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コミュニケーション(情報の入手や発信など)
 活動のための情報の入手方法を調べました。重要と思う手段を複数回答していただき全体を100%として、各手段の比率を求めました。
 市民活動団体全体でみると「行政の情報誌(広報やまと)」、「個人的な会話」が一番の情報源となっています。(図5
 
 社会的な活動を行う団体では、「行政の情報誌(広報やまと)」(18%)、「イベント・交流会」(15%)、「関連団体の情報誌など」(14%)となっています。
 仲間内の活動を行う団体では、「個人的な会話」、「行政の情報誌」が、26%、22%と多く、人を介する情報のやり取りが主体であるといえます。
 
 「行政の情報誌など」から「地元情報誌、ミニコミ誌」までを“メディア”、「行政のホームページ」から「インターネット」までを“ネットワーク”、「個人的な会話」、「イベント・交流会」を“人”として手段をくくってみると、市民活動団体全体では、それぞれ58%、4%、34%となっています。ネットワークの活用は、全体では4%、社会的な活動を行う団体で9%、仲間内の活動を行う団体では3%で、他の手段に比べて大幅に少ないことが分かります。
 
図5 活動のための情報入手方法
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 また、情報の発信についても調べました。結果は、情報入手と同じような傾向でした。
 団体の間のネットワーク(つながり)づくりに有効な手段に関する項目では、インターネットを通じた電子ネットワーク活用の可能性が示されています。
 
団体間の交流
○他の団体との関わりの状況(図6)
 社会的な活動を行う団体では、「地域の行政との関わり」(74%)が強く、次いで、「他の市民団体」(57%)、そして、「自治会などの地域の団体」(42%)となっています。
 
 仲間内の活動を行う団体では、全般的に社会的な活動を行う団体より他の団体との関わりが少ないようです。最も大きいものが、「他の市民団体との交流」で、30%の団体が「ある」と回答しています。「行政との関わり」、「自治会などの地域の団体との関わり」は、それぞれ25%、19%で社会的な活動を行う団体の半分以下です。
 
図6 他の団体との交流があると回答した比率
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図7 他の団体とのネットワークの必要性
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○団体間のネットワーク(つながり)について(図7)
 団体とのネットワークの必要性は、全体では、34%が「はい」、22%が「いいえ」と回答しています。
 社会的な活動を行う団体では、57%が「はい」と答え、「いいえ」の8%を大きく上回っています。
 仲間内の活動を行う団体では、「はい」、「いいえ」が、ほぼ同数(約25%)です。いずれの区分も、「どちらともいえない」が約25%あります。
 
○他団体とのネットワークについて(図8)
 どのような団体とネットワークを持つことが重要だと考えているかを、ネットワーク化が必要であると回答した団体に、複数回答可で回答して頂きました。
 最も必要と考えられているのは、「他の地域の市民活動団体」です。これに、「地域の市民活動団体」とのネットワークを合わせると、社会的な活動を行う団体では53%、仲間内の活動を行う団体では74%となり、市民活動団体同士のネットワークが重要と考えていることが分かります。
 
図8 どのような団体とネットワークを持つことが重要か
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