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最近の造船産業構造の変化に対応した造船技術の共同研究と開発の仕組み及びそのあり方

 事業名 造船技術研究開発課題の調査
 団体名 日本造船研究協会 注目度注目度5


分野2-海運および海上作業
序論
 海上運輸の安全と汚染防止への関心は、海運産業において強まりつつある。関連する基準、規則および規制は世界的規模でより厳しいものとなっている。
 船主の主な挑戦は、より大きな効率と利益を国際的に承認された安全と環境の標準と結びつけることである。
 詳細なサービス/製品開発と同様に、海上運輸の財政的および組織的構造は、より一般的ではなく、また競争以前の性質であると思われている。この節では、それゆえ主に航海の効率およびその結果生み出されるサービスを増大するため、より一般的な経済的要素、運航技術および関連する訓練要件につき焦点を当てることにする。
 今日、船主達が対面する主な国際的な挑戦の一つは、適切な教育と訓練を受けた船舶士官と部員を得る事である。この挑戦は差し迫っており、訓練されたマンパワーの観点において、三重の性質を持っている。なぜなら、安全な船舶と公害を出さない運航の要求および増大しつつある現在技術の複雑性があるからである。海運産業は現在もそうであるが、将来さらに進歩した技術に依存するようになるであろう。これらの技術は、操作および保守において、これらを更に容易とするべきである。
 
2.1 海運経済および市場調査
2.2.1 競合と世界的海運
 欧州(EEA)は海運サービスの最大の使用者であり、最も重要な提供者でもある。欧州所属の有効な船隊は世界のトンネージの約38%を占めている。それゆえ、国際海運市場で機能することは、世界のサービスと製品市場における競争者および消費者として、欧州海運産業および欧州の両方にとり重要事項である。
 世界海運市場は、特に主な市場セグメントと貿易において、高度に競争的である。タンカーとドライバルクの市場は、完全無欠な競争の場であると言える市場の主な例であるように見える。しかし(主たる)ライナートレードも、また、かなりに競争的である。競争は一般的に、経済にとり全般として有益であると受け取られているが、海運市場における名高い価格競争の性格は、サービスの最適化と継続性を保証しないものである。このことは特に船腹の供給と需要の不完全性あるいはミスマッチに起因するものである。比較的に長期な船舶のライフサイクルは、投資決定を長期市場予測に対して非常に敏感なものとする。
●個々の会社が使うための、経済発展と貿易および海運市場変化の解析のための、コンピューターモデルの開発
 
2.2.2 欧州域内運輸における海運
 海運は、既に欧州の運輸システムにおいて重要な役割を果たしている。陸上運輸の渋滞問題のため、海運がさらに重要な役目を果たすかどうか、もしそうなら如何にして果たすのか、を研究することが必要である。
 
輸送モードによる貿易の統計の開発
 欧州域内貿易に関する利用可能な統計は、現行のまた潜在的な海上による運輸の役目を研究するには十分適していない。市場および政策調査のために、地域間の品物の貿易、輸送の様式、商品グループ、運搬物のサイズ、輸送頻度等々に関する、信頼できるデータが必要である。
 「統合された短距離海運活動の下に実施された結果のモニタリング」[Monitoring results of initiative under the concerted Action Short Sea Shipping]
 
欧州地政における変化の意味することの研究
 EU拡大および改変しつつある東欧の幅広い統合は、欧州における経済活動の地理的分散に関して、遠大な、長期的な効果を持つであろう。たとえば、バルト海地域は、経済活動および貿易の成長において、北海沿岸国を十分凌駕し得るであろう。同様に、中欧の内陸国は、西欧および南欧の沿岸国よりより力強い成長を示し得るであろう。このような変移は、産業そのものに置ける効果と同様に、異なる運輸モード間の運輸活動の分布に主なる効果を持つであろう。
 
市場欠陥の分析
 陸上交通の渋滞と環境の考慮は、欧州域内輸送における海運の分担を増大するための重要な議論点である。単独また/あるいは複合運輸モードの選択において、可能な非効率の原因を明らかにし、また輸送量に関する効果を定量化するための研究が明らかに要望されている。
 [実施されているプロジェクトをモニターし、また新たな実施プログラムの必要性を評価する]
 
2.2 物流と陸海利用運輸
2.2.1 マルチモーダル貨物輸送網に対する情報モデル
 輸送連鎖に沿う情報システム間の完全な統合が無いことは、いろいろな問題、たとえば遅延および付加的コストを引き起こす。ある研究は次のように述べている。同じ輸送情報が、一つの貨物輸送の間に、18回にも及び登録されていた。他の研究では、個々の情報要素は手で処理されており、また一つの典型的輸送に対し、約12回も登録されたと結論している。
 データの再使用は多大な利益になり得る。データは一回だけ登録されるべきであり、輸送の連鎖に沿いデータを必要とする全ての関係者に利用可能でなければならない。これはしばしばパイプライン概念と呼ばれている。
 
産業のR&Dの必要性
●輸送情報モデルの開発
●モデルに基づく統合化情報システムの計画
 
 輸送情報モデルの範囲は、輸送連鎖の全ての関係者にとっての情報必要性を含み、そして、源発送人と同様に、荷受人の内部物流および管理システムと相互補完的でなければならない。特にコンテナー海上輸送においては、通常個々の定期航路船社により開発された、総合的システムが既に導入されている。関係者間の相互結合はさらに改善され得るということを認識しつつ、これらの経験はさらに上乗せされなければならない。
 
2.2.2 陸海運輸および船舶−陸上の連結
陸海運輸
 物流チェーンにおける増大する輸送の重要性を見るに、そして輸送の経済的利益を十分に得るため、運送者と利用者は統合化輸送サービスにさらに注目しなければならない。このサービスは顧客用に特注されるものであり、また高度な品質レベルのものを提供するものである。単モードおよびその便宜的組み合わせモードから移行した、充実した陸海輸送に到達するためには、全ての関係する者のために付加的価値が付け加えられなければならない。
 各モードの相対的有利さを活用すること、各モードの隘路を解決すること、あるいは少なくとも隘路を大いに減少すること、等が本当の統合者に組織されれば、相乗効果が達成され得る。
 陸海輸送は製造業の物流要求と貿易により動かされる。そしてテレマチックの応用により支援される時、信頼性を持ちまた効果的に機能できるのである。
 第一義的に貨物の輸送に焦点を当てるが、陸海空輸送は同じように旅客輸送にとり、有益性を持つ。
R&D課題は次の事項を扱う:
●荷物ユニット/貨物の識別、追跡システムのための標準と確認手順の開発[走っているプロジェクトのフォローアップ](2.2.1を参照)
●次のことを考慮した、荷物ユニットのための改訂された標準
○貿易要件
○輸送インターフェイス要件
○技術革新
○技術的/運航的制約と機会
○国際的な影響
○異なる関係者に対する費用/効用分析
 
港とターミナル
 海事物流において港とターミナルは、海上輸送および陸上輸送間のインターフェイスのための節点として、重要な役を果たしている。特に主な遠海ライナ輸送においては、増大するフィーダ活動の再出荷センターとしての役を果たしている。
 世界貿易の増加、結果としての遠海輸送および国際競争は、港とターミナルサービスにおける効率の絶え間ない向上を要求している。短距離海上輸送および海−河川輸送の推進は、中小の港の改善に置かれるべきと言う、欧州特有の強調が成されるべきである。
 
港の機能とサービス
 目的としたR&D手段により、様々な港の機能を改善することを戦略とすべきである。これにより欧州の貨物と商品の流れの中で、再出荷と分配のためのサービスセンターとしての港の増大する統合を与える。港が既に欧州横断輸送ネットワーク(Trans European Transport Networks)において果たす重要な役割を強化することに、R&Dは寄与する。
 伝統的な西ヨーロッパ回廊の外に、東ヨーロッパ、地中海およびCISに向かう回廊が考慮されなければならない。
 これゆえに、次の必要性が主張される:
●港のサービスの個別のもの、および/また、組み合わせの効率を増加させる最も有望な技術を見出すこと。(コスト削減および高品質サービスによる)
●再出荷施設のための新技術/装置。これらのものの船舶(短距離輸送船およびバージを含む)に対する影響。また、短距離海上輸送および海−河川運輸をより魅力的にすることを特に重点とする港湾、への経済的効果も含む。
●専門化された貿易の物流連鎖における新しい船型と港の概念。自動車産業用、森林産業、危険物輸送等に対するもの。この要件は、異なる海事関係者と産業界の間の補強しあう協働を必要とする。
 
陸上側の港へのアクセス
内陸地域コネクション
 総合的な研究が港の作業機能についてなされ得る一方、適切な内陸地域コネクションの無いことで引き起こされる隘路を取り除くことの研究は、物流連鎖における港の統合化のために重要であることは明らかである。
●この事項はTENの検討の中で扱われるべきである。
 
港への海上アクセス
VTSおよびEDI連結−VTMIS
 港湾(沿岸の)への接近および港内での交通管理は、二重の役目を持っている。即ち安全の強化と港とターミナルサービスの内部リンクの効率を増大することである。この目的のため、VTSは−EDIを使用して−様々な港サービス関係者と、Vessel Traffic Management Information Services(VTMIS)を構成しつつ、相互結合されなければならない。
R&D作業は次に関連付けられる:
●自動船舶認識システム(標準)
●陸上パイロット
●現存の概念とツールの評価
●関係者の間の協働におけるシナリオ、概念およびモデルの構築
●システムの相互結合の標準化(国際的)[走っているプロジェクトのフォローアップ]
 
保守と浚渫活動
 このテーマに最も関連する対象は:
●強化された性能およびコスト効率
●環境の維持(2.4.4を参照)
 
作業の側面
 港およびアクセス通路における浚渫の作業の側面は保守浚渫に関連し、深度を増加する場合は、資本浚渫に関連する。技術についてはよく知られたものである。
 更なる開発は、効率を増加できまた費用を削減できる要素に焦点が当てられる。
●浚渫の頻度
●沈泥と堆積物輸送を予測するより良いモデルの開発
 
技術的側面
 以下に関するトータル浚渫サイクルのより良いコントロールに対して、研究は促進される:
●手順
○悪天候下で作業可能性条件を拡大する
○増加した密度流体を輸送する選択肢を研究する
○更なる手順の自動化に対する選択肢を研究する
○適当かつ費用−効用の良い浚渫技術の引き続いた探索
○浚渫サイクルに関係して小規模対大規模浚渫の費用効果を探ること(即ち、浚渫、輸送、廃棄)
●要素
○保守と検査の最適化(2.3.3参照
○カッターヘッドの効率の最適化







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