フィリピン、台湾(たいわん)などから運ばれてきます。
 
 
●肉類(にくるい)
 牛肉(ぎゅうにく)や豚肉(ぶたにく)などの畜産品は、オーストラリア・アメリカ・カナダ・ドイツ・台湾などから約118万トン輸入されています。これらの肉類は、ハムやソーセージなどに加工されたりして、肉屋さんの店に並べられています。
 
 
●砂糖(さとう)・飲料水・その他の食品
 東京港には、塩や砂糖を専門(せんもん)に取り扱うふ頭や上屋(うわや)(船で運ぶ品物を短期間(たんきかん)保管(ほかん)したり、荷さばきするための建物)があり、飲料水、その他食品など35万トン、砂糖約10万トンが運びこまれています。
 
 
 そのほか、のり・ところてんは韓国から、そば粉は中国・ブラジル・カナダの国々から、ぜんまい・しょうが、梅干し(うめぼし)は中国・韓国・台湾から、こんにゃくは、中国・インドネシアの国々から送られ、東京港に入ってきています。
 
▼輸入穀物(小麦)







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION