日本財団 図書館


II.付帯業務
1. 式典等
(1)開講行事
 研修の開始にあたり、開講行事として次のとおり開講レセプションを実施した。
日時 9時24日(火)午後5時00分〜7時00分
出席者 研修受講者 16名
  トレーニングアシスタント 1名
  国土交通省 1名
  TMS 3名
  IMO 1名
  コーディネータ 1名
  OSCC 9名
    計32名
 
司会 コーディネータ 大川真知子
次第
記念撮影
  挨拶 TMS専務理事 岡田光豊殿
  挨拶 国土交通省海事局総務課外国船舶監督業務調整官 渡辺元尚殿
懇親
 
(2)閉講式及び閉講レセプション
 閉講にあたり、閉講式及び閉講レセプションを実施した。
 10月11日(金)午後5時OO分からOSCC講堂において、多数の来賓及び関係者の出席のもと、閉講式を開催した。閉講式では、まず主催者側から、TMS専務理事 岡田光豊殿の挨拶があり、引き続き来賓を代表して国土交通省海事局総務課外国船舶監督業務第二係長 伏見慎一殿から挨拶があった。
 この後、TMS専務理事 岡田光豊殿から研修受講者人一人に修了証書及び記念品が手渡された。これを受けて研修受講者を代表してバングラデシュ研修受講者のMr. Azim A. K. M. Ahsanulから答辞があり関係者への感謝の意が表された。
 主な来賓は次のとおりである。
国土交通省海事局船員部船舶職員課海技資格制度対策室長 長濱 克史殿
国土交通省海事局総務課外国船舶監督業務第二係長 伏見 慎一殿
国士交通省関東運輸局海上安全環境部次席外国船舶監督官 村田 春幸殿
国士交通省関東運輸局海上安全環境部外国船舶監督官 佐野 博殿
国土交通省関東運輸局海上安全環境部外国船舶監督官 八ッ星 栄殿
国土交通省関東運輸局海上安全環境部外国船舶監督官 松本 歩殿
国土交通省関東運輸局海上安全環境部外国船舶監督係長 大山 千尋殿
殿国士交通省関東運輸局千葉運輸支局外国船舶監督官 鮫島 靖典殿
財団法人 日本海事協会研修所長 森 茂殿
石油海事協会事務局長 小柳 恭介殿
 
 引き続き、閉講式出席者による閉講レセプションを開催した。
 なお、閉講式及び閉講レセプションには研修受講者を含め、約40名が出席した。
(修了証書様式及び修了証書発給番号:別紙7及び別紙8
 
2. 宿泊、食事等
 OSCC宿泊施設に研修受講者全員を収容した。
 なお、食事は3食をOSCC食堂において提供した。JICA研修受講者及びこれまでの研修受講者の処遇の知見を踏まえ、昼食及び夕食は2種類のメニューを用意し、1種類は豚肉抜きのメニューとした。
 
3. レクリェーション
(1)東京ディズニーシー(東京ディズニーランド)バスツアー
 10月5日(土)、休日を利用しレクリェーションとして東京ディズニーシー(希望により一部の研修受講者は東京ディズニーランド)を訪問した。
 参加者等は次のとおり。
参加者 研修参加者 19名
  TMS業務課長代理 秋元文子殿
  コーディネータ 大川真知子
  OSCC 1名
  旅行社添乗員 1名
    計23名
交通手段 貸切中型バス  
 
 東京ディズニーシーは、9月に開園一周年を迎え、各種行事が加わったことと、当日は天候にも恵まれ大変な混雑であった。
 海をコンセプトにした東京ディズニーシーは、7つのテーマポートを擁し、海と人間の深いつながりを目で見させることにより、人々に大洋や異国への夢と憧れを抱かせ、冒険心を満足させるよう構成されている。各研修受講生は日頃海と関わりのある仕事に従事しているためか、彼らにとっては身近で興味を引くアトラクションが多く、この日ばかりは研修のことを忘れ、童心に戻って楽しんでいた。このようなレクリェーションを通じ、研修受講者同士、コーディネータ等関係者との親睦を深めることが出来たことは大変意義深く、又日本での良い思い出の1つになったものと考える。
 なお、ミャンマー研修受講生の2名は既にディズニーシーを自ら訪問済みであったため、当日は同じバスを利用し隣接するディズニーランドを訪問し、休日を楽しんだ。
 (東京ディズニーシー(東京ディズニーランド)バスツアー行程:別紙9
(2)その他
 研修受講者には、研修期間中、テニス、バスケット、卓球、ビリヤード、フィットネス等のOSCCの運動・娯楽施設を開放した。
 また、OSCCのコンピュータ室を開放し、インターネット等を自由に利用させた。
 
4. 研修受講者の受入れ
 フライトの都合で9月22日(日)早期に来日した1名及び9月23日(祝)に来日した15名並びにビザ取得の遅れにより10月24日(火)及び10月27日(金)に遅れて来日した各1名の受入れ業務をOSCC施設管理委託会社の協力を得て実施した。
 (研修受講者到着・出発リスト:別紙10
(1)チェックイン
 研修受講者の到着後、氏名等を確認し、翌朝までの生活に必要なブリーフィングを行った。
(2)作業服の貸与及び支給
 各人のサイズを確認し、OJT用として作業服、防寒服、安全靴及びヘルメットを貸与し、作業靴下、作業手袋及びタオルを支給した。また、トレーニングアシスタントに対しても研修受講者と同様に貸与、支給した。
(3)写真撮影
 写真入り名簿を作成するため、9月24日(火)朝、各人の上半身写真を撮影した。なお、9月24日(火)に到着した研修受講者については9月25日(水)に、また9月27日(金)に到着した研修受講者については9月30日(月)に夫々撮影した。
 
5. 作業着等の購入
 OJT用として、次のとおりつなぎ作業服(静電防止加工で背部に「TOKYO MOU」
とプリントしたもの)を追加購入し、貸与した。
 4Lサイズ 5着 3Lサイズ 3着
 また、作業靴下、作業手袋及びタオルを購入、支給した。
 
6. 研修参加者の移動
 OJT及びテクニカルビジットのための研修参加者の移動については次のとおり交通手段を確保し、研修の円滑な実施を図った。
 
10月7日(月)
 OJT:タクシー使用
 (行先:新日本石油精製(株)根岸製油所内「新世丸」)
10月8日(火)
 OJT:貸切中型バス使用
 (行先:大井埠頭内「Fremantle Bridge」)
10月9日(水)
 テクニカルビジット:タクシー使用
 (行先:(株)マリン・インターナショナル)
 
7. 配布した資料
 研修受講者の日本滞在中における生活の便宜を図るため、下記の資料を配布した。
(1)YOKOHAMA MAP((財)横浜観光コンベンションビューロー発行)
(2)Tourist Map of Tokyo(国際観光振興会発行)
(3)Tokyo(国際観光振興会発行)
 
8. その他
 PSC研修受講者記録の作成
 今後のわが国関係者と研修受講者相互のコミュニケーションに役立てる為、平成7年度から平成13年度にかけて毎年度作成したものと同様に、本年度も別紙9の様式により、全受講者についてPSC研修受講者記録を作成し、TMSに提出した。
(PSC検査官研修研修受講者データ様式:別紙11
 
III. 研修受講者の評価
 研修の全般に亘るIMO調査票を研修開始時に配布し、研修受講者各人から提出されたその調査票を基に研修最終日において討論した。その概要は次のとおりである。
(1)研修期間、カリキュラムについては概ね好評であった。
(2)一部の講師の講義内容及び英語の表現力について、改善を望む声があった。
(3)PSC検査に関わる講義をもっと増やして欲しい要望があった。
(4)OJTについて、実施時間の延長、対象船の増加等の要望があった。
(5)宿泊設備の充実を望む意見があった。
(6)スタディレポートの作成に時間がかかり、放課後の自由時間が拘束されるという意見があった。
 
IV. 所見
 この研修は過去7年問の経験に基づいた知見を生かして、円滑に且つ実効のあるものとすることができた。この場を借りて、重ねて、国土交通省をはじめとする各関係機関の皆様方のご指導、ご協力に感謝する次第である。
 なお、今後この研修をより実りあるものとするため、細部においては、次のような配慮が必要と思われる。
(1)講師は、分かり易い英語で講義し、研修受講者の質問に対して平易に、且つ簡潔に答える様にすること。
(2)OJT実施方法及び要領については、模擬臨検の協力者と研修受講者双方が満足できるよう、さらに改善を検討すること。
(3)スタディレポートを作成させることは、研修成果品と各人の自国への報告書の一部として充分価値があるものと理解しているが、短期間であることと、内部講師に掛かる負担が莫大であることも踏まえて、今後の課題としたい。
(4)食事については、研修受講者の一層の満足が得られるよう、メニュー等の充実を検討すること。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION