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実証団としてのまとめ
 あらためて実証団に指定されて、1年間の事業を振り返って見ると、もっとこんなことを取り入れたい、もっと子どもたちにこんなことを体験させてやりたいと思うことが次々に浮かんできます。しかし、2回の指導者会議の討論でも話が出ていましたが、若い指導者が社会人になると会社の都合も影響して、なかなか活動に参加しにくく、若い指導者の育成のあり方をどうするかが今後の課題であると感じました。さらに、現代の受験勉強が影響しているのか、中学生や高校生の参加が極端に減ってきていることへの対策も話し合われました。いかに中学生や高校生たちが自ら参加できる行事をどのように考えていくかが話題となりましたが、なかなか名案がなく今後の課題であると感じました。
 子どもたちは自分たちの先輩である小学生は中学生を、中学生は高校生を、高校生は大学生を、大学生は若い指導者を目標としています。先輩たちのすばらしい生き方に刺激を受けて、日常の活動に希望を持ち、少年たちが育っていくのです。そのためにも、指導者の役割も大変重要になってきます。
 少年時代に海洋少年団に入っていたことが、あるいは海洋少年団の活動で学んだことが社会人となり、家庭人となったときに生かされることを願って、あらゆる人生体験ができる活動をめざしていきたいと思っています。
 今年度の行事を通して、最初にも述べたように日本財団の助成を受け実証団に指定されたことにより、今までの活動内容を見直す機会なったこと、今まで気づかなかったことを気づかせてくれたことに感謝しています。
(文責:長谷川眞人)







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