日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 政治 > 成果物情報

中国主要造船企業の概要と事業展開に関する調査

 事業名 造船関連海外情報収集及び海外業務協力事業
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


30.6 業務内容
 船舶の修繕・改造及びFRP艇の製造が主要業務。その他、海洋関係設備の修繕・改造、大型鉄鋼構造物等。船舶修繕分廠、造船分廠、遊覧艇分廠、船舶機械分廠があり、各分廠はすべて中国新時代のISO9000の認証を取得している。
 新造は、日本にバージ、押船、浚渫船等約100隻を輸出。他に、勝利油田にプラットフォーム3基、大型浮ドック2基の建造等。輸出先は、インド、ギリシャ、日本、アメリカ、シンガポール、ノルウェー、韓国、スウェーデン、イラン、ロシア等。修繕は、年平均120隻以上で外国船が業務量の85%以上を占める。
 遊覧船分廠では、自社で設計・生産したBHシリーズのFRP船、救命艇、救助艇、税関艇、海軍用高速救難艇等を製造。ABS、BV、CCS、DNV、GL、LR等の船級協会及び米国USCG、英国DOTの認可を取得。救命艇の年生産量は、200隻で、うち80%が輸出。その他FRP製品の製作。
 舶用機械分廠が設計・生産したボードダビットは,ABS、CCS、米国USCGの認可を取得。主にアメリカに輸出。甲板機械の製造。取付工事。その他、鉄鋼構造物、機械加工、技術サービス及びアフターサービス等。
(参考)
1 全閉囲位救命艇/救助艇
型式 L(m) B(m) H(m) Hook
距離
(m)
搭載
人員
重量(kg)
貨物船 タンカー
軽荷 満載 軽荷 満載
BH-5 5.60 2.16 2.6 5.10 23 2,340 4,065 2,530 4,255
BH-5A 5.90 2.3 2.7 5.40 25 2,605 4,480 2,890 4,765
BH-6A 6.50 2.3 2.7 6.00 32 2,800 5,200 3,080 5,480
BH-7B 7.10 2.3 2.8 6.40 37 3,015 5,790 3,380 6,155
BH-7A 7.3 2.65 2.85 6.44 44 3,300 6,600 3,660 6,960
BH-8 8.0 3.0 2.96 6.70 55 3,830 7.955 4,195 8,320
BH-9 8.40 2.8 3.1 7.55 65 5,065 9,940 5,550 10,425
BH-9A 9.26 2.8 3.1 8.42 73 5,445 10,920 5,925 11,400
BH-9XL 10.12 2.8 3.1 9.28 81 6,010 12,085 6,490 12,565
BH-10 10.5 3.4 3.1 9.3 90 6,460 13,210 7,020 13,770
 
2 自由落下式救命艇
型式 L(m) B(m) H(m) 標準高
(m)
搭載
人員
重量(kg)
貨物船 タンカー
軽荷 満載 軽荷 満載
BH-F6.0 6.00 2.60 3.00 13.50 20 3,650 5,150 3,970 5,470
BH-F7.0A 7.00 2.80 3.05 16.00 30 4,260 6,510 4,610 6,860
 
3 救助艇
型式 L(m) B(m) H(m) 搭載
人員
重量(kg)
軽荷 満載
BH-R5 4.85 1.87 0.84 6 830 1,430
BH-R5S 4.60 1.70 0.84 6 650 1,100
 
30.7 受注・修繕実績
表30-7: 主要新造受注実績一覧表
種類・用途 船主 数量 竣工年度
3,500m3バージ 日本 2 1999
3,000m3バージ 日本 1 1999
5,000Tバージ 日本 1 1999
1,500m3バージ 日本 1 1999
3,000Tバージ 日本 1 1999
2,140m3バージ 日本 1 1999
3,000T貨物バージ 日本 1 2000
4,500m3バージ 日本 1 2000
3,500m3バージ 日本 1 2000
6,800T貨物バージ 日本 1 2000
2,000m3ガスバージ 武漢民生 2 2000
4,180m3底オープンはしけ 日本 2 2001
7,500Tデッキバージ 日本 1 2001
5,000T石炭バージ 日本 1 2001
海底掘削台 山東勝利油田管理局 1 2001
多目的30T錨作業用ボート 中港第一航務工程局第二工程公司 1 2002
半円型潜水箱取付船 中港第一航務工程局第二工程公司 1 2002
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
表30-8 主要修繕実績
1992年 ノルウェーBergshavの大型ばら積み船“BERLISA”(15万DWT)の4つのCorrugated Bulkheadを全部取替え。
デッキを修繕して鋼板850t取換え。(修理期間45日)
1994年 香港海虹輪船会社のVLCC“凱栄”の修繕工事。
ポンプ室のパイプを全部取換え、デッキオイルパイプ及びオイルタンク内にあるパイプを一部取換え。(修理期間24日)
1996年 香港海虹工事船の修繕工事を引受け。
1996年 ロシアRO/RO船の修繕工事。
Stem及びBridgeを全部おろして修理。
1995〜1999年 韓国エネルギー公社の冷凍船、ばら積み貨物船を船体延長し、アスファルト船に改造。
1998年 韓国の雑貨船を自動車RO/RO船に改造。
1999年 韓国アスファルト船の“春栄91”を改造
2000年 ノルウェーのセメント船“Cemstar”を改造。
2001年 “勝利151”を船体延長。
2002年 ノルウェーのセメント船を改造。
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
30.8 経営・財務状況
30.8.1 資本金、出資者
 
表30-9: 主要出資者及び出資率
(2001年12月31日現在)
出資者 出資率
中国船舶重工集団公司 67.46%
国家開発銀行 16.37%
中国華融資産管理公司 16.17%
出所:国家工商行政管理局
 
30.8.2 売上げ
 
図30-3: 近年の売上げ額の推移
(単位:万元)
出所:国家工商行政管理局
 
30.9 関連企業
表30-10: 主要関連企業の名称及び会社概要
関係 関連企業 会社概要
出資者 中国船舶重工集団公司(CSIC) 国務院の承認により設立された大型国有造船企業集団。
国家重点企業として中央政府が管理。(「北方集団」とも呼ばれる)
国家開発銀行 1994年3月、国務院の承認により成立。
資本金500億元、100%政府出資の政策銀行。
主要業務:
 基礎施設、基礎・中堅産業の設備投資等支援。
 国家・地域発展のための政策の支援(融資・外貨手当等)
3大政策銀行の中では最大規模。中国人民銀行とともに中央省庁と同格の扱いを受けている金融機関。
中国華融資産管理公司 1999年10月19日、国務院の承認により北京で成立。
資本金100億元、100%国家出資の国有金融企業。
主要業務:中国工商銀行関係企業の不良債権の買収、管理、処理。
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
30.10 政府との関係
●青島市政府と緊密な関係。特に青島市は2008年のオリンピック開催地の一つであり、当該企業の地区もその一部である。青島市政府は、青島市全体の都市計画とあわせ、当該企業の移転、新造船基地建設を全面支援している。
●国務院副総理 呉邦国らが州湾を察、青島北海船廠幹部と会見。(2001年10月20日)
●山省副省、青島市市杜世成らが青島北海船廠の海西湾新造船・修繕基地を察。(2001年3月22日)
 
30.11 今後
30.11.1 最近のトピック
1)新工場の工事スタート
 2002年9月25日、青島経済開発区で新工場の工事がスタート。現存の造船基地は、2008年オリンピック大会のヨット会場となる。
2)青島は国内最大の新造船・修繕基地を建設する計画
 建設中の海西湾新造船・修繕基地の計画を作り直し、元の計画よりさらに規模拡大して中国国内最大の新造船・修繕基地を建設する。2001年10月新造船敷地の水中の養殖器具を全部取り出して搬出し、新しい建設したドック及び艤装岸壁の囲む工事・探査作業等を完成し、海西湾の修繕基地の建設工事がすべて開始した。2003年は修繕部の引越し工事を完了し、2004年までは全社の引越しを完了する計画をしている。
3)建造契約取得
 2002年4月30日、中国港務局第一航務工程局第二工程公司と“多目的30T投揚錨ボード”の建造契約を締結。
 2002年5月15日、同社と“半円型潜水箱取付船”の建造契約を締結。
4)“勝利作業三号”修繕海底ボーリング・プラットフォーム竣工
5)「青島北海船舶重工有限責任公司」設立
 2002年1月18日、青島北海船廠が体制改革され「青島北海船舶重工有限責任公司」が設立された。
 
30.11.2 事業計画
 中国国内最大の新造船・修繕基地の建設計画あり。
 2008年オリンピックで現在の工場地区がヨット会場となるため、同社は黄島区海西湾に移転、新しい新造船・修繕基地を建設する。移転先の敷地面積は390万m2(そのうち新造船・修繕用敷地面積は238万m2)、使用水域は200万m2。新造船・修繕基地の建設投資額は42億元(約5億USドル)である。
 計画では、30万DWTと15万DWTの修繕ドック2基、30万DWTと50万DWTの新造船ドック2基を建設、600t門型クレーン2基、150tクレーン等を新設する。
 2004年には年間建造能力200万DWT、修繕能力200隻以上、鉄鋼構造物の生産能力4万tになる。全長4,000mの2つの艤装岸壁には、30万DWTの船6隻の停泊が可能となる。
 
30.12 その他
●技術レベル
1998年7月、技術処と船舶設計研究所を基礎に技術センター設立。
1999年11月、青島市経済委員会から企業技術センターの認定を受ける。
技術センターには船舶開発室、生産設計室、綜合管理室の3部門があり、専門技術者は45人、うち高級技術者は10人、技師が14人。
関係部門は、レジャーボート研究所、機械研究所、計量検査センター、溶接実験室、船舶修繕分廠技術部、造船分廠技術工芸科、非船舶設計研究所等。
 
●日系企業・外国企業との関係
日本・外国企業との技術提携はなし。
バージを中心に日本向けに100隻以上を輸出。







サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
219位
(31,092成果物中)

成果物アクセス数
50,070

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2019年5月18日

関連する他の成果物

1.Shipbuilding in Japan 2003
2.中国造船業の概要<2002年>
3.中国造船業の概要<揚子江流域>
4.2003年度 欧州造船政策動向調査
5.中国主要海運企業の概要と事業展開に関する調査
6.国際海事情報シリーズ76 タイ国におけるフェリー網整備に関する調査
7.国際海事情報シリーズ77 米国における次世代水上交通システム構築に関する調査
8.国際海事情報シリーズ78 米国における舶用ベンチャーの事業化支援制度に関する調査
9.国際海事情報シリーズ79 欧州における航海機器のシステム化の現状と動向に関する調査
10.国際海事情報シリーズ80 天然ガスの新たな輸送方式に関する調査
11.国際海事情報シリーズ81 欧州の国家造船業を支援するEUの諸政策
12.国際海事情報シリーズ82 欧州舶用関連企業による対中国戦略に関する実態調査
13.国際海事情報シリーズ83 太平洋諸国(オセアニア諸国)における新規造船需要と経済協力に関する調査
14.国際海事情報シリーズ84 欧州造船業を巡る知的財産権とその保護-英国を中心として-
15.国際海事情報シリーズ85 最近の米国の海洋政策策定の動向
16.国際海事情報シリーズ86 東南アジアにおける内航船の安全・環境規制に関する調査
17.国際海事情報シリーズ87 アフリカ諸国造船需要動向調査
18.国際会議「地球未来への企画“海を護る”」
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から