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私はこう考える【天皇制について】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


1999/06/26 朝日新聞朝刊
君が代の「君」とは(天声人語)
 
 〈日の丸を国旗とし、君が代を国歌とすることに、私はこれまでまったく異議をもっていなかった〉〈だが、その考えをちょっと変えたくなっている〉▼ノンフィクション作家の上坂(かみさか)冬子さんが、「君」をめぐる政府見解について、書いている(十八日付の産経新聞「正論」欄)。考えを変えたくなったのは、〈「君が代」の「君」は象徴天皇をさすものだと明確にしたと聞いてからだ〉▼以下要約すれば――これまで自分(上坂さん)は「君」に関しては、実に漠然と解釈していたとしかいいようがないが、強いていえば、一般的な意味での「あなた」をさすと受け取っていた。といって、国家の象徴としての天皇制に反対ではない▼〈千年も八千年も末長く平穏な日々がつづくのを望んではいるけれど、それを特定して象徴天皇のために歌い上げるとなると抵抗がある〉〈カタイことをいうなら国家の主権は私たち国民にあるはずだ。強いて意味をはっきりさせて歌い上げる場合には・・・「我らが世」はと変えるべきだろう〉▼この文章に共感する部分は多い。「君」とはだれをさすかを突き詰めず、漠然と歌ってきた人は、なるほど少なくはないと思われる。亡くなった向田邦子さんのエッセーに『夜中の薔薇(ばら)』『眠る盃(さかずき)』がある。#わらべは見たり 野中のばら(野ばら)や#めぐる盃影さして(荒城の月)を間違えて覚えていたというのだ▼「君が代」もふくめ、歌にはそういう、いちいち意味を考えなくても歌ってしまえるところがある。しかし、こんどの政府見解は、そうした漠然とした個所をくっきりと明らかにしてみせた。となると〈国民こぞって人格をもった一人の人間の繁栄を「君が代」に託して歌いあげる〉(上坂さん)ことになる▼それが主権在民の国の国歌にふさわしいといえるのかどうか。議論は、尽くされてはいない。
 
 
 
 
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