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離島における廃棄物等の処理・輸送に関する調査報告書

 事業名 離島における廃棄物等の処理・輸送に関する調査
 団体名 九州運輸振興センター  


1.3.3 効果の試算
 対象離島のうち、港湾内へ集積ヤード整備を希望する中間処理業者がいる対馬(厳原港)及び下五島(福江港)について、港湾内に集積ヤードを整備した場合(パターンI)の陸上輸送コスト削減効果を試算する。
 
(1)厳原港
1)集積ヤードの設定
 ここでは、現状通り内陸に集積ヤードがある場合と、厳原港内に集積ヤードを確保した場合(集積ヤードからの陸上輸送がない場合)の陸上輸送コストの差を比較する。
 
2)集積ヤードから港湾までの陸上輸送コストの比較
(1)内陸に集積ヤードがある場合
 循環資源には、ラックに入れて輸送するものと、ばら荷として輸送するものがある。
 
表−1.3.2 陸上輸送コストの試算
荷姿 項目 単価等 単位
ラック 内陸の集積ヤードから港湾までの陸上輸送費 5,000 円/本年
年間取扱い本数 1,200 本/年
年間陸上輸送コスト 6,000,000 円/年
ばら荷 トラック5台 400,000 円/日
荷役機械 160,000 円/日
年間輸送回数 10 日/年
年間陸上輸送コスト 5,600,000 円/年
合計 11,600,000 円/年
注:中間処理業者からのヒアリングにより作成。
 
(2)厳原港に集積ヤードがある場合
 集積ヤードから港湾までの陸上輸送コストはかからない。
 
(3)比較
 厳原港に集積ヤードを整備すると、年間約1千万円のコスト削減が期待される。
 
(2)福江港
1)集積ヤードの設定
 ここでは、現状通り内陸に集積ヤードがある場合と、福江港内に集積ヤードを確保した場合(集積ヤードからの陸上輸送がない場合)の陸上輸送コストの差を比較する。
 
2)集積ヤードから港湾までの陸上輸送コストの比較
(1)内陸に集積ヤードがある場合
 循環資源には、ラックに入れて輸送するものと、ばら荷として輸送するものがある。
 
表−1.3.3 陸上輸送コストの試算
荷姿 項目 単価等 単位
ラック 内陸の集積ヤードから港湾までの陸上輸送費 5,000 円/本
年間取扱い本数 1,000 本/年
年間陸上輸送コスト 5,000,000 円/年
ばら荷 トラック5台 205,000 円/回
荷役費用 119,000 円/回
輸送回数 5 回/年
陸上輸送コスト 1,620,000 円/年
合計 6,620,000 円/年
注:中間処理業者からのヒアリングにより作成。
 
(2)福江港に集積ヤードがある場合
 集積ヤードから港湾までの陸上輸送コストはかからない。
 
(3)比較
 福江港に集積ヤードを整備すると、年間約650万円のコスト削減が期待される。
 
1.4 標準的な循環資源輸送用容器の導入
<問題点>
・工夫しないと海上輸送コストが高くなる。
・港湾における仮置時の景観、飛散等の問題。
・循環資源の運賃負担能力が小さく、輸送業者の負担が大きい。
 
<状況>
・離島から循環資源を搬出する場合、海上輸送コストがかかるため、どうしても輸送料が高くつく。また、循環資源は運賃負担能力が小さいが、取扱いには注意を払う必要があるため、輸送業者の負担が大きくなる。
・離島からの循環資源の排出量が少ないため、既存の輸送用容器では大きすぎて輸送効率が悪い場合がある。
・循環資源の特性に合った容器の製造は、コストがかかる。
 
<輸送用容器について>
・様々なタイプがあるが、標準化されていない。
・特殊なタイプになるほど、価格が高くなる。
・離島に適した輸送用容器はない。
 
<関係者意見>
・離島航路では大量の貨物が集まらないため、大きなコンテナでは効率が悪い。
・循環資源の特性に合った容器があれば便利だが、あまり特殊な容器だと帰り荷として運ぶ貨物がなくなる。
・輸送用容器は価格が高く自社で用意することは難しい。また、自社で用意しても他の用途に流用され、行方不明になる場合が多い。
 
<提言>
・標準的な循環資源輸送用容器の導入
 
<目的>
・離島の循環資源輸送に適した輸送用容器を検討、実用化し、離島の循環資源輸送の効率化を図る。
 
<概要>
(1)離島循環資源輸送用容器研究会の設置
(2)研究会の検討項目
○標準・汎用的な廃棄物輸送用容器
・積み重ねられる、汎用的な容器
・一般貨物・廃棄物兼用型の容器
・廃棄物専用型の容器
・折り畳める容器
○所有・利用形式の検討
(輸送容器は紛失する場合が多く、所有形式が問題となる。)
・排出者所有型
・輸送業者所有型
・リサイクル業者所有型
・関係者による共同所有型
○事業化計画
○行政・関連団体の支援
○トライアル実施案
 
<例示>
図−1.4.1 東京都で使用されている廃棄物専用コンテナ
 
<実現上の課題>
・関係者(循環資源排出者、中間処理業者、収集運搬業者、輸送用容器製造業者)による研究会が必要。
・行政、関連団体の協力が必要。
 
<効果>
・標準化、大量発注による製造コストの削減。
・離島に適した輸送用容器の開発により、輸送効率が高まる。
・共同的な取組を前提とし、行政、関連団体の支援の可能性が高まる。
 
<標準的な循環資源輸送用容器のイメージ>
(1)提案する循環資源輸送用容器の機能
(1)基本的機能
・トラックに固定できる容器
・容器の積み重ねが可能
(2)少量・混載に対応した機能
・複数の循環資源が混ざり合わないよう、中仕切り等を付ける
・蓋を付ける
(3)静脈・動脈兼用とした場合の機能
・内部の清掃がしやすいようにする
(4)静脈専用とした場合の機能
・折り畳みが可能
 
(2)イメージ
(1)トラックに固定できる容器
 どのような容器でも、陸路はトラック輸送のため、トラックに固定できなければならない。
 現状では、運転手一人でコンテナの積み下ろしができるよう、フックロール車(脱着装置付きコンテナ自動車)に4トンコンテナを積んでいる場合が多い。
(2)容器の積み重ねが可能
 スペースを有効に利用するため、積み重ねができる容器でなければならない。
(3)複数の循環資源が混ざり合わないよう、中仕切り等を付ける
 一つの容器で複数の循環資源を運べるように、中仕切りのある容器を製造する。
 
(価格:4t積みで52万円、2t積みで50万円)
 
(価格:本体38万円、ボックス6.5万円)
資料:(株)瑞穂への問い合わせ
 
(4)蓋を付ける
 一般貨物のコンテナと積み合わせても問題がないように、蓋をつけ、密閉できるようにする。
 
(価格:85万円)
資料:(株)瑞穂への問い合わせ
 
(5)内部の清掃がしやすいようにする
 内部をコーティングするなど、清掃しやすくする。
(6)折り畳みが可能
 循環資源を積んでいない場合は、折り畳んで船内の場所をとらないようにする。
 
注:2段積みまで可能。(価格:60万円)
資料:フジコーワ工業株式会社への問い合わせ
 
<参考>
8m3スタンダードタイプ:17.5万円〜。







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