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■代表者に訊く
河野 久忠さん
●NPO法人 青少年自立援助センター 北斗寮代表
●団体の特徴
 NPO法人青少年自立援助センター北斗寮(YSCH)は、愛知県蒲郡市所在のワークステーション北斗寮を母体として、2002年1月に特定非営利活動法人(NPO法人)として認証を得ました。ワークステーション北斗寮は、1996年にこの地蒲郡市に開設しました。開設と同時に不登校・ひきこもりの青少年のための共同生活寮や自立を援助するハウスクリーニング、学習のサポートなどの運営を開始しました。また、2000年秋にはリサイクル資源回収・分別事業を始め、地域社会に根ざした活動をしています。大検や通信制高校の卒業を目標にする一方で、スタッフと共に共同作業に従事し、社会的自立を目指しています。
 
相談や悩みがあるときは、この談話室を使用し、時間をかけて話合う。問題の解決・決断のアドバイスをする。
 
朝食はスタッフが交代で食事を作る。日曜日には寮生が食事を準備する。
 
北斗寮二階の廊下。両側のドアは寮生の個室。寮生が当番で床等を日々掃除しているため非常に清潔感がある。
 
食事はこの食堂で寮生、スタッフ一緒に取る。人が集まれば会話が生まれ、自然と人間関係ができるようになる。
 
朝食を作るときには、作業に向かう寮生、スタッフのお弁当も一緒に作る。バランスの取れたものになっている。
 
寮生は自分の個室を使用できる。掃除は各自で行うようになっている。どの部屋もきれいに整頓されている。
 
 北斗寮の基本姿勢は、子供が自分で決めたことに対してのサポートをするということです。こちらからプログラムを与えるだけといったことはしていません。そして最終目標を「子供たちが自分の足で生き生きと自分らしく生きてゆけるようになる」ことに置いています。
●卒設の基準
 卒設後は二つの進路に分かれます。
[就労]継続して3〜6ヶ月働くことができ、1人立ち用の資金として3、40万円貯金ができた子供。
[学業]進路が決定した子供。いずれの場合もスタッフがもう大丈夫という感触を抱けるようになった子供たちで、この「感触」は非常に重要だと考えています。







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