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(ろ)東西の味付けの違い、世界に誇れる日本料理の美意識・可能性など
◎音の支配力
東=聴きたいと歩み寄れば、なんぼでも答えてくれる。
西=音楽を聞いてくれと押しかけてくる。
◎音色
日本=和楽器の音を、自然音や心を司る左の脳で処理する。
洋楽器の音は、機械などの音を司る右の脳で処理する。
西=洋楽器も和楽器も、理性を司る右の脳で処理する。
◎庭の作り方
東=自然のままが如く。
西=幾何学的に支配してる。
◎スポーツ
東=美を競う。
西=時間を競う。←オリンピックや学校の体育は殆ど。
◎絵画
東=空間を利用。
西=全てを塗る。
◎服装
東=着物、無駄みたいやけど袖があるさかいに落ち着く。
直線裁ち直線縫いで曲線を描く
西=洋服、袖が無く機能的。
曲線裁ち曲線縫いで曲線を描く。
◎間と休符
東=間として数えない
西=休符として数える
◎言葉・節回し・声
東=言葉→節回し→声の順に大事にする。
歌い手がすぐ判る。
西=声→節回し→言葉の順に大事にする。
歌い手は判らへん。
◎言語
◇東アジア=言語は抑揚により意味が違てくる。この地域に箏が発達してる。
 インド以西=強弱支配
◇京都系言語地域の言葉=一音で伸びたり、すり上げたり、すり下ろしたり
 
 全曲は、22頁をご覧下さい
 
◎合理性
東=楽器は運指などし易いように変える。
 
柱の組み合わせを変え、その組み合わせごと移調する。
 
三味線
3本の糸の音の組み合わせを変え、全体を移調する。
 
尺八や篠笛
移調は指使いを変えずに、管の長さを変える。
 
基音
12律の音でなくても良い。自在。
東=歌い手の伴奏として、高さに合わせる。
 
歌の調子
歌い手の声の音域に合わせて移調する。
無理して高い音を出さなくて良い。
 
柱の組み合わせを変え、その組み合わせごと移調する。
 
三味線
3本の糸の音の組み合わせを変え、全体を移調する。
 
尺八や篠笛
指使いを変えずに、管の長さを変える。
◎拍の自由性
◇東アジア=伸び縮みしたり、等間隔
 日本=等間隔は多くは窮屈と感じる。
◇印度以西=殆ど等間隔
 西洋=伸び縮みは練習不足と感じる。
◎旋律の修飾方法
◇アジア全般+東欧=小節・ゆり・すり上げ・ゆり下ろしがある。
 
西洋
殆ど分割式に楽譜化される
 
日本
演歌も東洋音楽の大事な一分野で、文部省唱歌より和洋折衷が一番成功した分野の音楽。
 
 
 
文部省唱歌は、洋楽曲やけど日本人の作曲のせいか、これらの旋律の修飾や「伸び縮み」をしても違和感は不思議とあらへん。
◎声
◇日=民謡・義太夫・長唄・小唄・浪曲・謡曲など、色々な声がある。
 東=地のままの声が多い。
 西=オペラも民謡もほぼ同じ声。
◎余韻
◇東=鳴らした後が大事。
 西=連続によるリズムを楽しむ。
○梵鐘の一打後・・・
○箏のテーンと弾いた後、揺らす・引く・伸ばす・押す・・・
○終止後・・・
○静けさやー 蛙飛び込む水の音 ・・・
◎笛の吹き方
■同じ音が続いた時・一音だけの時
○アジア全般+東欧=打ち指で
○西欧=タンギング(地球上の10分の1ぐらいの音楽にのみタンギングする)
■リコーダーに渋い音色を
○リコーダーで日本の節を吹いても様にならへん。耳の中を素通りするだけで、心の方向へ立ち寄らへん。
○そこで、リコーダーの歌口から吹き口ヘ紙を通して少し息が出にくいようにする。そないすれば、尺八のような音色になり、又、西アジアの葦笛「ネイ」のような渋い音色になる。
 紙は、幅がソプラノリコーダーなら2〜5mm、アルトリコーダーなら3〜7、長さは、8〜10何cmほど。幅と長さは、個人により異なるので、工夫させると良い。吹いた後、リコーダーを離す時に、紙が唇についてリコーダーから離れやすいさかいに、セロテープで止めてやると子どもたちは楽に楽しめる。
 これは、音楽会などで、日本の奇麗な節を気持ちよく吹いたり、ペルシャなど西アジアの曲を吹くときに最適。
■リコーダーで様々な音程を
◇平均律だけでは、よそ行きの音楽に感じやすい。
 そこで、指使いの組み合わせを変えてやればしっくりする。
○4年の「さくらさくら」〜ドとファは少し低めに
○5年の「江戸子守歌」〜ラとミを4分の1音下げて、都節音階と民謡音階の中間を狙う。
○6年の「越天楽今様」〜シを4分の1音下げて、都節音階と律音階の中間を狙う。雅楽の篳篥の音程がこないなってる。
○各学年で、アジアの曲には、それぞれに組み合わせると良い。ただ、完全に、例えば9分の1音とか9分の2音のように正確や無うても、子どもに原曲をさせ、「その音程に近づけようね」と説明後、色々工夫すればそれが学習になる。
◎伴奏との関連
 
ずらせる。日本語は母音が強く子音が弱いさかいに、伴奏の拍とずらせれば、子音が聞こえやすくなり、聴き手に言葉が伝わる。
 
 
西
合わせる。
 
 
 
カラオケが下手な職業病=
 
 
 
 
縦の線を合わせる訓練に明け暮れてる学校などの音楽の先生。
◎つかず離れず
 
一致すると堅苦しいし、程度として低い。そこで、民謡の歌と尺八、三曲合奏の箏・三弦・尺八、モンゴルの歌と馬頭琴、ペルシャの歌とネイなどを鑑賞させることにより、アジアの多くが、主旋律と組になる楽器との旋律線がつかず離れずが如くの様式を踏まえている。
 
 
西
つかず離れずでは、練習不足と感じる。
 
東のお経=
このつかず離れずが如く+4度下、5度下、オクターブ下などの線が絡み合って重厚な響きを醸し出す。
 
 
西の聖歌=
グレゴリオ聖歌を大勢で歌っても、1つの線になる。







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