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センターからのお知らせ
 
平成15年度第1回評議員会・理事会報告
 
平成14年度 事業報告
 
1 調査研究事業
(1)離島における廃棄物等の処理・輪送に関する調査
<日本財団助成事業>
 本調査は、長崎県内の主要離島である対馬、壱岐、五島を対象に、廃棄物等の発生、処理・輸送の現状及び今後の動向を把握するとともに課題を整理し、離島にとって効率的な「離島廃棄物処理・輸送モデル」を検討・提案した。
 本モデルでは課題の解決方策として、離島の港湾に適した循環資源輸送に関する提案、標準的な循環資源輸送用容器の導入、離島に適した循環資源の共同的な海上輸送モデルの提案、業界の協同化、離島からの循環資源海上輸送への支援の5つの面から検討し、提案した。
(2)対馬における国際旅客航路を活用した国際交流の促進に関する調査(平成14〜15年度事業)
<日本海事財団補助事業>
 本調査では、対馬を対象地域とし、国際交流への期待、国際航路拡充の可能性とその条件等を分析し、国際旅客航路の拡充および国際交流促進の方向とその実現方策を提案することにより、離島地域等の地域活性化の促進や海運関連産業の振興に資することを目的として実施した。
 平成14年度調査では、アンケート調査やヒアリング調査を実施して、対馬・韓国双方における国際交流への期待等を分析し、国際航路の拡充・活用に向けた課題を整理した。
(3)都市圏における複数空港を活用した効率的な航空貨物輸送のあり方に関する調査研究
<(財)空港環境整備協会助成事業>
 本調査は、北部九州に立地する複数空港を有効に活用する観点から、平成17年度に供用開始予定となっている新北九州空港活用の方向性について検討した。具体的には、関連する事業者及び関係者へのヒアリング調査等により、新北九州空港が国際航空貨物を取り扱うために必要となる条件やシステム等を検討し、北部九州都市圏に立地する複数空港を活用した効率的な航空輸送のあり方についてとりまとめた。
 
2 施設整備事業
(1)九州圏における海運振興関連施設整備
<日本財団助成事業>
(1)生鮮食料品の輸送・保管のための保冷コンテナの整備
・保冷コンテナの整備 鹿児島〜奄美〜那覇航路 3個
         鹿児島〜喜界〜知名航路 1個
         鹿児島〜三島航路      1個
         福江〜青方〜博多航路   1個
                        計6個
 
3 一般事業
(1)機関誌「九州うんゆジャーナル」の発行
 海運及び流通に関する情報を収集して編集、発行し賛助会員その他関係者に配布した。
14. 4.10 春号発行(VOL.64)  14. 7.10 夏号発行(VOL.65)
14.12.10 冬号発行(VOL.66) 15. 3.25 春号発行(VOL.67)
(2)九州運輸要覧の発行
 九州・山口地区における海運及び流通に関する情報を収集し、ハンドブックとして編集・配布した。
(3)物流講演会の開催
 (社)熊本県トラック協会と共催で物流講演会を開催した。(参加者数:200名)
開催日:14.11.13
場所:熊本市 熊本交通センターホテル
講師:弁護士 阿部三夫氏
テーマ:厳しい時代を生き抜くためのリーガルマインド
(4)九州運輸コロキアムの開催
 講師を招いて交通・運輸全般について情報提供を行い、テーマに沿って参加者が自由・活発な討議・対話を行う場として九州運輸コロキアムを開催した。
第2回
開催日:14. 4.26 (参加者数:23名)
講師:(株)地域開発研究所 主任研究員 栃木 晃氏
テーマ:九州地域における循環貢献型港湾の可能性・条件等について
第3回
開催日:14. 7. 3 (参加者数:31名)
講師:(株)UFJ総合研究所 主任研究員 原田昌彦氏
テーマ:まちづくりと連携した交通バリアフリーについて
第4回
開催日:14. 8. 6 (参加者数:46名)
講師:(株)富士通総研 PPP推進室長 臼井純子氏
テーマ:これからの観光とIT戦略
第5回
開催日:14.11.21 (参加者数:31名)
講師:九州大学大学院教授 山崎 朗氏
テーマ:グローバル経済化における九州の地域戦略
第6回
開催日:14.12.12 (参加者数:30名)
講師:(株)UFJ総合研究所 主任研究員 原田昌彦氏
テーマ:九州圏における国際港湾の発展戦略
 
4 自主事業
(1)「九州の物流」の発行
 九州圏における貨物流動及び経済に関する統計資料を、日常の業務や研究等に広く活用できるハンドブックに編集して配布した。
 
5 受託事業
(1)物流シンポジウム2002の開催
 物流分野における環境負荷の低減対策や循環型社会の実現に貢献する物流システムの実現に向けた課題と対策について、理解と関心を深めるためにシンポジウムを開催した。
開催日:14.10.23 (参加者数:300名)
場所:北九州市小倉北区 リーガロイヤルホテル
(2)海上コンテナの鉄道輪送実証実験
 北九州市の要請により、シー&レール推進に係る問題点を把握し、ルート構築のための資料とするために実証実験を行った。
 実証実験の結果により、今後の展開に向けた課題等を整理した。
(3)九州地域における鉄道コンテナ輸送のあり方に関する調査(平成14〜15年度事業)
 本調査は、物流を取り巻く環境変化などを踏まえた上で、九州地域における鉄道コンテナ輸送の現況や課題を整理し、鉄道コンテナ輸送の競争力の強化を図るための方策について検討した。
 
平成15年度 事業計画
 
1 調査研究事業
(1)循環資源、リサイクル製品の海上輸送の促進に関する調査
<日本財団助成事業>
 平成14年度に長崎県の離島をモデルケースとして循環資源の輸送の可能性、条件等を検討したが、この実現のためには、受け入れ側の問題点、対応策等を検討する必要がある。また、地球温暖化を始めとする環境問題に対する関心が高まる中、CO2発生量の少ない海上輸送の促進(モーダルシフト)が社会的な要請となっている。
 こうしたことから、本調査では、北九州エコタウンをモデルケースとして、九州の離島、関西、関東等の広域圏と北九州エコタウンのリサイクル施設群における循環資源、リサイクル製品の海上輸送の推進のための対応策を検討、提案し、海事産業の振興を通じた循環型社会の形成に資する。
(2)九州における離島住民からみた交通バリアフリー化に関する調査研究
<日本財団助成事業>
 九州における離島は、多数・多様であり、また、高齢化が進展していることから、離島航路及びそのアクセス交通手段のバリアフリー化の促進が重要な課題となっている。そこで、本調査は、鹿児島県をモデルケースとして、離島によってそれぞれ異なる離島住民の移動ニーズを把握し、その結果を関係自治体や交通事業者に提供するとともに、離島の類型別にシームレスな交通バリアフリー化の推進方策を提案することにより、利用者ニーズを踏まえた交通バリアフリー化の推進と住民福祉の向上、地域の活性化に資する。
(3)対馬における国際旅客航路を活用した国際交流の促進に関する調査(平成14〜15年度事業)
<日本海事財団補助事業>
 本調査は、対馬を対象地域として、対馬・韓国双方における国際交流への期待、国際航路拡充の可能性とその条件等を分析し、国際航路拡充及び国際交流促進の方向とその実現方策を提案することにより、離島地域等の国際交流を通じた地域活性化の促進や国際旅客航路の拡充による海運関連産業の振興に資することを目的とする。
 本年度は、平成14年度調査を踏まえ、対馬における国際航路拡充・国際交流促進に向けた方策の検討等を行い、実現に向けた課題を整理する。
 
2 施設整備事業
(1)九州圏における海運振興関連施設整備
(1)生鮮食料品の輪送・保管のための冷凍コンテナ・保冷コンテナ及び荷役効率化を図るための特殊コンテナの整備
 冷凍コンテナ・保冷コンテナ・特殊コンテナを製作し、これを旅客定期航路事業者に管理委託することにより、離島に不足している生鮮食料品の安定供給及び荷役の効率化を図り、離島住民の民生の安定・福祉の向上に資する。
(冷凍コンテナ 1個、保冷コンテナ 10個、特殊コンテナ 12個 合計 26個)
(2)離島岸壁における風雨防止用通路シェルターの整備
 通路シェルターを製作し、離島岸壁に整備し、これを旅客定期航路事業者等に管理委託することにより、本土に比べて不利な条件のもとに生活を営んでいる離島住民の福祉の向上・バリアフリー化の促進に資する。
(特殊シェルター 1基、普通シェルター 6基 合計 7基)
 
3 一般事業
(1)機関誌「九州うんゆジャーナル」の発行
 海運及び流通に関する情報を収集して編集、発行し賛助会員その他関係者に配布する。(年4回)
(2)物流講演会の開催
 海運及び流通の振興と近代化に関する物流講演会を開催する。(年1回)
(3)九州運輸コロキアムの開催
 九州内外から講師を招き、交通・運輸全般について情報提供・交換の場を提供する。(年4回)
(4)調査研究報告会の開催
 平成14年度日本財団助成事業「離島における廃棄物等の処理・輸送に関する調査」の有効活用を図るために成果報告会を開催する。(年1回)
(5)海事セミナーの開催
 海事振興を目的として、地域の要望に沿った海事セミナーを開催する。(年1回)
 
4 自主事業
(1)「九州の物流」の発行
 九州圏における貨物流動及び経済に関する統計資料を、日常の業務や研究等に広く活用できるハンドブックに編集して配布する。
 
5 受託事業
(1)九州地域における鉄道コンテナ輸送のあり方に関する調査(平成14〜15年度事業)
 本調査は、鉄道コンテナ輸送の競争力を強化するために、14年度の調査を踏まえ、地域の現状に即した、あるべき集配センターの方式、立地可能性、候補地の選定等について検討を行い、今後具体的な施策について検討していくための基礎資料を作成する。
(2)物流シンポジウム2003の開催
 資源循環型経済社会の先進事例である北九州エコタウンの取り組みと現状を踏まえつつ、九州を拠点とした広域リサイクルネットワークを支える効率的な輸送システムを今後どう構築していくのか、その課題と方向性を明らかにするためのシンポジウムを開催する。







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