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航海用レーダー等 装備技術者の特別講習用指導書

 事業名 船舶の電気装備に関する技術指導
 団体名 日本船舶電装協会 注目度注目度5


4・3 艤装工事要領
4・3・1 ケーブル等
(1)工事用材料及び部品
 ケーブル敷設材料は、ケーブルの支持材料、電線貫通金物、電線固縛材料等に分けられるが、VDRの艤装工事要領に関しては、基本的に、レーダー装備艤装工事編の艤装工事要領と変わるところはないので、ここに詳細を記述するのは、省略する。また、ケーブルの導入部に於ける防水、防火措置、結線部品(圧着端子)等もレーダーの艤装工事要領と同様である。
 
(2)ケーブル
 VDRに使用される入力関連のケーブルは、ツイストペアのシールド線(TTYC−2S、TTYCS−2)、あるいは、接点信号の導入については、一般の多芯線(MPYC−)等、VDRメーカーの指定する電線を使用すること。また、電源線については、TPYC等の一般舶用ケーブルを使用すればよい。また、VDR機器間の接続等については、VDRメーカーが、コネクター付きの電線を供給することが多いので、電線長、壁、床等の貫通の方法等に注意して調整の必要がある。
 ケーブルの詳細内容、データについては、レーダー装備艤装工事編あるいは電装設計・工事データ・図表集等を参照されたい。
 
(3)接地用材料
 接地用材料に関してもレーダーの艤装工事要領と基本的に変わるところはない。具体的な接地工事要領に関しては、VDR供給者の指示に従って行うのがよい。
 
(4)ケーブルの布設
 ケーブルの布設に関しては、ケーブルの難燃性を損なわぬよう布設する点及びノイズの影響を受けにくくするよう布設する点等、基本的にレーダーの艤装工事要領と変わるところはない。電線布設の際の一般的注意事項、敏感電路としての注意事項、布設方法、電線支持及び固定の方法、甲板、隔壁の貫通等レーダー装備艤装工事編を参照願いたい。
 
(5)ケーブルの端末処理要領
 ケーブルの端末処理要領に関しても基本的にレーダーの艤装工事要領と変わるところはない。電線さばき部の処理、端末結線処理、圧着端子の取付け等、レーダー装備艤装工事編を参照願いたい。
 VDR入力関係の接続に関しては、RS422、RS232C等のコネクタ(D−sub9ピン等)が数多く使用されることとなるため、VDR供給者に電線長を指定することにより電線にコネクタを付属した状態で供給させることもできる。この場合は、艤装工事中の、コネクタの破損からの保護、あるいは、防水、防錆に配慮するなど、工事中のコネクタ保護を十分に注意する必要がある。電線を工事業者が手配を行い布設する場合は、コネクタの結線処理(端子盤での接続もあるが、通常は、はんだ付け)が必要となる。
 
4・3・2 機器の取付け
 具体的な機器の取付けの参考用に、一例を、メーカー図に従って示す。
(1)保護カプセル
(A)保護カプセル及び接続箱 図4・6
 保護カプセルの設置用機器台のほか取付けねじ等の情報を含む、また、接続箱との接続についても実体的に示している。接続箱と保護カプセルの間の電線は、3mとして提供されるため、配置には、これを考慮のこと。
(B)保護カプセル詳細図 図4・7
 保護カプセルの外形、取付け穴の位置等、詳細が記述されている。
(C)保護カプセル用接続箱詳細図 図4・8
 接続箱の外形、取付け穴位置等、詳細が記述されている。
(D)保護カプセル用接続箱接続図 図4・9
 保護カプセルと、接続箱の接続を具体的に示すものである。
(E)保護カプセル配置要件 図4・10
 保護カプセルの配置に関して、メインテナンススペース、保護カプセルを離脱させるのに必要なスペースを示している。保護カプセルの配置には、斜線で示される区画に他の機器が設置されることがないよう配慮する必要がある。
 
(2)主パネル 図4・11
 主パネルに関して、ドア開閉、サイドパネル取り外し用メインテナンススペースを斜線の区画で示している、また、電線導入口、取付け穴の位置等の配置要件を示す。
 
(3)副パネル 図4・12
 主パネル同様、副パネルに関して、フロントパネル取り外し用メインテナンススペースを斜線の区画で示している、また、取付け穴の位置等の配置要件を示す。
 
(4)マイクユニット 図4・13
 壁面埋め込み型のマイクユニットの例を示す。操舵室の指揮場所用として、操舵室前壁、あるいは、天井等に取り付けて使用する。
 
図4・6 保護カプセル及び接続箱
(拡大画面:50KB)
 
 
図4・7 保護カプセル詳細図
(拡大画面:49KB)
 
 
図4・8 保護カプセル用接続箱詳細図
(拡大画面:65KB)
 
 
図4・9 保護カプセル用接続箱接続図
(拡大画面:40KB)
 ターミナル1.6及び8(接地マーク付き)は、内部で端子盤固定用のレールに接続される。このレールそのものは、船体に接続箱を経由して接地される。
 VDRデータ収集装置から、この装置単独用の電源として、直流18−32V、100Wを供給する。この電源は、直流の負極側を、接続箱内で接地するため、その供給には、絶縁トランスを使用する必要がある。負極側の接地は、上記のとおり接続箱の中で行われるため、それ以外の場所では接地を行わないこと。これらの接続箱に必要な部品類は、VDR供給者にて提供可能である。
 
 
図4・10 保護カプセル配置要件
(拡大画面:64KB)







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