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全国の個人船大工存在確認調査

 事業名 全国の個人船大工存在確認調査
 団体名 東海水産科学協会 海の博物館 注目度注目度5


◆中国
島根県
 
(1)上原 武喜
●条件付でできる(息子と一緒なら)
年齢:昭和8年生まれ 息子・春明は昭和33年生まれ
経歴: 昭和22年、新制中学卒業後14歳で、浦郷の平木ひさよし船大工に弟子入り、5年働いて1年お礼奉公した。その後、境港など日本海各地で働き、昭和32年、現在地へ帰り、結婚して独立した。
船種:カンコ カナギ漁(磯漁)用 全長20尺、幅4尺、深さ1尺3寸
船材:杉は地元の隠岐杉 釘は尾道 接着にはウルシにメリケン粉を混ぜた
直近造船:10年ほど前にカンコ2隻を造船。1隻がまだ大工小屋に残っている。
備考: 本人は目が悪く造れんというが、息子は教えてもらいながらでも造船したいと希望している。
 
調査者:石原 義剛
 
(2)鶴賀 勲
●造船できない
年齢:大正15年生まれ
経歴: 父・忠治(明治30年代初め生まれ・鳥取のカロの人)が戦前、朝鮮で造船していたが、昭和22年この地へ来てはじめた。ここには浜田の船大工が多く来ていたので。見様見真似で、造船を少しは知っているが、本格的にやったことはない。現在は造船所の社長。
昭和28年までは、漁協が中心になり、地元の船大工を集めて栗田造船の名でやっていたのに参加していた。昭和28年に独立した。FRPには昭和45〜50年に替わった。
船種: カンコ 昭和22、3年頃
漁船 30〜40トン(栗田造船の頃)
船材:杉・隠岐杉 釘・尾道(靹ノ浦のウエダで買った)
調査者:石原 義剛
 
(3)村上 正義
●条件付でできる。(やれるだろう)
年齢:昭和4年生まれ
経歴: 実父も船大工だったが習わなかった。昭和22年頃18歳で、藤野由松(明治32、3年生まれ)に習い、21歳のとき、はじめて木造船「カンコ」を造った。以降、昭和44年までカンコ中心に造って来た。FRPは52、3年頃から。
船種: カンコ カナギ漁用 全長23〜24尺、幅3.8〜4尺
☆1隻を7日で造った。ゆっくりでも20日。年に20隻造ったことも。
船材:杉・隠岐 釘・靹ノ浦 接着・生のウルシ
直近造船:20年位前
備考:都万村にもう一人、石川龍治(昭和6年生まれ)がいる。
調査者:石原 義剛
 
(4)古藤 勝一
●造船できる。
年齢:大正11年生まれ
経歴: 昭和15年18歳で父の弟子になり3年余修業した。ほかに2人職人がいた。経験は60年余。400隻以上造った。
平成13年に廃業した。
船種: 漁船 ソリコ船 赤貝取り 長20尺、幅4.5尺 1丁櫓
シジミ船
オコノリ用の小さな船(50隻ほど造った)
農船 カンコ船(ソリコより大きい)稲や荷を運ぶ 長30〜40尺、幅5〜8尺 2丁櫓 エンジンも
船材:スギ、モミ・地元。宮崎から購入したスギもある。釘・尾道
直近造船:平成10年にシジミ船を10隻造船した。
調査者:安冨 俊雄
 
(5)吉岡 睦夫
●造船はできない
年齢:昭和2年生まれ
経歴: 昭和18年17歳で父親(8代目の船大工)に教えてもらった。(一般的な徒弟期間は)兵役検査までの5年間余、うち1年お礼奉公。
経歴は36年。20数年前、中海の干拓で廃業した。
300から400隻造った。多い年は30隻(3人で)
船種: 漁船 貝、エビ取り 6〜7m、幅1m 動力 櫓
ソリコも造ったが、戦後は板船のみ。
船材: マツが中心。地元の黒板を使用
釘・松江で、また広島の靹からも。
直近造船:昭和54年に美保関神社の諸手船を造船した。昭和15年に父親も造った。
調査者:安冨 俊雄
 
(6)石田 友末
●条件付で造船できる。
年齢:昭和4年生まれ
経歴: 昭和22年頃18歳で船木造船所(現在の笹子造船所のオジ)に弟子入り、3年間修業。昔は5年間位だった。
経験は55年。300隻余造った。小型船が中心のよう。
船種:漁船 伝馬船 サザエ、アワビ取り 長5.5m、幅1.4m
船材: 杉、マツ、ヒノキ・およそは地元で購入した。
釘・尾道(久富商会)
直近造船:15年前頃
調査者:安冨 俊雄
 
(7)船木 栄悦
●造船できる。小型の船なら。
年齢:昭和21年生まれ
経歴:昭和39年頃18歳で父親に習った。38年間の経験
船種: 漁船 底曳船・縄はえ船 長15m、幅4m
通い船 小型渡船(伝馬船)長3m、幅0.8m
☆20t未満の造船が多く、材料の仕入れの仕事が多かった。直接造船にかかわることは少なかった。
船材: スギ、ヒノキ、マツ、ケヤキ・いずれも地元
釘・尾道(久富商会)
調査者:安冨 俊雄
 
(8)岩谷 良一
●造船できる。
年齢:昭和21年生まれ
経歴: 昭和39年18歳で父親に習い。5年現場をやったあと設計をするようになった。最初のころ(30年位前)手伝って15隻位木造船を造った。
経験は38年。主として、東シナ海へ出漁する底曳船を建造した。
船種: 漁船 底曳船(10〜15t)長18m、幅2.7m位
縄船(20t未満)
船材: マツ、スギ、ケヤキ・いずれも地元
釘・尾道の東和商会
調査者:安冨 俊雄
 
(9)荒瀬 好行
●造船できる。
年齢:昭和4年生まれ
経歴: 昭和20年16歳で、父に15年位ついてやった。親子4人で15t位までの船を造った。経験は56年。
船種:漁船 伝馬船 ワカメ、イカ釣り 長4m、幅1.5m
船材: スギ、ヒノキ・スギは宮崎、ヒノキは地元
釘・尾道の東和商会
直近造船:22年前
調査者:安冨 俊雄
 
(10)荒瀬 弘之
●造船はできない
年齢:昭和30年生まれ
経歴:昭和47年17歳で父親のもとで2年。木造船は父親を手伝って5隻位造った。
船種:漁船 一本釣り 長11m、幅2m
船材: スギ、ヒノキ、マツ・およそ地元から。
釘・尾道(久富商会)
調査者:安冨 俊雄
 
(11)仁科 典訓
●造船できる
年齢:昭和3年生まれ
経歴: 昭和21年頃19歳で父親のもとに入り2年。職人が100人位いた。
大きい船では300t位まで造った。
経験は56年。
船種: 漁船 キンチャク船 長26.7m、幅6.7m
底曳船(以西底曳)長25m、幅15尺
川船 長6m、幅0.8m
船材: スギ、マツ・スギは宮崎のベンコウ。今は日南のウエスギを使用
釘・昔は尾道
備考:川船にも精通している。
直近造船:現在、黒松町の祭典用の船を建造中。
 
調査者:安冨 俊雄







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