日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 政治 > 成果物情報

私はこう考える【公営競技・ギャンブル】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


1998/04/14 朝日新聞夕刊
あてはずれ場外馬券撤退 福岡「トゥルー稲築」(大穴日和)【西部】
 
 「次は失敗したくない。休館するけど、別の公営競技を誘致して再開しますよ。あてはあります」
 売り上げ不振で、三月下旬に閉鎖した福岡県稲築町の佐賀競馬・場外馬券売り場「トゥルー稲築」(稲築場外)。これからの利用法を尋ねると、施設主で、隣接の山田市で建設業を営む矢本憲文社長(四九)は、自信と不安の入り交じった表情で話し始めた。
 稲築場外は一九九四年四月、炭鉱跡地にオープンした。「地元を説得して誘致さえすれば、施設主は半永久的にもうかる」と、全国で場外の建設構想が持ち上がったころだ。年間売り上げ三十億円を見込んでいた。
 だが、佐賀競馬本体の低迷に加え、筑豊には競馬の素地がなかったことも響いた。「単勝式と連勝複式の違いを知ってもらうことから始まった」と佐賀競馬の職員は振り返る。
 売り上げは初年度が九億四千三百万円、九七年度が七億二千九百万円。売上額の一定率を賃貸料として受け取る契約だった矢本さん側のもくろみも外れた。「景気悪化で日本中が狂ったんですよ。でも、二十年契約を四年で解約されてはねえ・・・」と恨めしげだ。
 佐賀県競馬組合側にも事情がある。組合本体が九七年度初めて赤字に転落の見込み。累積赤字六億円の稲築場外を放っておくわけにはいかなかった。同組合の百崎保徳・企画労務課長は「努力したが、回復の見込みはない。市場経済の原理から言っても、閉鎖はやむを得なかった」と話す。
 「バブルのころは、山の中にだって造れば場外はもうかった。でも、造ればもうかるという時代は終わったんじゃないでしょうか」。場外の撤退は全国初。稲築場外の清算を「終戦処理」にたとえ、深くため息をついた。
 
 
 
 
※ この記事は、著者と発行元の許諾を得て転載したものです。著者と発行元に無断で複製、翻案、送信、頒布するなど、著者と発行元の著作権を侵害する一切の行為は禁止されています。








サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
55位
(28,844成果物中)

成果物アクセス数
162,221

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2017年5月20日

関連する他の成果物

1.私はこう考える【北朝鮮について】
2.私はこう考える【中国について】
3.私はこう考える【ダム建設について】
4.私はこう考える【死刑廃止について】
5.私はこう考える【天皇制について】
6.私はこう考える【国連について】
7.私はこう考える【自衛隊について】
8.私はこう考える【憲法改正について】
9.私はこう考える【教育問題について】
10.私はこう考える【イラク戦争について】
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から