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「海と船の企画展」図録:房総の漁?海と川?

 事業名 海事博物館ネットワークの構築
 団体名 日本海事広報協会 注目度注目度5


誘い込み漁
 魚介類の生態・習性・行動を利用して効率よく誘い集めて、逃げにくい漁具内に入らせて捕る漁法です。対象魚介類が漁具に入るのを待つ漁ですので、一定期間漁具を設置することが必要です。逆に設置するときと回収捕獲するとき以外はついていなくともできる漁です。多数設置することで漁獲量を確保することも可能です。水路など魚介類の通路に仕掛ける、簀・網などを用いて捕獲部まで誘導する、捕獲部の中に餌を入れ魚介類を誘う、雑木の枝・藁などで漁礁を装うなどの様々な方法が用いられます。
 
【海】
 海における誘い込み漁としては、タコツボ漁が最も知られ、アナゴツツ・イカツボ・エビカゴ・カニカゴ・ベエ(バイ)カゴがあります。
 
196. タコツボ漁「房総水産図誌」より
(愛知・西尾市岩瀬文庫)
 
 タコツボ漁は弥生時代に既にその存在が認められるものですが、房総においても江戸時代に記録があり『千葉県漁業図解』には明治20年代の千葉県下の各地でこの漁が行なわれていたことが記載されています。形としては壼形と有蓋式の箱型があり、素焼き製のものからコンクリート製・プラスチック製のものへ変化しました。一部にはガラス製のものも使用されました。使用法は、幹縄に5〜10m間隔に多ければ3,000個ものタコツボをつけ、100mごとに浮標のボンテンをつけ敷設され、定期的に引き上げてタコを捕らえていました。有蓋式はアブラガニやチョウセンハマグリを餌として使用するもので、中に閉じ込められたタコは餌がなくなると2〜3日で死んでしまうので敷設の期間は短くなります。
 
127. タコツボ(千葉県立安房博物館)
 
125. ニシカメ(千葉県立安房博物館)
 
 イイダコ漁のために使われたニシカメは、イイダコがアカニシの殻に入り込むことを利用した漁具で、昭和初期まで富津岬周辺で盛んに使われました。1,000個以上のアカニシのついた400〜500mの縄の両端に、ツブキ(浮子)とネイシ(沈子)のついた長さ5尋(約7.5m)の縄を結び海底に敷設しました。イイダコの産卵期の10月から2月の漁で、凪(なぎ)のたびに引き上げられました。
 ベエ(バイ)カゴ漁は、バイガイが腐肉を好む性質を利用したもので、カゴや鉄線や竹枠に網を張ったものに煮干などの匂いの強い餌を入れて、幹縄に300個程度仕掛けて敷設され、半日程度で引き上げられました。
 
124. ベエカゴ(千葉県立安房博物館)







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