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(7)追越し船の航法・・・13条
 他の船を追越すときは、十分に離して大きく追越さなければなりません。
 
 
(8)行会い船の航法・・・14条
 2隻の動力船(エンジンで動く船)が正面衝突しそうなときは、お互いに右転して避けなければなりません。
 
 
(9)横切り船の航法・・・15条
 2隻の動力船が互いに交差し衝突しそうなときは、相手の船を右舷側に見る船が避けなければなりません。この場合、相手の前を通ってはいけません。
 
 
(10)避航船の航法・・・16条
 相手の船を避けなければならない船は、できる限り早く、大きく避け、相手から十分遠ざかって下さい。
(11)保持船の航法・・・17条
 相手の船を避けなくてもよい船は、そのままのスピードと進路で真っすぐに走って下さい。
 しかし、相手の船が避けそうもないときは、右転するか、停止するかして避けてもよいことになっています。
 左転しては、いけません。
(12)各種船舶間の航法・・・18条
 動力船は最も身軽なため、いつでも、次の船を避けなければなりません。
ア. ヨット等の帆で走る船(帆船)
イ. 網や縄等の漁具を使って漁をしている船(漁ろうに従事している船舶)
ウ. エンジンや舵等が故障している船(運転不自由船)
エ. ブイ・海底電線等の敷設、保守または引揚げ作業、しゅんせつ(海底を掘る作業)、測量等の水中作業、走りながら燃料等の補給とか人や荷物を移す作業あるいはバージや伐等を引っ張る作業などをしているため他の船の進路を避けられない船(操縦性能制限船)
 また、帆船は動力船の次に身軽ですから、漁ろうに従事している船、運転不自由船、操縦性能制限船を避けることになっています。







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