b. 排水時処理のケース
表II.2.3.4-9及び図II.2.3.4-8には、排水時処理ケースの生物サイズ別の実験結果を示した。
漲水港での原水のデータがある第1航海のロサンゼルスからバンクーバー(表II.2.3.4-9(1)と図II.2.3.4-8(1))、シアトルから名古屋(表II.2.3.4-9(2)と図II.2.3.4-8(2))及び第2航海の東京からロサンゼルス(表II.2.3.4-9(3)と図II.2.3.4-8(3))、バンクーバーから東京(表II.2.3.4-9(4)と図II.2.3.4-8(4))に関しては、aと同様に航海中に正常な生物が減少した。 さらに、排水時処理することによって、80μm以上のサイズ区分では、すべての航海において94%以上の高い減少率となった。 また、80μm未満10μm以上のサイズ区分においても、生物の死骸を摂食する原生動物の増殖が見られたシアトルから名古屋(表II.2.3.4-9(2)と図II.2.3.4-8(2))を除いて92%以上の高い減少率を示した。
なお、第2航海において、香港で漲水した海水を神戸で排水時処理したケース(表II.2.3.4-9(5)と図II.2.3.4-8(5))では、80μm以上のサイズ区分が約91%、80μm未満10μm以上のサイズ区分が約80%の減少効果を示した。 第1及び第2航海における、太平洋上の交換水をロサンゼルスで排水時処理したケース(表II.2.3.4-9(6)と図II.2.3.4-8(6))では、80μm以上のサイズ区分で約70%〜100%、80μm未満10μm以上のサイズ区分で40%前後の減少効果であった。
表II.2.3.4-9(1)排水時処理ケースにおけるサイズ別生物数の変化
(第1航海:ロサンゼルス→バンクーバー)
実験港 |
Los-Angeles |
Vancouver |
実験日 |
Dec.1 |
Dec.5 |
分析検体数 |
1 |
2 |
サイズ区分(単位)\試料名 |
ロサンゼルス原水 |
バンクーバー排水時処理前 |
バンクーバー排水時処理後 |
80μm以上(inds/m3) |
9500 |
1250 |
<100 |
80μm未満−10μm以上
(inds/ml) |
1.215 |
0.417 |
0.049 |
|
図II.2.3.4-8(1)排水時処理ケースにおけるサイズ別生物数の変化
(第1航海:ロサンゼルス→バンクーバー)
|
80μm以上(inds/m3)
80μm未満−10μm以上(inds/ml)
表II.2.3.4-9(2)排水時処理ケースにおけるサイズ別数の変化
(第1航海:シアトル→名古屋)
実験港 |
Seattle |
Nagoya |
実験日 |
Dec.6 |
Dec.16 |
分析検体数 |
3 |
1 |
サイズ区分(単位)\試料名 |
シアトル原水 |
名古屋排水時処理前 |
名古屋排水時処理後 |
80μm以上 (inds/m3) |
4933 |
1200 |
<100 |
80μm未満−10μm以上
(inds/ml) |
0.661 |
1.405 |
0.138 |
|
図II.2.3.4-8(2)排水時処理ケースにおけるサイズ別生物数の変化
(第1航海:シアトル→名古屋)
|
80μm以上(inds/m3)
80μm未満−10μm以上(inds/ml)
表II.2.3.4-9(3)排水時処理ケースにおけるサイズ別生物数の変化
(第2航海:東京→ロサンゼルス)
実験港 |
Tokyo |
Los-Angeles |
実験日 |
Dec.27 |
Jan.7 |
分析検体数 |
2 |
3 |
サイズ区分(単位)\試料名 |
東京原水 |
ロサンゼルス排水時処理前 |
ロサンゼルス排水時処理後 |
80μm以上(inds/m3) |
546100 |
3500 |
<100 |
80μm未満−10μm以上
(inds/ml) |
19.511 |
0.063 |
0.048 |
|
図II.2.3.4-8(3)排水時処理ケースにおけるサイズ別生物数の変化
(第2航海:東京→ロサンゼルス)
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80μm以上(inds/m3)
80μm未満−10μm以上(inds/ml)
表II.2.3.4-9(4)排水時処理ケースにおけるサイズ別生物数の変化
(第2航海:バンクーバー→東京)
実験港 |
Vancouver |
Tokyo |
実験日 |
Jan.12 |
Jan.21 |
分析検体数 |
2 |
1 |
サイズ区分(単位)\試料名 |
バンクーバー原水 |
東京排水時処理前 |
東京排水時処理後 |
80μm以上(inds/m3) |
5200 |
1600 |
300 |
80μm未満−10μm以上
(inds/ml) |
0.92 |
0.433 |
0.067 |
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図II.2.3.4-8(4)排水時処理ケースにおけるサイズ別生物数の変化
(第2航海:バンクーバー→東京)
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80μm以上(inds/m3)
80μm未満−10μm以上(inds/ml)
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