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13. 試験検査
13.1 一般
 電装工事の途中及び工事の完了後においては, 船主, 管海官庁, 船級の関係者立会のもとに, 艤装工事の状況及び電気機器の性能について, 指定の仕様(各種法規, 規則, 規格などを含む。)に適合していることを確認するため, 下記の検査及び試験を行う。一般的に注意すべき点を次に示す。
(1)検査, 試験の立会に先立ち, 必ず事前にその手順及び使用計測器(校正の有無, 校正間隔は1年)を確認しておく。
 必要あれば, 予備データを取得しておき, 立会時にこのデータを提示する。
(2)立会時には, リーダ及び記録者を決めておく。
(3)指摘事項については, 記録しておく。
(4)立会終了時に, 各種の記録データ(指摘事項, 計測データなど)を提示し, 確認をしておく。
(5)必要により, 設計関係者も立会わせる。
 
 艤装検査は, 電気艤装工事全般につき, 工事の途中及び完了後, 電気機器の配置及び表示, 機器の取付状況, ケーブルの布設状況, 結線状況, 線端処理状況など, 工事上の諸点を, 関係者立会いの上行う。
 
 艤装検査を受ける時期は, 概略次のとおりである。
(1)位置出しの終ったとき
(2)主要電気機器ごとに, その取付けが終ったとき
(3)区画ごと(機関室, 居住区など)に, ケーブル布設が終ったとき
(4)居住区画の電路, 配線などについて内張工事を行う前
(5)船底部分に取付けの電気装備品(ログ, 音測, 電気防食装置など)について, 進水の前
(6)艤装工事完了後
 
索引 電気艤装工事編(初級)
 
(あ)
アルミ船の電気艤装工事
アルミ船の接地工事
アルミ船のアルミ合金の溶接
 
(い)
位置出し(電路, 機器)
 
(え)
A級仕切り(防火貫通要領)
FRP船の電気艤装工事
FRP船の接地工事
FRP船の防食工事
MCT
 
(お)
押えバンド(ケーブルの固定法)
 
(か)
火災探知装置
感電防止
 
(き)
機関室内における電気機器取り付け要領
機器装備工事
機器装備一般的注意事項
機器装備取り付け
機器装備に直結した電線管の防水要領(ケーブルの導入)
機器装備付けコーミングの導入要領(非防水)
機器装備の接地工事
記号表示(線端色別)
艤装品及び船構造物との関係
艤装検査
居住区内における電気機器取付け要領
 
(く)
クランプの導入(非防水型・防滴型の機器のケーブルの導入)
クリート
 
(け)
ケーブル貫通金物の取付け
ケーブルカバーによる方式(ケーブル固定法)
ケーブルの貫通
ケーブル貫通箱
ケーブルの規格
ケーブルの記号
ケーブルのわん曲
ケーブル長の計測
ケーブル結束
ケーブルの固定
ケーブルの固定間隔
ケーブルの押えバンド
ケーブルの積重ね
ケーブル布設のための作業スペース
ケーブルの切断
ケーブルハンガ
ケーブル布設
ケーブルの布設(カーホールド内)
ケーブルの布設(船体伸縮継手部)
ケーブルの布設(磁気コンパス付近)
ケーブルの布設(電池室内)
ケーブルの布設(本質安全回路)
ケーブルの布設(冷蔵倉内)
ケーブルの布設(誘導障害関係)
ケーブルの導入
ケーブル導入部構造と処理要領
ケーブル保護
ケーブル巻きバンド
結線
結線に使用する端子盤
結線要領
検査の時期
 
(こ)
甲板付コーミングの導入要領(非防水の場合)
高周波同軸ケーブルの線端処理
コーミング
コンジットパイプによる方式(ケーブル固定法)
 
(し)
色別表示(線端処理)
磁気コンパス付近のケーブルの布設
主電路の取付け
照明用ケーブルの線端処理
心線さばき
心線長の余裕
心線の整理, 固縛
 
(せ)
制御盤の装備工事
接地(ケーブル)
接地工事
心線識別
線端処理
 
(た)
ダクト
端子取付け
 
(ち)
蓄電池の装備工事
 
(つ)
通信用ケーブルの線端処理
 
(て)
電線管
電線貫通金物
電線貫通(防水導入処理要領)
電線貫通(ケーブルの導入)
電線管布設
電池室内のケーブルの布設
電動機及び付属装置装備工事
 
(と)
動力用ケーブルの線端処理
トランク
 
(に)
2段式電路
 
(は)
配電盤の装備工事
ハンガつり脚
バンド巾
 
(ひ)
B級仕切り
光ファイバーケーブルの装備工事
光ファイバーケーブルの布設
光ファイバーケーブルの端末処理
光ファイバーケーブルの試験・検査
 
(ふ)
プッシング導入要領(非防水)(ケーブルの導入)
プラスチックバンドによる方式(ケーブル固定法)
フレキシブルコンジットによる方式(ケーブル固定法)
 
(ほ)
防火貫通要領
防水貫通要領
防食工事
防食工事鋼船の電気防食
防食工事FRP船の電気防食
防食工事アルミ船の電気防食
防鼠工事(ぼうそこうじ)
防爆機器に導入の場合(ケーブルの導入)
本質安全回路のケーブル布設
 
(ま)
巻きバンド方式
 
(ゆ)
誘導障害に関するケーブルの布設
 
(よ)
溶接基準
 
(ら)
ランナバー
 
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(社)日本船舶電装協会







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