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こども海洋リサーチ“学習会”
 川ってどのようにできるのか、川の役割や私たち人と深く結びついていること、また、川の流れ、周辺環境の様子、川の中にいる虫など、主に中流から下流域にかけて観察しながら学んだ。
 
平成15年10月18日(土)
 
14組28名 大田区在住(平和島海洋クラブ)の子供と保護者
 
○平和島競走場 出発 8:30
○鈴ヶ森インターから高速へ〜高井戸〜中央高速八王子〜羽村の堰
○羽村の堰 10:20〜11:40
○昼食 11:45から12:20
○羽村の堰 出発 12:40
○新奥多摩街道〜16号堂方上右折〜拝島橋〜左入橋左折〜田島橋左折〜多摩大橋〜多摩大橋北右折〜新奥多摩街道〜甲州街道〜
○大丸用水堰(おおまるようすいせき) 13:30〜14:30
○大丸用水堰〜是政橋(これまさばし)〜川崎街道〜多摩川原橋手前右折〜多摩沿線道路〜多摩川水道橋右折〜府中街道〜宿河原駅入口左折〜土手突当り右折〜多摩沿線道路〜409号線〜殿町3丁目左折〜多摩川河口
○多摩川河口 16:10〜16:45
○多摩川河口 出発 17:00
○平和島競走場 到着 17:20
○解散 17:30
 
○宇多 高明(うだ たかあき) 氏 工学博士(こうがくはくし)
財団法人 土木研究センター審議役(しんぎやく) なぎさ総合研究室長
 東京工業大学(工学博士)、米国スクリップス海洋研究所 在外研究員、建設省 土木研究所河川部長、国土交通省 国土技術政策総合研究所 研究総務官などを歴任(れきにん)。
 日本全国及び世界各地の海岸の調査を行っている。
 また、多くの人々に海岸のわかり易い(やすい)説明をするのが趣味(しゅみ)。
 著書(ちょしょ)に「日本の海岸侵食(かいがんしんしょく)」(山海堂)など。
 
○清野 聡子(せいの さとこ) 氏 農学修士(のうがくしゅうし)・工学博士
 東京大学大学院(とうきょうだいがくだいがくいん) 総合文化研究科(そうごうぶんかけんきゅうか) 広域(こういき)システム科学科(かがくか) 助手(じょしゅ)
 海辺(うみべ)や川の環境(かんきょう)の研究(けんきゅう)している。
 水の生き物がすむ環境(かんきょう)を、人間の生活と折り合いをつけながら、どのように守っていけるのかを考えている。特に、イカやタコ、カブトガニの生物学、漁村(ぎょそん)の生活、環境(かんきょう)の移り変わりについてが、中心的な研究(けんきゅう)テーマ。
 著書に「海辺に親しむ」(共著、成山堂書店)など。
 
 多摩川に行って私は、石のうらにいる虫を見ました。その虫は、メダカのエサになるので持ってかえろうと思ったけどやめました。それから、分かったことは、魚がいること、いろいろな生き物がいることです。
 それから、羽田では、土にいっぱい穴があいていて、その穴の所に、土の玉がありました。その中で一番大きい穴があって、土の玉も大きくて、その穴をほったら、大きなかにが出てきました。それから、羽田は、とてもしょっぱいにおいがしました。
 多摩川には、多摩川兄弟の像がありました。そして、羽田では、大きな大きな穴は、大きな大きなかにで、小さな小さな穴の中には、小さな小さなかにがいました。
 
【保護者からのメッセージ 匿名】
 川の生き物の学習会に参加させていただき、ありがとうございました。母親の代わりに祖母が参加させていただきましたが、長年、川の近くに住んでいて、知らなかったことばかりだったと、教えていただき関心しておりました。お世話になりました。
 
【匿名】
 最初は、冷たい川に入るって風邪をひきそうでした。友達のあみが流れそうになって、どうしようかと思いましたが、無事にとれてよかったです。川ですべりそうになって「ドキッ」としました。友達の入れ物のふたが流れてとれなかったです。海であえるかな。次に砂浜で小さいかにをとりました。かわいかったです。今でも元気にしてます。また川遊びも、かにとりもまた行きたいです。
 
【保護者からのメッセージ 匿名】
 何かについて勉強するという事がなくなっている今日、大変色々な勉強ができました。先生のお話しも「なるほど!!」と思う事が多く、実際その場所に立って説明を受けると余計に興味が湧いてきました。
 また、子供達の川に入ったりする時の楽しそうな顔々、かにを捕まえた時のうれしそうな顔、なかなか体験できない事をしていただき親子共々よい思い出、よい体験をする事が出来ました。先生をはじめ、スタッフの方々どうもありがとうございました。そして、テレビにも放映され、子供達も大喜びでした。またこういう企画がありましたら、ぜひ参加させてください。
 
【匿名】
 私は、最初に行った羽村の堰が気に入りました。水は冷たくて、肌が冷たかったけど10分くらいすると、肌がなれたせいか、ぜんぜんつめたくなくなりました。水はきれいで透き通っていました。とれたのは、メダカ一匹だけだったけど、とれてよかったです。次に大丸用水堰に行きました。そこでは、雨がふって大変でした。くつは、ちょっとどろがついてしまってきたなかったです。次に、羽田沖河口付近でした。そこでは、カニをつかまえました。その中には、大きいカニばかりではなく、2〜3mmほどの小さなカニもいました。ヨシは、根が長くてビックリしました。羽田河口付近にいたのは、カニだけではありませんでした。それはエビです。そのエビは、背中などがとてもやわらかくてプニプニしていました。私はこれを、機械にいろいろな自然のある所にいきたいなと思いました。
 
【保護者からのメッセージ 匿名】
 普段私達は蛇口を捻れば流れでる水を何も考えずに使い、排水しております。新聞、ニュース等で川の汚れ、オイルボールがお台場に浮いていた事など報じられ、自分なりに排油の始末など各個人で出来る事はするつもりでおりますし、子供も学校の教科書で川や浄水場のことを学んだりしています。しかし、今回実際に足を運び、水に触れ、生き物に触れ川がもっと身近になり、大切にしていかなければならない事を学びました。羽村の堰や羽田沖河口付近では、水に濡れたり、靴が泥になりながらもそれぞれの生物を見つけ喚声をあげていました。ところが大丸用水堰では護岸工事が設され、あまり生物の気配りもなく川の水も同じ川の水とは思えない様子でした。
 今回、宇多先生や清野先生の興味深い話をお聞きしながら学習会に参加させて頂いて本当に良かったと思います。大人はもちろんですが、子供達も川や環境の事を考えるきっかけに多少なりともなったと思います。
 
【匿名】
 川はなぜできるのかと聞いたら雨の水でできると言われて、そうだったんだと思った。山に降った雨水が地面にしみて出てくるのが川の水になるのはやっぱり不思議だ。だって日本には山がたくさんあるけれど多摩川は大きいし、海まで続いているから。それに雨水から始まった川に草や虫がいて、カニや魚がいて鳥がきて人も川の水も少なくなったり、みんなが困る。雨は自然の物だから自然を大切にしないといけないと思った。川の水は冷たかったけど楽しかった。大きなアシハラガニを捕まえた。お母さんがカニにはさまれてカニは手を切ってにげて行った。今度はトンボもつかまえたいな。
 
【保護者からのメッセージ 匿名】
 多摩川の源流が山梨県塩山市の笠取山だという事もはじめて知りました。羽村の堰も東京にいながらどの辺だかよくしりませんでした。今回参加させて頂いて講師の先生方が子供の川についての質問に答えて下さったんですが興味深く聞いていました。大田区で水辺が近くにありながら今まで関心を持っておりませんでした護岸整備されてきれいになった所は、ヨットなどが停泊してあり、水辺に親しむというよりは、散歩コースかなと思っていました。玉川上水も堰も実際行ってみて体感できた事を幸せに思います。上流の堰の水のきれいさ、自然環境の豊かさ、下流の堰の干潟のヨシ原群や、生物、楽しい貴重な経験でした。自分の目で見て感じて自然を見つめていかないと、自然が壊されているのに気付かず、人にとっての都合での開発ばかり進んでしまい取り返しがつかなくなってしまう恐ろしさを感じました。身近な自然にふれる機会、経験がなにより大切だと実感しました。参加させて頂いてありがとうございました。
 
【匿名】
 魚がいっぱいいました。玉川兄弟の銅像がありました。ぼくは今昔の水がどうやって運ばれるかの勉強をしてるからちょうどよかったです。その次にみんなで石なげをするのが楽しかったです。また行きたいです。途中で雨が降ってきました。
 3番目の場所についてかに探しをしました。最初は小さいのしかいませんでした。でもいろんな場所をめくると大きいのがたくさんいました。思ったよりたくさんいてよかったです。その後バスに乗ってりょうじゅん君とかにを見てました。でも途中でゲームをしました。でもその前に誰かが帰ってしまいました。ゲームの続きをしていたから感想を聞かれました。ぼくは楽しかったですといいました。川はとてもきれいでした。先生は水を飲んでいいと言っていたけど、ぼくは飲みませんでした。バスから降りてりょうじゅん君と帰りました。楽しかったです。
 でも3番目の場所の土はどろどろでペタペタいいました。
 
【匿名】
 今回多摩川の上流から下流までを見学して美しい環境は見守るだけではいけないのだと痛感しました。上流の川の水の透明な美しさを見て、自然の中の音や臭いが子供達の探求心を駆りたてるということが、キラキラした瞳を見ればわかります。羽田沖の下流では上流とは比べ物にならないほどの、水の汚れが進んでいましたが、カニを発見するたびに歓声を上げる子供たちのたくましい笑顔に救われたような気がしました。
 親子で自然にふれあうことができる機会を与えて下さった関係者の方々、並びにずっと付き添って、たくさんの親子連れの参加者をまとめていただいた宇多博士にも、お礼を申し上げたいと思います。次回また企画があれば家族で参加したいと思いました。ありがとうございました。







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