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ジュニア部門
ジュニア部門
「橋」
埼玉 松岡恵美子 選
ドライブに橋は最高きもちいい 沖縄 糸満中二 比嘉南美枝
 
橋の上明日へのとびら見えてきた 沖縄 糸満中二 徳元大力
 
よく通る橋から見える魚さん 東京 小五 吉田真歩
 
夏休み橋からみたよタマちゃんを 沖縄 糸満中二 伊敷よし乃
 
雨上がり渡ってみたい虹の橋 千葉 小六 渡邉真美
 
あの橋を私はいつも忘れない 沖縄 潮平中一 遠山英里
 
ゆうひがねふるいつりばしかがやかす 鳥取 鹿野小五 長岡朗生
 
未来橋私の手でかけたいな 沖縄 兼城小五 嘉手苅茉林
 
人はみな人生という橋わたる 沖縄 潮平中一 金城幸乃
 
渡りたい沖縄にないつり橋を 沖縄 兼城小五 添石紗央里
 
この橋で未来の自分変わるかな 沖縄 西崎中二 高原典子
 
まっ青なお空と似合う瀬戸大橋 香川 木太小六 蓮井紗弥香
 
古い橋らしく歴史を語ってる 鳥取 鹿野中二 野藤 恵
 
わたりたいせとおお橋を自転車で 香川 綾南町立昭和小五 楠原大輝
 
レンガ橋古い歴史がつまってる 香川 川東小六 中西大貴
 
橋わたりぼうけんへでる楽しいな 鳥取 鹿野小五 谷口あゆみ
 
吊橋を渡るしばらく目をつむる 福岡 福島高校定時制 古里美沙
 
あったかいかぞくのはしはおかあさん 鳥取 鹿野小二 長谷川太智
 
未来への橋はぜったいあるはずさ 沖縄 潮平中一 長嶺庄吾
 
石橋をたたき受験の日を渡る 鳥取 鹿野中二 徳田万葉
 
秀句
デザイナーぼくの夢への長い橋 岩手 西根町立寺田小 遠藤大樹
 
クレヨン画大きく描いた虹の橋 東京 中三 吉田夏歩
 
今ぼくは進路に橋を架けている 鳥取 鹿野中二 高田寛明
 
選者吟
丸木橋童話の森へ子と渡る 埼玉 松岡恵美子
 
選評
 秀作(1)のデザイナーの句は希望を実現させる長い橋を行く少年の姿が描かれています。
 秀作(2)画用紙いっぱいの大きな虹の橋に集句の中での発想が光っておられました。
 秀作(3)進路に向ってコツコツと勉強している子供が、私は大好きです。そのためには色々と難関もあるでしょう。それには橋も架けなければなりません。課題「橋」を使って進路の夢を表現なされたよさがあります。
松岡恵美子
 
「瞳」
広島 定本広文 選
ひとみにはかがみがあったきれいだな 鳥取 鹿野小五 石原瑠璃子
 
一人ずつみんなの瞳かがやくよ 東京 河合智子
 
瞳には心のおくの人がいる 沖縄 西崎中二 玉城麻衣
 
君のうそ瞳を見ればわかるのさ 沖縄 潮平中一 大嶺理乃
 
いきものはきれいなひとみひからせる 岩手 西根町立寺田小 小野寺久美子
 
みんなでね心のひとみ光らそう 香川 西部小五 山路美沙
 
ひとみをねみるとわかるよ君のこと 鳥取 鹿野小五 藤原美和
 
言葉より瞳のほうが正直だ 鳥取 鹿野中三 鈴木真穂
 
瞳にはいろんな日々がきざまれる 沖縄 潮平中一 翁長陽香
 
友達の瞳真実かたってる 鳥取 鹿野中一 井伊真奈美
 
瞳はね私の心映し出す 福岡 福島高校定時制 久原美郷
 
自信ある瞳まっすぐ見てもらう 鳥取 鹿野中二 北村 瞳
 
輝いていますね夢を追う瞳 広島 三原和樹
 
瞳には現実だけを見せておく 鳥取 鹿野中二 高田寛明
 
信号無視小さい瞳みているよ 沖縄 兼城中一 大城奈津希
 
真実が好きな瞳を持っている 鳥取 鹿野中二 伊丹 梓
 
きみの夢瞳のおくで光ってる 沖縄 高嶺中一 新里賢人
 
心にも瞳はちゃんとあるんだよ 鳥取 鹿野中一 藤原弥生
 
こわくてもひとみの中はやさしそう 香川 綾南町立昭和小五 福家幸亮
 
きらきらとメダカの瞳よく走り 鳥取 鹿野中三 田中良江
 
秀句
赤ちゃんのひとみにぼくがうつってた 埼玉 小二 中井まさと
 
本当の姿瞳にうつってる 鳥取 鹿野中一 村上祥吾
 
瞳みて信じられてる事を知り 鳥取 鹿野中二 井上愛子
 
選者吟
ほめられて朝から光ってる瞳 広島 定本広文
 
選評
 瞳という小さい句材からの発想なので、とらえにくい題であったと思います。それでも皆さんがそれぞれの体験を瞳に集中して、生き生きとした句になっています。こどもからおとなを見る注文もあっておもしろい見つけの句もありました。この純真さを大切にしてほしいという願いが、わいてきます。
 秀句の1は赤ちゃんを、かわいがる姿。秀句2は心の底まで見ぬいて自分を正す。秀句3は信頼の気持がよく出ています。
定本広文
 
「うどん」
福井 石川三昌 選
一杯のうどんが効いた寒い夜 鳥取 鹿野中三 田中良一
 
温かいうどん食べるといい笑顔 鳥取 鹿野中一 稲村幸助
 
うどん食べおなかの調子とりもどす 鳥取 鹿野小四 内海志織
 
うどんうちひたいにあせがにじんでる 岩手 西根町立寺田小 遠藤裕紀
 
休日は即席うどんだけで済む 鳥取 鹿野中二 岡田拓弥
 
うどんはねきれいな水がいのちだよ 鳥取 鹿野小二 長谷川太智
 
お目当てのうどんもとめてドライブだ 香川 川東小六 森田晃貴
 
足ぶみでこしあるうどん行列だ 香川 川東小六 松岡知世
 
うどん食べ今日も一日がんばろう 香川 西部小五 香川拓也
 
うどんはねふめばふむほどこしが出る 鳥取 鹿野中一 山名美由紀
 
手打ちうどん母の愛じょうこもっている 岩手 西根町立寺田小 後藤唯菜
 
職人の思いうどんにこもってる 鳥取 鹿野中一 井伊真奈美
 
白いうどんまるで私の肌のよう 沖縄 高嶺中二 下門早百合
 
母さんの作るうどんは世界一 鳥取 鹿野小五 梅津亜紀
 
口の中つるつる入ってかくれんぼ 鳥取 鹿野小五 佐々木かおり
 
うどんはねつくった人のあいがある 鳥取 鹿野小六 松島拓広
 
根性を入れる男のうどん打ち 鳥取 鹿野中二 谷口正典
 
口の中ゆめが広がるうどんだよ 鳥取 鹿野小五 木村 絵美里
 
肉うどんぼくにパワーをくれました 新潟 五泉小三 山倉誠也
 
秀句
ツルツルとうどん胃の奥まで走る 鳥取 鹿野中三 井上裕華
 
たくましいうどんのような父になる 沖縄 高嶺中一 山城 真
 
わりばしが逃げるうどんをたい捕する 愛媛 松山市立小野小六 亀田大地
 
選者吟
名物のうどん常連さんの列 福井 石川三昌
 
選評
 金毘羅さんの名物さぬきうどんとあって、コシの強さと美味しいうどんの作り方を、いやというほど知らされました。家族をあげてうどんに打ち込む香川県の心意気が、純真で天真欄漫なジュニアの目を通して作品にあふれ、私の喉までがごくんと鳴る思いでした。親子代々伝承される名物うどんのコツを充分教えられ、名物としてのうどんが名実共に全国の人々に愛され親しまれることを願いながら選句をさせていただきました。
石川三昌







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