日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 政治 > 成果物情報

私はこう考える【教育問題について】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


1993/01/12 朝日新聞朝刊
性教育の試み(天声人語)
 
 性描写の多い人気漫画を教材に使う、という小学校授業の試みが報じられていた。秋田市を中心に開かれている日教組の教育研究集会での報告である。大分県別府市立朝日小学校、平野美保子先生の六年生の教室だ▼子供たちに漫画の写しを配る。浴衣姿の少女が、金魚すくいの男に、肩や太ももをちらりと見せる絵がある。おまけをしてもらおう、との魂胆だ。別の絵は、ブラウスを脱いだ少女が少年に抱きつく場面である。こういう絵を見た子供たちの反応を確かめる▼「金魚屋の男が金魚をただにした理由」「少女の裸と、本が売れることとの関係」などについて先生が質問し、子供たちがそれぞれの感想を言う。性についての子供たちの有力な情報源である漫画を、みんなで分析するわけだ▼反応は男女様々だが、女の子たちは不快感を率直に表現する。「売りたいために女の人の肌を使うのは悪いことだ」と、性をこういう形で扱う商品としての漫画を批判する。男子も、読むかどうかは作品の中身しだいだと、厳しい▼今回の教育研究集会には初めて中学校、高校でのエイズ教育の実践報告が寄せられた。「どう教えればよいか、迷う」という報告もあれば、具体的な予防法を教える学校の報告もある。エイズは、学校での性教育にとっては起爆剤のようなものだ▼予防に急を要するところから、性教育は回避できぬものとなる。同時に、実施しやすい状況になったともいえる。人形などを使った性教育が各地で進められているが、漫画分析の授業では興味深いことがあった▼それは感想をのべ合った後、こう言った男の子がいることだ。「これまで気にしていなかったけれど、女子の思っていることがわかると、読んでいる時の感じが変わってきた」。異性を人間として理解し、思いやることが性教育の基本だ、ということを改めて感じさせる。


 
 
 
 
※ この記事は、著者と発行元の許諾を得て転載したものです。著者と発行元に無断で複製、翻案、送信、頒布するなど、著者と発行元の著作権を侵害する一切の行為は禁止されています。





サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
11位
(28,647成果物中)

成果物アクセス数
493,444

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2017年3月25日

関連する他の成果物

1.私はこう考える【北朝鮮について】
2.私はこう考える【中国について】
3.私はこう考える【ダム建設について】
4.私はこう考える【死刑廃止について】
5.私はこう考える【公営競技・ギャンブル】
6.私はこう考える【天皇制について】
7.私はこう考える【国連について】
8.私はこう考える【自衛隊について】
9.私はこう考える【憲法改正について】
10.私はこう考える【イラク戦争について】
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から