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私はこう考える【イラク戦争について】

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


2003/04/20 朝日新聞朝刊
わき役の国連 「追認機関か」焦り強く イラク戦争1カ月
 
 【ニューヨーク=五十嵐浩司】米国の圧倒的な存在に抗して、国際社会の道理の回復を図る――国連の米英を除く加盟国と事務方はいま、そんな試みを続けている。イラク復興で国連がどんな役割を果たすか。イラクへの制裁をどんな手順で解除するか。互いに絡み合うこの二つの問題が試金石となる。アナン事務総長は、米欧の亀裂を修復し安全保障理事会の統一を回復することで、再び国連を主役に据えようとしているが、米国に歩み寄りの気配は見えない。
 国連側としては世界の平和と安全の問題に対処するという「失われた任務」の回復が急務だが、順調に進んでいるとは言い難い。先週アテネで行われたアナン氏と欧州首脳の協議も、イラク復興での国連の具体的役割には言及できず、国連筋は「期待以下」と落胆する。
 この間、米国はすでに暫定政府樹立に向けた第1回準備会合を開催、国連の戸惑いをよそに着々と歩を進めている。米国は「バグダッドでの樹立本会議は国連主催で」と要請するものの、それまでの数カ月間に各地で開く準備会合で、暫定政府の陣容はほぼ固まってしまう。このため国連側には、単に正統性を付与する追認機関にされてしまうとの懸念は強い。
 さらに米国は安保理に対イラク経済制裁の解除を求める。問題は、解除が国連から「石油と食糧の交換計画」で付与されたイラク石油の売却と、その資金で購入する食糧や医薬品などの調達選定の権限を奪ってしまうこと。国連は調達先をアラブ各国や欧州などにも広げていた。だが、米国側が管理役となれば、公平さは期待できないという懸念が加盟国に強い。
 ロシアなどは制裁解除が「安保理を回避した戦争(の正当性)を認めることになってしまう」と難色を示し、これまでの安保理決議で解除の条件とされている大量破壊兵器の廃棄を確認するため、国連査察を再開するよう求めている。
 アナン氏は17日、アテネで「冷戦後、世界をこれほどまでに分断した出来事はなかった」と述べ、亀裂の克服を求めた。また、安保理が復興にかかわる4原則として「政治体制・指導者の民族自決、資源の国民主権」などを提示した。安保理の決定を受け、国連が人道分野だけでなく政治・経済でも采配(さいはい)役となることを期待した発言といえる。
 だが、18日付ニューヨーク・タイムズ紙によると、米政府高官は「国連の活動が必要とは思わない」と突き放している。
 
 
 
 
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