日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 政治 > 成果物情報

私はこう考える【自衛隊について】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


1990/12/20 朝日新聞夕刊
次期防衛計画を正式決定 総額は22兆7500億円
 
 政府は20日午前、首相官邸で安全保障会議と臨時閣議を相次いで開き、91年度から5年間の防衛力整備の方針と内容を定める次の中期防衛力整備計画(次期防)を決定した。総額は22兆7500億円。年平均実質伸び率は3.0%で現行の中期防(86―90年度、総額18兆4000億円)の5.4%を2.4ポイント下回っている。また、計画を3年後に修正したり、自衛官定数を中心に防衛態勢を見直すなど国際情勢、社会構造の変化に適応するよう弾力性を持たせているのが特色となっている。
 計画は、これまで防衛力整備の目標としてきた「防衛計画の大綱」の枠組みの中で次期防を策定するという、19日に閣議決定された「基本的考え方」をもとに、現在の中期防で大綱水準をほぼ達成することと、急激に変化している最近の国際情勢を踏まえ、大綱水準の維持と効率的な防衛力整備の両方を基本的な方針としている。
 防衛費への歯止めとしては、期間中の総額をあらかじめ示す「総額明示方式」をとっており、3年後の見直しの際にも、この総額の範囲内に収めるとしている。
 防衛費総額と国民総生産(GNP)との比較は、期間中のGNPの政府見通しがまだ決まっていないため正式には出ていないが、92年度までのGNP成長率見通しが3.75%であるため、「GNP比1%を割るのは確実」と防衛庁は見ている。
 総額の内訳は、人件・糧食費8兆5000億円、正面装備費5兆1000億円、後方関係費9兆1500億円。期間中の兵器の調達量を示す正面契約額は5兆円で、年平均伸び率はマイナス2.3%。中期防の5兆5300億円、7.7%増と比べて、正面事業が小さくなっている。これは、現在の中期防で主要装備の量が大綱水準の上限にほば達しているため、新規に調達する量が大幅に減少しているためだ。
 焦点となっていた「防衛計画の大綱」で示す防衛態勢・規模の見直しについては、「自衛官定数を含む防衛力の在り方について検討を行い、本計画期間中に結論を得る」としている。これは、陸上自衛官の定数18万人が大綱別表に定められていることから、事実上、別表の再検討をする方針を示したものだ。また、陸上自衛隊については募集難などを考慮し、期間中の充足は現状程度の15万3000人を限度とするとしている。
 おもな事業内容を防衛機能・態勢ごとにみると、空を守る「防空能力」としては、航空自衛隊に要撃戦闘機F15を42機導入し204機までに増やす。これで要撃戦闘機部隊としてF158個隊、F42個隊を編成する。これまで、F4は3個隊あったが、次期支援戦闘機(FSX)の開発が遅れていることから、支援戦闘機F1の減耗を補充するため、支援戦闘機部隊に転用する。
 また、低空侵入に対する警戒を高めるため、空中で警戒・管制・作戦指揮を行う空中警戒管制機(AWACS)としてボーイング社のE3を4機導入、警戒飛行部隊に編入する。AWACS導入は、現在の早期警戒機E2Cを導入する際に比較した上、はずした経緯があるため論議を呼びそうだ。空中給油機は引き続き運用構想などの検討にとどめている。
 日本周辺の海域や1000カイリシーレーン(海上交通)の防衛としては、イージス艦(最新鋭ミサイル護衛艦)2隻を含む護衛艦10隻を調達。4つの護衛隊群それぞれにイージス艦を1隻ずつ配備するなど近代化を進めたのが特色。護衛艦は期間中、14隻減耗するが次期次期防の調達との平準化をはかるため、10隻に抑制した。この結果、保有量は中期防完成時の62隻から58隻へと減少する。また、潜水艦を探り出す対潜哨戒機P3Cを8機調達し、目標としていた100機態勢を確立する。
●次期防の骨格
◇期間中の所要経費
22兆7500億円
◇各年度の年平均実質伸び率
3%
◇期間中に調達する主要兵器
 多連装ロケットシステム
36両
 空中警戒管制機
4機
 P3C対潜哨戒機
8機
 F15戦闘機
42機
 護衛艦
10隻
◇在日米軍の駐留支援は、経費負担について新たな措置を講ずる(95年度までに総額2200億円)
 
 
 
 
※ この記事は、著者と発行元の許諾を得て転載したものです。著者と発行元に無断で複製、翻案、送信、頒布するなど、著者と発行元の著作権を侵害する一切の行為は禁止されています。








サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
14位
(28,943成果物中)

成果物アクセス数
432,854

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2017年7月8日

関連する他の成果物

1.私はこう考える【北朝鮮について】
2.私はこう考える【中国について】
3.私はこう考える【ダム建設について】
4.私はこう考える【死刑廃止について】
5.私はこう考える【公営競技・ギャンブル】
6.私はこう考える【天皇制について】
7.私はこう考える【国連について】
8.私はこう考える【憲法改正について】
9.私はこう考える【教育問題について】
10.私はこう考える【イラク戦争について】
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から