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施設見学
2003年1月22日(木)
社会福祉法人 日本医療伝導会
総合病院衣笠病院
財団法人 ライフ・プランニング・センター
ピースハウス病院
愛のこもった福祉医療をめざして
病院創立の精神
 「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」 マタイによる福音書25章40節
 
 衣笠病院は戦後の荒廃のなかでいち早く横須賀を中心とした三浦半島にキリストの愛による医療奉仕を行うために設立されました。
 建院の精神である聖書のみ言葉をかかげ、高い医療技術と温かい看護をめざして、今日まで励んできました。
 今後も、ますます地域の方々に喜ばれ、信頼される総合的福祉病院として使命を果たしてまいります。
 
 
あゆみ
 
1947年(S22年)8月 創立・診療開始 旧海軍共済病院分院を譲り受け診療開始
1952年(S27年)5月 法人設立 社会福祉法人日本医療伝道会衣笠病院の認可
1960年(S35年)1月 罹災 火災のため施設大半を消失
1961年(S36年)5月 復興事業開始 本館・別館等の復興建設工事を開始
1970年(S45年)7月 特養ホーム建設 特別養護老人ホーム「衣笠ホーム」(50床)建設 その後80床に増床
1972年(S47年)7月 総合病院 総合病院の認可
1975年(S50年)12月 増築 老人病棟(100床)建設
1980年(S55年)7月 保健センター 新たに人間ドック等の地域保健活勤のため開設
1987年(S62年)5月 健康管理センター 業務拡張により「保健センター」の名称を変え、新設
1991年(H3年)9月 本館等増改築工事並びに老人保健施設新築工事着工
1995年(H7年)5月 同上竣工
6月 老人保健施設「衣笠ろうけん」(50床)開設
1996年(H8年)8月 衣病訪問看護ステーション開設
1997年(H9年)9月 緩和ケア病棟(ホスピス)新築工事着工
 12月 衣病訪問看護ステーション久里浜開設
1998年(H10年)4月 衣笠病院久里浜在宅介護支援センター開設
 5月 湘南国際村クリニック開設
 6月 緩和ケア病棟(ホスピス)開設
1999年(H11年)6月 衣病訪問看護ステーション浦賀・衣笠病院浦賀在宅介護支援センター開設
2002年(H14年)3月 日本医療機能評価機構による「一般病院種別B」審査受審
2002年(H14年)6月 日本医療機能評価機構による「一般病院種別B」認定
2002年(H14年)6月 衣笠病院長瀬ケアセンター新築工事着工
2002年(H14年)12月 久里浜・浦賀ケアセンターを統合し、衣笠病院長瀬ケアセンター開設
2003年(H15年)12月 衣笠ホーム、芦名に移転(100床に増床)
 
表紙写真●主イエス・キリストの生涯を心に刻むために制作されましたステンドグラス。故山本敬病院長のご家族からの寄贈。
 
三浦半島の保健・医療・福祉を担う
病院長
南 信明
 
 戦後の貧窮と荒廃の三浦半島に、医療をもって仕えることを目的として、キリスト者の有志により衣笠病院は創設されました。4名の医師を合む35名の職員で1947年(昭和22年)8月、診療が開始されました。
 衣笠病院は、横須賀市のほぼ中央に位置し、三浦市、逗子市、葉山町を含めた地域の方々のための中核病院のひとつとして、二次までの医療を担っています。疾病予防、健康増進のための健康管理センター、生を完成させる場としてのホスピスを備え、地域の方々のために“来てよかった病院”として、「病気に悩む人びとに共感し、慰めの手が自然にでるように、奉仕の精神をもって尽くすこと」をめざしています。さらに、インフォームド・コンセントを大切にし、ご理解していただき、選択していただけるように、安全で高度な医療を提供するよう努力しております。そのために財団法人日本医療機能評価機構による病院機能評価を受審し、認定を受けております。
 1960年(昭和35年)、火災により施設の大半を焼失し、16名の貴いいのちを失ったことは痛恨の出来事でした。再起が不可能と思われたなか、地域の方々の強い要望と、行政・教会、そして外国の方々のご協力とご支援により、再建することができました。
 その後、1970年に衣笠ホーム(介護老人福祉施設)、1995年には衣笠ろうけん(介護老人保健施設)を設置、保健・医療・福祉の統合をすすめてきました。1998年には、念願の独立型ホスピス病棟を設置しました。1991年から始められた訪問診療、その後1996年に開始された訪問看護のための施設を統合し、デイサビースを提供することのできる新しいケアセンターを長瀬に開設いたしました。
 1982年から始めている病院ボランティア活動は、外来の総合案内ボランティアに加え、現在では、病棟、ホスピスにまで範囲が広がり、多くのボランティアがご利用者の皆様の隣人として、働いてくださっています。
 衣笠病院が地域の方々にとって、なくてはならない病院として利用していただけるよう、高い水準の医療と心のケアを充実させ、文化の薫りただよう心あたたかな病院として、進んでまいりたいと願っております。
 
 
緩和ケア病棟
「衣笠病院ホスピス」(20床)
 ホスピスとは、おもに末期がんの方のために、さまざまな援助のプログラムが用意された施設です。
 当ホスピスでは、キリスト教精神にもとづき、身体的苦痛のケアにとどまらず、心のケア、魂のケアも含め、その人らしい「クオリティ・オブ・ライフ」をめざしてまいります。さらに生きることを尊重し、だれにでも例外なく訪れる「死への過程」に敬意をはらい、生を完成させる場と考えております。
●痛みや不快な症状を緩和し、個別的なケアを提供いたします。
●医師、看護師をはじめ、チームでのケアを行ってまいります。
●入院、外来でのケアを提供いたします。
●家族の方を含めた在宅でのケアにも心を配ってまいります。
 
ホスピス全景
 
 
談話室
 ゆったりくつろげる1階談話室は、患者家族専用キッチンも併設され、ご家族の皆様との団らんにも利用できるオープンスペースです。
 
 
[スタッフ]
医師
看護師
医療ソーシャルワーカー
牧師
リハビリスタッフ
栄養士
薬剤師
その他病院職員
 
その他、教育を受けたボランティアが協力して応援いたします。
 
[施設概要]
●2階
病室(個室20室)/談話コーナー/サービスステーション
●1階
礼拝堂/研修室/面談室/談話室/家族専用キッチン/ボランティア控室/介助浴室・浴室/家族室 ほか







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