7. 略史：16世紀にヨーロッパ列強が湾岸地域へ進出するようになりクエートの存在が知られるようになった。18世紀アラビア半島中央部から移住した部族がクエートの基礎をつくった。1899年英国の保護国となる。1938年に大油田が発見され、1961年6月19日英国から独立。

1）主要産業：

　石油原油確認埋蔵量965億バーレル（99年末現在）、世界第4位（全世界埋蔵量の9.3%）可採年数131年（世界最長）原油生産量1998年198万B/D、1999年202万B/D

2）GNP: 292億米ドル（1999年）

3）一人当たりGNP: 13,522米ドル（1999年）

4）経済成長率：2.2%（1998年、IMF）

5）消費者物価上昇率：2.2%（1999年、IMF）

6）失業率：5.1%（推定）

7）総貿易額

（1）輸出：石油、石油製品

（2）輸入：機械、食料品

（1）輸出：日本、米国、韓国、シンガポール（1999年）

（2）輸入：日本、米国、ドイツ、サウジアラビア、イタリア（1999年）

（2）石油収入による国内工業化は石油関連部門に限り、その豊富なオイル・マネーを主に海外での投資に向けることにより金融立国を指向。

（3）1990年8月からのイラク侵攻により、主要産業施設は多大な被害を受けたが、既に復興はほぼ完了し、原油生産量は右侵攻前以上の水準に達している。

（4）復興資金調達のため、91年12月に国際金融市場より総額55億ドルの起債を実施したが、96年12月に予定通り完済。