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私はこう考える【天皇制について】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


2001/12/02 朝日新聞朝刊
雅子さまおめでとう ご出産(社説)
 
 雅子さまが女子を出産された。
 結婚以来8年。皇太子ご夫妻にとって、初めてのお子さまである。よろこびはいかばかりかと思う。
 天皇ご夫妻をはじめ、ご一家のみなさまに、心からお祝いを述べたい。
 皇室に嫁いだ娘を見守ってきた雅子さまの両親のよろこびもひとしおだろう。
 生まれてきた子どもをどう育てていくかを考えるのは、親にとって心が弾む。それはまた、親として強く責任を感じることでもある。皇太子ご夫妻もすでにいろいろな考えを持っておいでであろう。
 現在の天皇ご夫妻は41年前、旧来の乳人(めのと)制度を廃止し、皇太子さまを自らの手で自由にのびやかに育てたと聞く。
 皇太子ご夫妻も子育てを通じて、より自由に、よりのびやかに、国民とともに歩んでいく「開かれた皇室」を、さらに築き上げていっていただきたい。
 雅子さまは外務省から皇室へ、キャリアウーマンから皇太子妃に転じた。その間には、いいしれぬギャップもあっただろう。8年の歳月は、ご夫妻でそこを踏み固めてきた日々であったに違いない。その結晶が、今回の慶事なのであろう。
 雅子さまの同世代の女性の中には、結婚や出産について余裕をもって考えている人たちが少なくない。男女とも、生涯設計のありようは、時代とともに変わりつつある。「晩婚化」「少子化」といった日本全体の潮流の中に、皇室もある。
 現行の皇室典範は、皇位継承権を男子にのみ認めている。
 現在、皇位継承権のある男子皇族は7人を数えるが、秋篠宮さまの誕生以来、30年以上にわたって男子の誕生がない。
 今年初め、皇位継承権を女子にも認めるよう皇室典範を見直そう、という動きが政界の一部にあった。雅子さまの懐妊が公になってからは、論議は中途半端な形にとどまっている。
 皇太子ご夫妻に今回、初めてのお子さまとして女子が生まれたこと自体を、早急な議論を促す要因とすべきではない。
 今後、十分に時間をかけて、「象徴天皇制」にふさわしい皇室典範のあり方を論議し、国民の間のコンセンサスをつくっていくことが肝要だ。
 内外で家族のあり方、皇室や王室の姿が多様化している。
 20世紀の日本の皇室は第2次世界大戦を境にくっきりと姿を変えた。欧州など海外の王室ではいま、様々な家族のかたちを見るようになった。
 今年は21世紀の初めの年にあたる。
 この1年間で、日本国内では100万を、世界では1億を超える新しい命が生まれる。皇太子ご夫妻が授かった赤ちゃんも、その一人である。
 新しい生命が、新しい世紀を生きていく。すこやかな成長を祈りたい。
 
 
 
 
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