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2003/03/20 朝日新聞夕刊
イラク戦争開始宣言 ブッシュ米大統領演説<全文>
【ワシントン=アメリカ総局】ブッシュ米大統領が19日夜(日本時間20日正午すぎ)ホワイトハウスで行ったイラク攻撃開始を宣言する演説全文は次の通り。
アメリカ国民のみなさん、この時点で米軍と同盟軍は軍事作戦の初期の段階に入った。イラクを武装解除して国民を解放し、世界を大きな危険から守るためだ。
同盟軍は私の命令で、軍事的に重要な一定の標的への攻撃を始めた。サダム・フセインが戦争を行う能力をそぐためだ。現在は広範で統制された作戦の初期の段階にある。35カ国以上が重要な支援を担い、海空軍基地の使用、情報収集から補給、戦闘部隊の派遣にいたるまで協力している。この同盟の各国は責任を担い、共同軍事行動に参加する名誉を分かちあうことを選んだ。
今、中東にいる米軍のすべての男性、女性たちへ、困難に直面した世界に平和をもたらし、抑圧された人々へ希望をもたらすのはあなたたちだ。
諸君は、信頼にこたえてくれるだろう。敵は、諸君の技量と勇気を知ることになるだろう。諸君が解放する国民は、アメリカ軍人の名誉ある健全な精神を目の当たりにするだろう。
この戦いでアメリカは戦時の法や道義的ルールを無視する敵に直面する。サダム・フセインは軍隊や装備を一般市民の住居地区に配置した。罪のない男女や子どもを軍の盾にしようとする試みだ。これは自国民に対する最後の残虐行為である。米国民と世界中の人々に知ってもらいたいのは、同盟軍は、罪のないイラク国民の犠牲を避けるあらゆる努力をするということだ。
カリフォルニアと同じ広さの国での、厳しい地理条件での作戦は、一部の人の予想より長く困難になるかもしれない。イラクの人たちが、統一され、安定した自由な国をつくるのを助けるには、われわれが持続的に関与することが必要だ。
私たちはイラク国民とその偉大な文明、宗教を尊重しており、国を国民の手に取り戻させる以外の野心はない。
参戦する兵士がみな無事に帰ってきてくれることを家族のみなさんが祈っていることを知っている。何百万人もの米国民が、みなさんの愛する人たちの無事を、そして罪のない人たちが守られることを祈っている。米国民は、みなさんに感謝し、敬意を払っている。任務が終わり次第、兵士たちは帰ってくる。
この戦いにはしぶしぶ入るが、目的は明確だ。米国、友好国、同盟国の国民は大量破壊兵器で脅す無法者の政権の思いのままにはならない。その脅威には全軍で立ち向かう。それは将来、米国の町の路上で立ち向かわなくてもいいようにするためだ。
今、戦争が始まった。その長期化を食い止めるには、決定的な武力行使が唯一の方法だ。この作戦は中途半端なものにならない。勝利以外の結果は受け入れない。国民のみなさん、我が国にとって、世界にとっての危険は乗り越えられる。我々は危機を乗り越えて、平和のための仕事を続ける。我々の自由を守り、ほかの人々にも自由をもたらす。そして我々は勝利するだろう。我が国と、国を守るすべての人々に神の祝福がありますように。
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