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小型船舶等の電気装備工事ハンドブック

 事業名 小型船舶等の電気装備工事ハンドブックの作成
 団体名 日本船舶電装協会 注目度注目度5


11. 船内電気機器及び回路の試験成績表
 
認定事業者用
(拡大画面:76KB)
 
 
(1)絶縁抵抗の測定方法と注意事項
 電気機器や電路の絶縁状態を調べるには、活線の場合、漏電電流計による方法もあるが、一般には電気機器の電路の使用を停止して、絶縁抵抗計が用いられる。
<測定方法>
(1)絶縁抵抗計のアース端子(E)に挿入されたリード線のクリップを測定機器の接地部分に挟む。
(2)絶縁抵抗計のライン端子(L)に挿入されたリード線のプローブの先端を被測定機器の導電部分に接触させる。
(3)絶縁抵抗計の電池回路のスイッチを入れると、指針は絶縁抵抗値を示す(スイッチ付きプローブのスイッチを入れてもよい)。
 
(拡大画面:20KB)
 
<測定上の注意>
(1)測定する対象物に、電圧が掛かっていないかどうか確認する。充電されている回路で使用すると、計器が損傷することがある。
(2)絶縁抵抗計のアース端子(E)とライン端子(L)を逆に接続すると、誤差が生じる。特に、一端が接地されている機器を測定する場合には、必ずアース端子(E)を接地側に接続する。
(3)ケーブルなど静電容量の大きいものの測定時には、最初に充電電流が流れ、指針は“0”付近から徐々に高い絶縁抵抗値の方へ動き、安定するまで時間がかかる。このような場合、1分経過後の値(「1分値」という)を読む。
(4)測定回路に電子機器や半導体を使用した制御回路を組み込んだものがあるので、測定の前に十分調査する必要がある。通常、電子機器や半導体を使用した制御回路は高電圧が加わると回路の損傷が起きる場合があるので、絶縁抵抗測定時には回路を開放するか、短絡して回路に電圧がかからないようにする。
(5)絶縁抵抗の値は、周囲の温度や湿度、塵埃の付着状態によって著しく変わるので、測定時にはこれらのデータも記録するとよい。
(2)絶縁抵抗の測定要領
 絶縁抵抗の測定は、電路系統図に従って行う。電路系統図がない場合は、装備機器一覧表を参考に実船調査により系統図を作成することが望ましい。測定は、一般には、機器への結線が終了してから行い、可能な限り、電源スイッチ、遮断器、接触開閉器類を“開”にして、接続や付属機器を切り離して行う。
 測定方法は“機器への電源及び入力端子と大地(船体)間”、並びに“充電部相互間”で、測定結果は日本船舶電装協会の「船内電気機器及び回路の試験成績表(小形船舶、小形漁船用)」に記録する。
<機器の測定要領>
(1)機器内部に電子回路や半導体を使用している部分は機器図面を調べ、開放し測定回路から切離すか、回路を短絡して電圧がかからないようにする。
(2)機器で測定値が低い場合は、低抵抗の箇所が判明するまで内部接続を離しながら個々の部分へと順次計測をせばめていくが、機器を損傷する恐れもあるので機器メーカに調査を依頼すること。
a)発電機
・定格出力と定格電圧により規定の絶縁抵抗値を計算する。
・半導体使用:AVR(自動電圧調整器)→機器図面をチェックする
 シリコン整流器使用:ブラシレス発電機の回転子→機器図面をチェックする
b)配電盤
・半導体使用回路を図面でチェックする。
・母線の各相間及び各相と大地間(船体)を測定する。
c)変圧器
・変圧器の巻線間(1次、2次間)と巻線と船体間を測定する。
d)電動機
・定格出力と定格電圧により規定の絶縁抵抗値を計算する。
・電動機の端子と大地間(船体)を測定する。(端子を一括してもよい。)
e)始動器
・半導体使用回路を図面でチェックする。
・充電部、入出力端子と大地間(船体)を測定する。
f)蓄電池充放電盤
・整流器等電子回路を採用しているので機器図面をチェックのこと。
・充電部と大地間を測定する。
g)電熱器
・充電部と大地間(船体)を測定する。
h)照明装置
・充電部と大地間(船体)を測定する。
・蛍光灯で陸用汎用品(自動車用)を使用している場合器具内部にチラツキ等を防止する目的で、安定器やスタータに電子部品を組み込んだインバータ回路を採用していることがあるので注意すること。
i)投光器、船灯、信号灯
・充電部と大地間(船体)を測定する。
j)航海灯表示盤
・充電部と大地間(船体)を測定する。
k)航海装置、無線装置、通信装置
・一般的に電子回路を採用しているので機器図面をチェックし、この回路を開放又は短絡して、充電部、入出力端子と大地間(船体)を測定する。
l)遠隔操縦装置、自動操だ装置、その他制御装置
・一般的に電子回路を採用しているので機器図面をチェックし、この回路を開放又は短絡して、充電部、入出力端子と大地間(船体)を測定する。
m)各種センサー
・電子回路を採用している場合もあるので機器図面をチェックし、この回路を開放又は短絡して、充電部と大地間(船体)を測定する。
<電路の測定要領>
・入出力回路でスイッチを介せず直接電子回路に外部電線が接続してある場合は接続端子部の電線を外して電路の絶縁抵抗を測定する。
・電線の導体相互間、導体と大地間(船体)を測定する。







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