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第2分科会(3)
「釜石市における精神障害者ホームヘルプサービス事業」
岩手県釜石市福祉事務所
保健師 佐々木弥生
 
1 業務の概要
所属・・・釜石福祉事務所 社会係
業務内容・・・介護保険対象外の障害者(身体・知的・精神)に関わること
2 精神保健福祉相談の状況
精神障害者に関わる相談件数(4月から)・・・30件程度
傾向・・・
本人及び家族からの相談は少ない(8件程度)今まで関わっていた関係者からの情報提供を兼ねての相談がほとんど
3 精神障害者のホームヘルプサービス事業の実施状況
4月から実施。利用者8人(8月現在)
4 精神障害者へのホームヘルプサービス事業を実施しての効果・課題
(1)効果
(1)利用者
 ヘルパー支援を受ける事を条件に退院。1年経つが在宅継続している(再発予防)
 話し相手ができ嬉しい。不安・疑問など抱え込まずに話せる(心の安定)
 普通の人たちと話す機会ができた(対人関係の経験)
(2)ヘルパー
 はじめは不安だったが、接しているうちに不安な気持ちは消えてきた(偏見の緩和)
(2)課題
(1)支援の質の確保・支援内容の拡大
(2)ヘルパー支援
(3)他機関との連携(医療機関・保健・福祉)
(4)地域・利用者を支える人々との連携
 
第3分科会(1)
「家族会と作業所」
北海道南檜山あゆみ共同作業所
所長 久末 論
 
〜作業所開設3ヵ年の歩み〜
1. 南檜山あゆみ共同作業所の地理的条件と家族会
 
 私たちの住む南檜山は、渡島半島の日本海側に面している地域で、作業所は上ノ国町、江差町、厚沢部町、乙部町、熊石町、奥尻町の6町が通所範囲となっています。
 江差町が関係町の事務局をしていますが、関係する町が上ノ国町から離島の奥尻町までと広域に渡り通所者の交通手段が難題の一つとなっています。また、関係町との連携(特に奥尻町)が取りにくく道立江差保健所が色々と手助けをしてくれています。
・家族会の設立
 家族会は、平成8年に南檜山の精神障害者を持つ家族の方々が道立江差保健所の指導を受けながら学習会を続ける中で設立されました。
 この家族会が、北家連や保健所の援助と指導を受けながら作業所設立の原動力となり平成11年4月に南檜山あゆみ共同作業所の設立にこぎつけました。
2. 作業所の設立と運営
 南檜山あゆみ共同作業所は、北家連が北海道作業所未整備地区解消の一環として江差保健所と連携して援助と指導をしながら家族会「かもめ会」を立ち上がらせ作業所開設を呼びかけて設立されたものです。
 設置主体は、前述のように関係町が主体となっていますが、運営主体は家族会が中心となって構成されている運営委員会が委託を受けて運営されています。
 現在、作業所形式はII型のA、開設日は月・火・木・金の週4日間、開設時間は9時30分〜3時30分の1日6時間、職員体制は、指導員1名、補助員2名(週2日づつ)の体制で運営しています。
3. 今後の課題
 檜山は、南檜山も北檜山も過疎が一段と進行している地域で人口の減少と産業の衰退が著しく農業、漁業の一次産業が停滞の一途を辿っている地域です。町村合併問題も進行している中で年々町助成の財政も厳しくなってきています。
 しかし、交通費の助成は北家連・地域家族会の運動により、11年1町、12年2町、13年3町、14年4町と着実に増えてきております。
・過疎化、産業が衰退している中で、作業種を増やすことが課題です。
・いま少し公営交通機関が増えてくれれば通所の便が確保されるのですが、一日一回高校生と同じバスでは中々利用しにくいと通所者は訴えています。通所の足を確保してやる事が課題です。
・また、離島の奥尻町については関係町として分担金は徴収されていますが、地理的条件から利用することが出来ないでいるのが現状です。離島の通所対象者を週に2日ずつ毎月2回ぐらい通所させる条件を開拓することが課題です。
 
第3分科会(2)
「家族会と作業所」
青森県青森市家族会
会長 沼尾 仁
 
1 家族会の存在と意義
(1)病気に対する無知と無理解
・病気を隠す ・孤立 ・病気の悪化
(2)同じ悩みをもつ者同志という気安さ
・学習 ・語り合い ・病気の理解と対応
 
2 作業所の必然性と運営
(1)青森市家族会には2つの作業所がある。
・市の中心部にあり成果をあげている。
(2)課題
・低い労費 ・通所者、指導者の高齢化
 
第3分科会(3)
「家族会と作業所」
山形県鶴岡市親和会
坂本敬一
 
 “作業所”とは、それ自体一つの“運動体”と、とらえています。それは、とり組みの如何によって“発展”もし“停滞”もし、或いは“衰退”もする存在であるということです。
 そして“家族会”は、その“精神的支柱”であり、さらに言えば“通所者”メンバーは、作業所のボディでありパワーである。と思っています。
 私たち、山形県鶴岡市における家族会“親和会”の“やまびこ作業所”のとり組みについて言えば、発足は1998年9月でした。最初16名定員で、一戸建て、2階をグループホーム“ピノキオ”とし、3名が起著し、下1階を作業所として利用してきました。
 作業所としての発展経過は最初16名での発足が、現在25名の通所者に迄増え、当然のこととして作業所の狭隘解消が要望されるようになり意を決して新らたに手頃の物件(敷地136坪・建物2階建・床面積45坪)を2,000万円で購入、今通所者は快適な環境を享受しながら作業にいそしんでいます。
 また作業内容も、袋のひも通しからはじまって、その後の新聞の帯封作業、印刷類の紙折り・製本、さらには農作業へと、多面的になってきています。
 そして年を通してのスケジュールには、究極の目標を“社会復帰”に置くことから積極的に社会との接点の活動を重視し、文化的諸行事の見学、議会傍聴、県家連、全家連(研究会、全国・地方の大会)行事等にも参加、或いは、“私の主張”などにも積極的にとりくんでいます。
 さらに最近では希望者にワープロの受講をすすめ、5名が、全課程を終了、大きな喜びを感想として述べています。
 もう一つ、発展過程にある課題としては“法人化”へ向けたとり組みがあります。今、作業所の一層の充実を期し“法人化”へ、とり組んでいるが、先に挙げた財産取得も狭隘解消の他、このこととも関連いたします。
 次に“家族会”についてですが、さきにあげた“精神的支柱”とし役割として、毎月1回役員会、年1回総会を開催、今ある問題点なりを議題に話し合い、運営の一層の改善に資しています。(家族会費は年2,000円)
 なお、役員会は、法人化の“発起人会”も兼ねており、現在迄10回と会を重ねています。
 役員会の結果、作業所のできごと、通所者、家族の声などを集録して月一回“やまびこ、ピノキオだより”を発行しています。
 通所者メンバーは、作業所を心のよりどころとして、作業し、会話し、助け合っているが、かつての自分の生いたち、「高校の生徒会長であった。医学部入学後の発病」「大工で家も請け負った」「○○工務店で○○工であった」「小学校の教師であった」と、それぞれの誇りを胸に、ある時は作業所の改装に技術を生かしたり、学習したりして、復帰への夢を育んでいます。







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