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資料2−3
「平成14年度環境社会実験」募集要項
【環境社会実験の概要】
 仙台市は、「杜の都環境プラン(仙台市環境基本計画)」で、目指すべき4つの都市像を提示し、それらの都市像を実現するために様々な事業を行ってきました。環境問題が一層複雑化する中、市民や事業者、NPOがそれぞれの役割に基づき連携し、環境に配慮した行動を市民に広めていくことが求められており、専門的な知識や柔軟な発想力を持つNPOなどとパートナーシップを築き様々な事業を推進することは、プランの実効ある推進を図るうえでも欠かせないことです。
 そこで、環境に配慮した社会の実現を目指し、先進的な取り組みである「環境社会実験」を実施します。「環境社会実験」は、NPO等からアイディアを募集し、市の委託事業として、市民・事業者などとの協働により応募NPO等が実施するもので、この実験的な取り組みを通して、市民協働の手法を探るものです。
 
【応募資格・条件】
 次の条件をすべて満たしていることが必要です。
・仙台市を中心に活動を行っていること。
・応募環境社会実験を責任を持って確実に履行できること。
・政治活動、宗教活動や営利活動を目的にしないこと。
・原則として、1団体1件の応募とすること。
 
【実験経費と経費対象範囲】
 実験経費は市からの委託費として、概ね50万円から70万円程度とします。
 経費対象の範囲は次のとおりとし、飲食に要する経費は除きます。
・消耗品費:実験に必要な文具や雑貨等
・通信費:郵送費や切手代
・物品購入・リース代:消耗品以外の物品の購入やリース代
・旅費:調査活動のための旅費
・その他活動に要する経費
 
【申込方法】
 募集期間:平成14年5月1日から20日まで
 様式1〜3に記入のうえ、仙台市環境都市推進課あて郵送・FAX等でお申し込みください。
 
【選考・発表】
 (仮称)パートナーシップ推進委員会(※)を立ち上げ、実施実験3件程度と委託額について選考を行います。選考結果は6月上旬に発表することとし、申込団体あてには書面にてお知らせいたします。
※(仮称)パートナーシップ推進委員会
 構成メンバーとしては、NPO・事業者・大学・行政等を検討中
 
【実験期間】
 選考後、11月頃まで。ただし、実験内容によっては期間延長も可能とします。
 
【実験成果の報告】
 環境社会実験の成果を広く市民のみなさまに紹介することを目的に、「環境フォーラムせんだい2002」(11月開催予定)において、報告していただきます。
 また、2月末日まで報告書を提出していただきます。
 
【連絡先】
 仙台市環境局環境部環境都市推進課
 〒980−8671 仙台市青葉区国分町3-7-1
(TEL 022-214-8242 Fax 022-214-0580 E-mail:kan007130@city.sendai.jp)
 
様式1
(拡大画面:24KB)
 
 
様式2
(拡大画面:22KB)
 
 
様式3
(拡大画面:37KB)
 
記者発表資料
平成14年7月16日
(担当)環境局環境部
環境都市推進課
内3372
 
「平成14年度環境社会実験」の決定について
1 「環境社会実験」の概要
 仙台市では、環境に配慮した社会の実現を目指すため、身近な環境問題をテーマに、市民や事業者、NPO等とのパートナーシップを図ることのできる先進的な取り組みを、市の委託事業である「環境社会実験」として実施することとしている。
 このさまざまな主体の連携・協働により実施される取組みが、広く市民の環境意識の高揚を生み、すべての市民が環境に配慮した行動をとることにつながっていくものとして期待している。
 
2 選定実験
 以下の3件のとおり
実験名/団体名 実験概要 選定理由
21世紀の仙台の環境を考える
〜広瀬川の散乱ごみを
通してのネットワークづくり〜
(特定非営利活動法人水環境ネット東北)
 市民や市民団体との連携により、「広瀬川1万人委員会」を立ち上げ、広瀬川の清掃活動と広瀬川環境フォーラムを実施し、市民の環境意識の向上を図るもの。
・フィールドマナーの普及
・ごみの分別回収による発生源の考察
・広瀬川環境フォーラムの開催
 多くの市民を巻き込んでの事業展開をともなっており、環境パートナーシップ推進事業の趣旨に沿っており、今後の展開に期待が持てる。
新考案による新聞ストッカーの実用実験
(旭ヶ丘中央町内会)
 現在の新聞ストッカーの問題点を改善し、町内会挙げて取り組むことにより、地域社会の環境意識の高揚と、環境負荷の確実な低減が期待できる。
・問題点解決のための新しい新聞ストッカーの考案
・モニター実験の実践(800世帯)
 町内会単位の取り組みとして目新しく新鮮である。 また、多くの市民を巻き込んでおり、環境パートナーシップ推進事業の趣旨に沿っている。
リサイクル野菜実験
(リサイクル野菜ネットワーク)
 学校給食の生ごみや家庭用電気式生ごみ処理機を使用してつくった堆肥を、地域農業に還元し、環境にやさしい農産物を消費者や学校給食に届けるもの。
・リサイクル野菜を消費者に普及させる実験
・リサイクル野菜を学校給食に提供する実験
 農家、学校などさまざまな主体を巻き込んでの事業展開となっており、環境パートナシップ推進事業の趣旨に沿っている。
 
【参考】
○選考経過
・募集期間 平成14年5月1日から20日まで(市政だより5/1号に掲載)
・平成14年6月 3日 環境パートナーシップ推進委員会立ち上げ
・平成14年6月 3日 一次選考
・平成14年6月11日 最終選考(ヒアリング)
・平成14年6月12日 一部事務局ヒアリング
・平成14年7月18日 委員会報告(最終選考結果)
 
※「21世紀の仙台の環境を考える」「新考案による新聞ストッカーの実用実験」の一部内容については、再度、事務局ヒアリングで確認をすることになった。その結果、最終選考とするかは委員長一任ということになった。
 
○環境パートナシップ推進委員 名簿
    〈敬称略〉
委員長  菅谷  匡  みやぎ環境カウンセラー連絡協議会会長
   小金澤孝昭  宮城教育大学教授
   高畠 則子  名取川水系水質調査ネットワーク代表
   福原 和淑  杜の都環境ネットワーク代表
   細井  実  仙台市環境部長







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