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2. ロープについて
 
(1)ロープの構成
 ロープには右より(Sより)と左より(Zより)があります。左よりを例にロープの構成を説明すると、ロープの端を細かく解いてみると、細い繊維が出てバラバラになります。この繊維を束ねて左よりによったものがヤーンです。ヤーンを5〜6本合せ右よりによったのがストランド。ストランドを3〜4本合せて左よりによったのがロープとなります。
 
 
 
 
 
 
(2)ロープの種類
 ロープの中には、ロープ、ホーサー、ワイヤロープなどがありますが、繊維索では、直径4センチ(40mm)以上を大索(ホーサー)と呼び、0.9センチ(9mm)以下を細索(スモールスタッフ)と呼び、その中間の太さのものを一般的に索(ロープ)と呼んでいます。海洋少年団で用いる索は、0.6cmですから、細索(スモールスタッフ)ですが、一般的にロープと呼んでいます。
 材質による呼び名は、綿や麻の繊維ナイロンなどの合成繊維でつくられたのがファイバーロープ、鋼線でつくられたのがワイヤーロープです。
 センニットは、ヤーン3本以上で編んだ雑用の短索で、ストッパーや防舷物を編んだり包ひもに用いられます。
 
3. ロープワークの基本
 
(1)ロープ各部の名称
 ロープの中間部は「体」、ロープの両端を「手」といいます。結びは「手」を「体」にからませたり、「手」と「手」を組み合せたりしてできます。
 
 
 
(2)結びの原形
 曲げ(バイト)結びを作るために曲げた形
 
曲げ
 
 
 曲げ輪(ループ)手と体を交差してできる輪
オーバーハンド・ループ
 
 
アンダーハンド・ループ
 
 目(または輪)曲げ輪の中手を通します。
 引き締めると結び目になります。







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