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表IV-3.8a 各油層厚におけるS-7散布率と散布速度との関係
ノズル数 タンク容量(l) 散布幅(B)(m) 油層厚(mm) S-7散布率(%) S-7散布量(l/分) 遭遇油量(Q)(kl/分) 散布速度 散布時間(秒)
(knot) (m/s)
4 420 25 0.1 1.5 28.0 1.87 24.19 12.4 900
2 1.40 18.14 9.3
4 0.70 9.07 4.7
0.25 1.5 1.87 9.68 5.0 900
2 1.40 7.26 3.7
4 0.70 3.63 1.9
0.5 1.5 1.87 4.84 2.5 900
2 1.40 3.63 1.9
4 0.70 1.81 0.9
0.75 1.5 1.87 3.23 1.7 900
2 1.40 2.42 1.2
4 0.70 1.21 0.6
1 1.5 1.87 2.42 1.2 900
2 1.40 1.81 0.9
4 0.70 0.91 0.5
8 420 25 0.1 1.5 54.4 3.63 47.00 24.2 463
2 2.72 35.25 18.1
4 1.36 17.63 9.1
0.25 1.5 3.63 18.80 9.7 463
2 2.72 14.10 7.3
4 1.36 7.05 3.6
0.5 1.5 3.63 9.40 4.8 463
2 2.72 7.05 3.6
4 1.36 3.53 1.8
0.75 1.5 3.63 6.27 3.2 463
2 2.72 4.70 2.4
4 1.36 2.35 1.2
1 1.5 3.63 4.70 2.4 463
2 2.72 3.53 1.8
4 1.36 1.76 0.9
16 420 25 0.1 1.5 104.0 6.93 89.86 46.2 242
2 5.20 67.39 34.7
4 2.60 33.70 17.3
0.25 1.5 6.93 35.94 18.5 242
2 5.20 26.96 13.9
4 2.60 13.48 6.9
0.5 1.5 6.93 17.97 9.2 242
2 5.20 13.48 6.9
4 2.60 6.74 3.5
0.75 1.5 6.93 11.98 6.2 242
2 5.20 8.99 4.6
4 2.60 4.49 2.3
1 1.5 6.93 8.99 4.6 242
2 5.20 6.74 3.5
4 2.60 3.37 1.7
ノズル散布量(1個) 7.0 l/分(ノズル4個)
6.8 l/分(ノズル8個)
6.5 l/分(ノズル16個)
 
表IV-3.8b 各油層厚におけるS-7散布率と散布速度との関係
ノズル数 タンク容量(l) 散布幅(B)(m) 油層厚(mm) S-7散布率(%) S-7散布量(l/分) 遭遇油量(Q)(kl/分) 散布速度 散布時間(秒)
(knot) (m/s)
24
420 25 0.1 1.5 156.0 10.40 134.78 69.3 162
2 7.80 101.09 52.0
4 3.90 50.54 26.0
0.25 1.5 10.40 53.91 27.7 162
2 7.80 40.44 20.8
4 3.90 20.22 10.4
0.5 1.5 10.40 26.96 13.9 162
2 7.80 20.22 10.4
4 3.90 10.11 5.2
0.75 1.5 10.40 17.97 9.2 162
2 7.80 13.48 6.9
4 3.90 6.74 3.5
1 1.5 10.40 13.48 6.9 162
2 7.80 10.11 5.2
4 3.90 5.05 2.6
32 420 25 0.1 1.5 208.0 13.87 179.71 92.4 121
2 10.40 134.78 69.3
4 5.20 67.39 34.7
0.25 1.5 13.87 71.88 37.0 121
2 10.40 53.91 27.7
4 5.20 26.96 13.9
0.5 1.5 13.87 35.94 18.5 121
2 10.40 26.96 13.9
4 5.20 13.48 6.9
0.75 1.5 13.87 23.96 12.3 121
2 10.40 17.97 9.2
4 5.20 8.99 4.6
1 1.5 13.87 17.97 9.2 121
2 10.40 13.48 6.9
4 5.20 6.74 3.5
ノズル散布量(1個) 6.5 l/分(ノズル24、32個)
V 海上における回収油の油水分離に関する調査研究
V-1 概要
 海上における回収油の油水分離に関する調査研究は、閉鎖型仮貯蔵タンク模型(回収油一時貯蔵用ゴムボート(ランサーバージ)の1/10縮尺模型)と開放型簡易油水分離装置模型(円形フロート部に垂直スカートを取り付けた円筒形模型)の2種類の模型を作製し、小型試験水槽内に浮かべ異なる比率の混合油水を注入し、油水分離の状況について調査を行った。
 また、人工的に波浪を発生させ、波浪による模型の動揺及び模型内の油面の挙動の影響について調査を行った。
V-2 閉鎖型仮貯蔵タンク模型による油水分離の調査
V-2-1 模型の作製
 閉鎖型仮貯蔵タンク模型は、回収油一時貯蔵用ゴムボート「ランサーバージB50」型をモデルにして1/10縮尺模型を作製した。
 なお、同模型の油水収容能力は50lとなるよう設計した。
 閉鎖型仮貯蔵タンク模型の仕様を表V-2.1に、外観の状況を写真V-2.1abに、製作図を図V-2.1に示す。
 
表V-2.1 閉鎖型仮貯蔵タンク模型仕様
外形寸法 W410×L1,270×H190mm
容積 50l
重量 0.85kg
主要材質 塩化ビニール
 
写真V-2.1a 閉鎖型仮貯蔵タンク模型の状況(上面)
 
写真V-2.1b 閉鎖型仮貯蔵タンク模型の状況(側面)
 
図V-2.1 閉鎖型仮貯蔵タンク模型製作図
 
V-2-2 静水中における油水流出入の調査
 小型試験水槽に浮かべた模型に上部から水を注入し、その間の模型袋部の水中での形状変化を観察した。また、混合油水を注入して模型袋部での混合油水の分離状況について調査した。
 
1 水流入実験
(1)実験条件
1)実験場所 株式会社カネヤス施設(屋外)
2)天候 曇り
3)風向・風速 北北東の風 風速3m/s
4)外気温 16℃
5)水温 13℃
(2)実験方法
1)小型試験水槽に模型を浮かべ、デカンティングホースを閉鎖した状態で模型袋部に水槽の水面より少し高くなるまで水を注入した。その間の模型袋部の水中での形状変化を観察した。
 模型袋部への注水前の状況の模式図を図V-2.2に示す。
2)水の注入後、模型袋部内の水の高さと水槽の水面との差hを計測した。
 水面との差hの状況の模式図を図V-2.3に示す。
3)  2)項の水槽水面との差h状態からデカンティングホースを開放して袋部の水を排出し、袋部内の水の高さと水槽の水面の高さが釣り合うまで(h=0となるまで)の時間を計測した。
 水面との差h=0の状況の模式図を図V-2.4に示す。
4)水面との差h=0状態を模型の喫水線とし、100%W.Lとした。
 100%W.Lの状況の模式図を図V-2.5に、実験時の状況を写真V-2.2〜4に示す。
(3)実験資機材
1)小型試験水槽(アクリル製)
 L×B×d×D=1,600×1,000×450×550(mm)
2)電池式電動灯油ポンプ(能力:10l/min)
 
図V-2.2 模型袋部への注水前の模式図
 
図V-2.3 模型内水面高さと水層水面との差hの模式図







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