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看護セラピー I
 
リラクセーション:ストレスフルな状況にある療養者のストレスに対して、意図的に副交換神経を活性化させ、身体をリラックスさせ心身に休息と安らぎをもたらせ、療養者自身の意思によって行える方法である。
 
1. 時と空間
2. 深呼吸法
3. 全身リラックス法
4. 意図的タッチ
5. セラピューティック・タッチ
6. アレキサンダー・テクニック
 
看護セラピー II
 
マッサージ:マッサージは施行者と受け手が共有する共感的伝達方法の相互作用であり、パワフルなコミュニケーション手段である。死に直面した療養者はショックや緊張の中で別れや悲しみなど悲哀を抱えており、マッサージを通して安心感や一体感が得られ、家族との許しや関係性の修復、家族との絆を強めることなどに繋がる。
 
1. 全身マッサージ
 
2. 部分マッサージ
1)ハンドマッサージ
2)背部マッサージ
3)足部マッサージ
 
看護セラピー III
 
■セラピューティックタッチ(ヒーリング):
不安を癒す目的で癒しを提供する側と受けてのエネルギーの場との間に意図的に相互作用を生じさせてエネルギーパターンの調和を健全な状態に戻すヒーリングの一種である。
■アレキサンダーテクニックス:
人間の身体・骨格の緊張を解き、生のリズムの流れで全身をリラックスさせる方法である。人間のボディメカニズムは常に負荷がかかっている状態であるが、このテクニックを取り入れることで身体への関心と身体的調和(バランス)を取ることで体が柔軟になる。
 
看護セラピー IV
 
看護師自身がひとりの人間として存在することの意味について考える:
体験学習1(2人ペア)
・ありのままの自分に向き合う
・身近な人巡る感情と自分の位置
 
体験学習2(グループ演習)
・喪失体験を生かし療養者の理解を図る
 
看取りのケア
 
■看護の中の看取り・・・
1. 死と死にゆくことへのイメージ
2. 死に対する消極的なイメージをマネジメントする
・人生を回顧し、ライフレビューを通して意味を見出し、準備を整えていく
・療養者と家族が残された時間の中で、ゴールが達成できるよう共にある時間を生かす
・周囲の人々との許しや感謝を告げ、癒し、祈りへ
悟りの境地を得て恐怖心が消え穏やかとなる
3. 闘病が病気と共に繋がっていたのは、本人の強い意志と自律を助けた家族の力とわかち合いなど思いやりの中にある。ひとことひと言の中に愛と悲しみがあり、祈りがある・・・そして精一杯の心の叫びがある。
■そのときがやってきた・・・その時が・・・
 
架け橋としてのホスピス
 
■聴くと言う橋を架ける
■痛みの基礎研究に橋を架ける
■地域に橋を架ける
■家族に橋を架ける
■急性期医療に橋を架ける
■スピリチュアル的側面に橋を架ける
■喪失を乗り越えて成長するための橋を架ける
 
You matter because you are you
 
 あなたはあなたのままで大切なのです。
 あなたは人生最後の瞬間まで大切な人です。
 ですから、私たちはあなたが心から安らかに死を迎えられるだけではなく、最後まで精いっぱい生きられるように最善を尽くします。
 
Dame Cicely Saunders







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