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表紙絵「傾城阿波の鳴門〜巡礼歌の段〜」は、精神保健福祉センター・デイケアメンバーの作品です。阿波の人形浄瑠璃は約400年近い歴史を持つ徳島県の民族芸能です。表紙絵の<お鶴とお弓母子>は、わが子と知りながら涙をのんで別れる場面で、抑えられない母の情を謳いあげた作品として有名です。
 
平成14年度 四国ブロック
家族会精神保健推進活動研修会
 
実施要綱
 
■目的 
昭和62年精神保健法の成立によって、精神障害者が初めて社会復帰の方向が明らかにされて15年、平成14年度から市町村が中心に推進される精神保健福祉業務によって、ようやく社会復帰の具体的施策への道が開けることになった。
この歴史的な情勢の幕開けに、この研修会を通じて
(1)市町村が、精神障害者在宅福祉事業の実施主体としての取り組みに家族が関心をもつことにより、家族会と市町村が連携して、精神障害者が住みよい地域づくりに取り組む基盤づくりをすること。
(2)家族一人ひとりが、精神医療や地域活動の知識を学ぶことはもとより、各地の実践活動を知ること、全家連本部や四国四県の家族会との交流をはかることにより、互いにその資質を高めていこうとするものです。
 
『平成14年度四国ブロック研修会の開催に際して』
財団法人 全国精神障害者家族会連合会
理事長 古屋治男
 
 日頃から、家族会活動にご尽力をいただくとともに、精神保健福祉サービスや精神科医療の充実に向けご支援をいただき、ありがとうございます。本日は、四国各県から多くの皆さんが、この「平成14年度四国ブロック研修会」にご参集いただきましたことを、心からうれしく思います。
 
 まずは、昨年末に新聞報道がされました本会の不祥事につきまして、全国の関係者にご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを、お詫び申し上げます。さまざまな経緯があっての補助金の取り扱いではありましたが、不正は不正として襟を正すとともに、再発防止と組織再編を主とした新体制をスタートいたします。本来の家族会運動の原点に戻り、「再生・全家連」を旗印に新たな歩みを進めて参りますので、引き続き本会へのご理解・ご協力をお願いいたします。
 
 さて、昨年は精神保健福祉分野において「市町村元年」と呼べる、節目の年となりました。また、各種国際交流事業が特筆される1年でもあり、多くの新たな視点が指摘されました。
 そんな中で、心神喪失者医療観察法案が審議され、社会保障審議会障害者部会精神障害分会の報告書が出され、障害者基本計画と重点施策実施5か年計画が発表されました。中央においては、今後の精神保健福祉施策の基本的な指標となりうる方針が、示され始めている訳です。
 「入院医療主体から、地域保健・医療・福祉を中心としたあり方への転換」「社会的入院解消のための退院・社会復帰促進」など、私たちの活動の将来構想と直面する課題の具体的な整理をする上に、大変大きな影響がある内容です。十分に吟味を加え、私たちならではの運動方針を定めて行く必要があります。
 
 今回のこの研修会では、「地域における在宅福祉」に視点がおかれ、まさしく身近な地域において、いかに住み良い環境やサービスを作っていくかが話し合われます。いろいろな施策を充実していくためには、地域の理解を深める啓発活動や行政への要望行動が重要になります。精神障害(者)に対する理解が進んでいない現況において、偏見や無知は最大の障壁です。
 今こそ、家族(会)や当事者(会)が力を合わせ、専門職・行政・ボランティア・市民などを巻き込んで、さまざまな活動に取り組む中で、状況を変えていく必要があります。
 私たち家族会の経験を十分に生かし、次代を担う世代との連携をもちつつ、明るい未来を信じて社会に対して層積極的なアピールを行って行きましょう!
 
(※2003年1月24日時点での内容です。当日までに状況の変化が生じる場合もありますが、予めご承知ください。)
 
主催県としてのご挨拶
〜次の大いなる前進のために〜
 
徳島県精神障害者家族会連合会
会長 中内正臣
 
 大勢の家族の方々の切実な思いと真摯な努力を刻み込んで、この四国ブロック家族会研修会は20才を数えるまで成長してきました。
 昭和62年精神保健法により、初めて精神障害者に社会復帰の方向が示されて15年を経て、今ようやくその具体的な道が開かれようとする、市町村の居宅生活支援事業と窓口業務の開始、そして翌15年度は現行の障害者計画の進捗達成状況の反省の上に新長期計画と新障害者プランの策定の年、更に精神障害者を他と同じ障害者と認めた障害者基本法改正施行より10周年にあたり、今年度の四国ブロック研修会は、私たちの運動にとって非常に重要な節目の、15年2月27日〜28日に開催することになりました。
 今後5年〜10年間、障害者のための基本的施策となる新障害者計画策定において、社会復帰と在宅福祉に新たな前進をかちとることに役立つ研修会に致したいと念願しております。
 そのために各県家族会活動の交流を通じて学び合い、仲間との連帯を深め、造詣深い先生のご講演と含蓄ある助言者の発言に更に学習を広げ、大勢の仲間の熱気を吸収して、明日からの活動力と組織的強化の一助となりますことを期待しております。
 なお、長年お馴染みだった会場を、突然、変更する事態になって、何かとご不便をおかけ致しますが、悪しからずご了承願って、四県の隅々から、ご遠路ご足労いただいての一泊二日の日程は、誠にお疲れでしょうが、共に有意義な研修会に盛り上げて下さいますよう、特にお願いしてご挨拶と致します。







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