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(15)Compartment_nuclear_classification (4.2.54)
 Compartment_nuclear_classificationは、Compartment_naval_administrative_property (4.2.52) のタイプであり、Compartment内に原子炉を置くように設計されているか、核兵器の収容もしくは修繕に使用されるのかどうかを示している。これ以外については、核を所有していないものとして分類される。次の属性を持つ。
- nuclear_classification
 nuclear_classificationは、区画が核を置くスペースとして設計されているかどうかを示すのに用いられる指標となる。ここでの明示は、核兵器の保管や修繕に用いられるスペースと同様に原子炉のようなものを含むために特別に設計されたスペースに適用される。
 nuclear_classificationの値は、次の何れかである。
・non_nuclear: 原子力推進システムを持たず、また核兵器の保管、修繕にも用いられない区画。
・nuclear: 原子力推進システムを持つか、核兵器の保管、修繕に用いられる区画。
 
(16)Compartment_occupancy (4.2.55)
 Compartment_occupancyは、General_compartment_property (4.2.104)のタイプであり、Compartmentの収容人数に関する設計要件を示す。次の属性を持つ。
- occupancy
occupancyは、Compartmentの収容人数を示す。
 
(17)Compartment_property (4.2.56)
 Compartment_propertyは、Compartmentの重要な特性値を示しており、特定のコンテキストに関連づけられている。各Compartment_propertyは次の何れかである。
・General_compartment_property (4.2.104)
・Compartment_naval_administrative_property (4.2.52)
・Cargo_compartment_property (4.2.15)
・Tank_compartment_property (4.2.161)
 次の属性を持つ。
- contxt
 contxtは、設計値を区画のプロパティに関連づけられる指標である。
 概算値、計算値、そして計測値のコンテキストは、プロパティの値の精度を示すのに対して、最大値及び最小値のコンテキストは、プロパティにおける設計上の極値を定義するのに使われる。contxtの値は、次の何れかである。
・calculated: 計算設計値
・estimated: 概算設計値
・maximum: 最大設計値
・measured: 建造時に計測した値
・minimum: 最小設計値
 
(18)Compartment_safety_class (4.2.57)
 Compartment_safety_classは、Compartment_naval_administrative_property (4.2.52)のタイプであり、危険な労働環境に関してCompartmentの安全性の分類を示している。
- safety_category;
- user_defined_value.
 safety_categoryは、区画内における危険な労働環境に対して特別な考慮がなされるべきかを分類分けしたものである。safety_categoryの値は、次の何れかである。
・A: 安全性がclass Aとして指定された区画
・B: 安全性がclass Bとして指定された区画
・C: 安全性がclass Cとして指定された区画
・user_defined: user_defined_value属性に従う
 user_defined_valueはオプション記述で、safety_categoryのuser_defined分類の定義である。
 
(19)Compartment_security_classification (4.2.58)
 Compartment_security_classificationは、Compartment_naval_administrative_propertyの (4.2.52)のタイプであり、立ち入り権限及びセキュリティー上の使用許可に関してCompartmentのセキュリティー要件を示す。次の属性を持つ。
- security_classification;
- user_defined_value.
 security_classificationは、区画内の立ち入り権限及びセキュリティー上の使用許可に対して特別な考慮がなされるべきかを分類分けしたものである。security_classificationの値は、次の何れかである。
・classified: classified-levelであるセキュリティー上の使用許可を持つ人間にのみ立ち入ることのできる区画
・secret: secret-levelであるセキュリティー上の使用許可を持つ人間にのみ立ち入ることのできる区画
・unclassified: 分類分け扱いをされていない区画
・user_defined: user_defined_value属性に従う
 user_defined_valueはオプション記述で、security_classificationのuser_defined分類の定義である。
 
(20)Compartment_stiffened_surface_area_property (4.2.59)
 Compartment_stiffened_surface_area_propertyは、Compartment_area_property (4.2.42)のタイプであり、隔壁、甲板、外板等の内側に取り付けられた防撓材の表面積も含めた区画内の総表面積の計測値を示す。
注)stiffened_surface_areaは、下塗り塗料またはペンキのような区画の表面及び添え付けられた防撓材に適用される塗装の原料の総量を見積もるのに用いられる。
 次の属性を持つ。
- stiffened_surface_area.
 stiffened_surface_areaは、隔壁と防撓材の表面積も含めた防撓された面の表面積を示す。
 
(21)Compartment_tightness (4.2.60)
 Compartment_tightnessは、General_compartment_property (4.2.104)のタイプであり、Compartmentの境界を構成する全ての隔壁に要求される密閉度(例えば、空気及び(または)液体の通りを防ぐ性能)に関する指標である。
 次の属性を持つ。
- required_bulkhead_tightness
- user_defined_value
 required_bulkhead_tightnessは、区画を構成する全ての隔壁における気密性および水密性の分類である。required_bulkhead_tightnessの値は、次の何れかである。
・air_tight: これは、空気、ガス、もしくは蒸気の通過を防ぐものである。
注)気密試験は、水密性を調べる水密試験、接触性チェックの為の扉及び他の閉鎖部のチョークテスト、または気圧試験と同様のもので代用できる。
・non_tight: 気密性及び水密性を要求されない区画境界
・oil_tight: これは、変形及び損傷を被らずに、流体圧に耐え得るものである。
・user_defined: user_defined_value属性で定義される。
water_tight: これは、水の漏れが無いものである。
・weather_tight: この境界では、若干の水漏れは考えられる。
注)一般に、水密性は要求されない風雨にさらされる甲板上の開口に適用される。扉やハッチカバーなどにも用いられる場合もある。
 user_defined_valueはオプション記述で、user_definedのrequired_bulkhead_tightnessの値が特定された場合に密閉度に対する記述を示す。
 
(22)Compartment_unstiffened_surface_area_property (4.2.61)
 Compartment_unstiffened_surface_area_propertyは、Compartment_area_property (4.2.42)のタイプであり、隔壁、甲板、外板などにおいて内側に取り付けられた防撓材の表面積を除いたCompartmentの総表面積である。
注)unstiffened_surface_areaは、防音壁のような防撓材の備え付けられていない区画の面に適用される塗装の原料の総量を見積もるのに用いられる。
 次の属性を持つ。
- unstiffened_surface_area.
unstiffened_surface_areaは、防撓されていない面の面積である。
 
(23)Compartment_vertical_longitudinal_cross_sectional_area_property (4.2.62)
 Compartment_vertical_longitudinal_cross_sectional_area_propertyは、Compartment_area_property (4.2.42)のタイプであり、Compartmentにおける二次元の横断面積である。次の属性を持つ。
注)一般に、この面積は、初期設計段階において大きな備品等の配置に必要となるスペースを確保するのに用いられる。
- vertical_longitudinal_cross_sectional_area.
 vertical_longitudinal_cross_sectional_areaは、縦軸及び水平軸により定義される面に相当する面積である。
 
(24)Compartment_vertical_transverse_cross_sectional_-area_property (4.2.63)
 Compartment_vertical_transverse_cross_sectional_area_propertyは、Compartment_area_property (4.2.42)のタイプであり、Compartmentにおける二次元の横断面積である。次の属性を持つ。
注)一般に、この面積は、初期設計段階において大きな備品の配置に必要とされるスペースを確保するのに用いられる。
- vertical_transverse_cross_sectional_area.
 vertical_transverse_cross_sectional_areaは、縦軸及び横軸により定義される面に相当する面積である。
(25)Compartment_volume_permeability_property (4.2.64)
 Compartment_volume_permeability_propertyは、General_compartment_property (4.2.104)のタイプであり、水密なスペースが損傷を受けた時に浸水するオープンな場所(備品、構造物、機器などのスペースを除いた)である区画の体積をパーセンテージで示す。これは、船舶のダメージ・スタビリティ計算において重要なパラメータである。次の属性を持つ。
- permeability.
 permeabilityは、船体構造物、システム、または永久に備え付けられるもののスペースを除いた区画の全体積のパーセンテージを示す。







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