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私はこう考える【公営競技・ギャンブル】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


1995/05/30 朝日新聞朝刊
売り上げ不振の中央競馬会 レジャー化で不況影響(みんなのQ&A)
 
Q ずっと上り調子だった中央競馬会(JRA)の売り上げに最近、陰りが見えているそうだね。
A 二十八日の第六十二回日本ダービーの売り上げは、約五百二十一億円。史上最高だった昨年の約五百六十八億円を約四十七億円も下回った。ダービーの売り上げが前年を下回ったのは一九八四年以来、十一年ぶりだった。
 
Q 売り上げが落ちたのは、ダービーばかりじゃないみたいだね。
A 二十八日現在、JRAの今年の総売り上げも昨年同時期の九五・八%で、一兆六千六十一億円にとどまっている。最も格の高いG1レースは、桜花賞、天皇賞などこれまでに六レースが終わったが、売り上げで前年を上回ったのは安田記念だけだった。
 
Q 売り上げ不振の原因はいったい何なのだろうか?
A JRAは、阪神大震災の影響をまずあげている。被災して約四カ月の間、営業できなかったウインズ神戸(場外発売所)は、昨年一年間で一千三十五億円を発売した拠点で、全国で十三番目の発売規模を誇る施設だ。
 
Q 競馬ファンにも被災した人は多いだろうし、財布のひもがどうしても固くなったということもあるだろうね。
A スターホースの故障が相次ぎ、レースの興味を半減させてもいる。三月にはダービーの本命といわれたフジキセキが故障して、そのまま引退。四月になってからは、昨年の三冠馬ナリタブライアンが、やはり故障して休養に入った。
 
Q ここ数年、地方競馬、競輪、競艇、オートレースなど、他の公営ギャンブルがいずれも売り上げを落としていた。中央競馬だけが成長していたことの方が驚きだった、といえるかもしれないね。
A JRAの「企業努力」もあったと思う。一九九一年には馬番連勝式という新しい種類の勝馬投票券(馬券)を発売してファンの興味を引き、マークカードで読み取る券売機を開発し、発売能力を飛躍的に伸ばした。でも、考えられるファンサービスはほぼ出尽くした感じがする。
 
Q JRAの九四年の年間売り上げ(延べ開催日数二百八十八日)が三兆八千六十五億円。現在ある施設では、もう限界に達しているのかもしれない。
A それに経済不況の影響もある。JRAは、競馬場の売り上げと入場者数から、一人当たりの馬券の購買額を算出しているが、八九年の五万二千四百円をピークに、年々減っていて、昨年は三万五千七百円だった。
 
Q 「ギャンブルは不況に強い」といわれていたんじゃないのか。
A もうそんな時代じゃないようだよ。今や競馬も大衆レジャー、多くの人が楽しむようになっている。二十八日のダービーで東京競馬場に集まった観衆は十八万七千百五十六人で、史上二位だったが、売り上げは景気の影響を受けて悪かったんだ。
 (有吉正徳・運動部)
 
 
 
 
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