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編集後記
●「はい」は敬意の応答と題して書いた編集後記(昭和六十一年五月号)が私の最初の原稿でした。「はい」という頭高アクセントのことばは他の応答のことばに比べて、きれいな発音の上に、清々しく聞こえる素晴らしいことばである。健康面からも、頭高や中高のアクセントの方が腹筋を使うから血行を促すといって、平板化の傾向に安易に流れがちな最近のことばの傾向を嘆いたものでした。
ところが、六月四日(火)の読売新聞夕刊記載の「新日本語の現場」の中で、筑波大学の城生佰太郎(じょうおはくたろう)教授が、若者の流行語だった「超」のことばをとらえて、頭にアクセントを置いて発音する「チョー(超)」のことばは、脳を強く刺激し、活性化する効果があるというユニークな説を唱えられているのを紹介していたのにはびっくりしました。私が考えていた平板なことばより頭高など、アクセントがはっきりしていることばの方が健康的なことは間違いなかったようです。
●「五月二十六日(日)、東京九段の千代田区公会堂で開かれた朝翠流朝翠会本部主催の第五十九回楠公祭奉納全国吟詠大会で、久しぶりに財団元老の坂本坦道先生にお会いしました。先生は財団創立当初は常任理事をしておられ、いろいろお教えを請うことがございました。
先生は数え九十歳とは思えないお元気さで、式典のご挨拶でも戦後の日本精神の衰退を心底嘆いておられました。大会後の懇親会もご一緒しましたが、その日、私が吟じた『明治天皇御製』の詠み方について、「財団事務局長であったらこの辺も気をつけた方がいい・・・」とお教えをいただきました。先生の謦咳に接したうれしさが身にしみた一瞬でした。
(矢萩保三)
五月号のコンダクター当選者は、福岡県山門郡の福原早苗さんに決まりました。また、新規購読者プレゼント当選者は、宮城県仙台市の伊沢ゆり子さんです。おめでとうこざいます。
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