日本財団 図書館


15. 仁寿太鼓(じんじゅだいこ)
(島根県)
―プロフィール―
 私たちの施設、山楽園、山光園は水と緑豊かな自然に恵まれた島根県掛合町に存在します。
 掛合町は全国的に有名な掛合太鼓があり、この掛合太鼓を中心として太鼓が大変盛んな町です。
 私たちの施設も「地域との交流、利用者、職員間のコミュニケーションを」と平成元年12月に仁寿太鼓として発足し活動しています。年1回、町をあげての「ふるさと祭り」では掛合太鼓、小中学校の太鼓チーム、総勢150人による太鼓の共演に参加しています。
 平成10年全国太鼓フェスティバル、平成12年の島根県太鼓フェスティバルでの演奏や各施設のイベント参加を踏まえ、この全国障害者大会でも4回目の出演となりました。全国の太鼓チームから得た感動を、太鼓演奏を通し仲間と共に楽しめる太鼓活動を目指し、これからも頑張りたいと思います。
 
演奏曲
八重滝太鼓
 
出演者
代表者 藤見 信吾
飯塚 昌和 伊藤 純
和泉 正樹 太田 人美
伊豆 幸江 舟木 茂
藤原 博志 藤原 省次
本間 健一 景山 俊介
石飛 知草 勝部 務
 
―実践報告―
 私たち、仁寿太鼓は、島根県掛合町という山間にある小さな町にあります。
 島根県といえば、出雲大社で有名なところです。水と緑に恵まれた豊かな自然のもとに古代より伝わる神話の数々のなか、神楽や太鼓は欠かせないものでしょう。
 掛合町も古くから伝わる田植囃子や滝、お寺などをイメージし作調した太鼓が町をあげて盛んであり、掛合太鼓保存会を中心に保育園児から高校生までが、各々チームとして活動しております。そして、そのチームの中に、私たちも一緒になって活動しています。
 今年3月、福島県で行われた全国ジュニアコンクールにおいても、掛合太鼓ジュニアのチームが特別賞をいただく等、年々レベルを上げ活躍しております。
 私たち仁寿太鼓も、今回、この全国障害者大会も4回連続の出演となりました。
 発足当時は、園内での演奏が年に1、2度でしたが、こうして大きな大会に出演することによって実績を挙げ、今では年間を通じて、県内外での演奏を20公演実現しております。
 そもそも平成元年に「地域との交流、利用者の方と職員のコミュニケーションを!」と始めた太鼓でした。利用者の打手も平均年齢が高いゆえに、人に観ていただくためにどんどんレベルアップを図らなければならなく、長年続けてきている人も、耳や足腰が不自由になってきたりと、気力だけではカバーの出来ないことが、一番の悩みの種といっても過言ではないでしょう。13年間、様々な問題に直面しながら今日に至っております。
 しかしながら、演奏した後にいただく観客の皆様の温かい拍手を心の支えに、観ていただく喜びを演奏する喜びとして、日々練習に励んでおります。
 今回演奏する八重滝太鼓は地元に県立自然公園八重滝という滝がありますが、上流に溯っていくにつれ、大小様々な8つの滝の豪快な水の流れ、また、穏やかな水の流れ、和やかな滝踊りをイメージした曲となっております。
 精一杯演奏したいと思います。
 それでは八重滝太鼓です。
 
16. 岐聾響太鼓(ぎろうひびきだいこ)
(岐阜県)
―プロフィール―
 平成13年度で、本校創立70周年を迎えました。その記念式典において、日本太鼓の演奏を披露することで、「岐聾響太鼓」が結成されました。
 関孫六太鼓主宰の田中茂雄氏の指導のもとに現在、岐阜聾学校太鼓同好会として、中学部、高等部を中心として18名が活動しています。
 
演奏曲
緑と清流
 
出演者
代表者 平井 昭彦、
塚本 麻衣 赤塚 千穂
小田 悠介 柘植 理花
村田 裕子 高橋 真紀
吉田としお 廣瀬 友香
近藤 百恵 桜井かおる
永田百合子 栂野 貴宏
松岡 昭 横井 哲也
 
―実践報告―
 この度は「第4回日本太鼓全国障害者大会」に参加させていただき、誠にありがとうございました。
 部活や学校行事などに追われ、なかなか十分に練習時間を確保できないなかでしたが、今回の「第4回日本太鼓全国障害者大会」への参加に向け、地道に練習を重ねてきました。岐阜聾学校の太鼓チーム「岐聾響太鼓」は昨年度の岐阜聾学校創立70周年を機に結成されたばかりの新しいチームです。まだまだ練習不足であり、ましてや今回は彼らが経験する初の大舞台ということもあり、彼らの緊張や気負いは相当のものであったと思います。そのような中で、彼らは彼らなりに最大限の集中力と練習の成果を十分に発揮して見事な演奏をしてくれました。未熟な演奏ではありましたが、観客の皆さんの温かい拍手や他の太鼓チームの皆さんから励ましのお言葉を頂戴し、また、他の太鼓チームの皆さんの本当に素晴らしい演奏に触れ、更なる精進への決意を新たにすることができました。
 太鼓に出会って以来、関孫六太鼓保存会の先生方や仲間との関わりを通して得られる子供たちの心の成長には計り知れないものがあります。そのことが何よりの喜びであり、今回の大会への参加はその成長の大きな節目となるものと確信いたします。このような機会をいただき誠にありがとうございました。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION