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1・5・7 共振条件
 
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1・5・8 ホイートストンブリッジ回路
 上図のようなホイートストンブリッジ回路においてX抵抗を求めようとするにはSを適当に調節して検流計Gの指針が零にまで調節したときに、次の平衡条件で求められる。
 S.P.及びQの値は既知のものとする。
〔例題〕ホイートストンブリッジを用いて未知抵抗Xを測定しようとしてP=10〔Ω〕、Q=100〔Ω〕とし、Sを調整して151〔Ω〕としたら、検流計Gの指針は零をさした。
 Xの値は何〔Ω〕か。
〔解〕
1・5・9 三相回路(正弦波平衡回路の場合)
 
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1・5・10 回転磁界
 n個のコイルを2π/n間隔で配置し、これに対称n相交流を通ずると電流と同じ周波数の一定速度で回転する不変回転磁界ができる。(三相誘導電動機の固定巻線には回転磁界ができることはその例である)
Im:各相電流最大値、Hm:各相で作る磁界の最大値
k:係数、n:相数
単相、二相、三相などの例
 
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(注):
三相の場合は回転磁界ができるため始動回転力があるが、単相の場合は交番磁界のためこのままでは始動回転力(始動トルク)がない。
 
1・5・11 回転磁界の回転速度(同期速度)
f:電源の周波数〔Hz〕、P:機器の極数
1・5・12 回転磁界の回転方向と逆転(三相の例)
(1)回転磁界の回転方向
 位相の遅れている相の磁界のほうへ回転する上図において時計式方向となる。
 
(2)逆転
 三相のうち二つの相を入れ替えると、回転磁界は上図において反時計式の方向に回転する。
 
1・6 復習問題(1)
(1)5秒間に120〔c〕の電気量が移動すると何〔A〕の電流が流れるか。
(2)2点間を4〔c〕の電気量が移動するのに400〔J〕の仕事が必要であった。この2点間の電圧は何〔V〕か。
(3)ある抵抗に200〔V〕の電圧を加えたら、10〔A〕の電流が流れたという。これにはいくらの電力が消費されるか。
(4)1.5〔kW〕の電熱器を10〔時間〕使用した。この電力量は何〔kWh〕か。
(5)温度20〔℃〕のときの抵抗が5〔Ω〕の銅線が、100〔℃〕のときの抵抗R100は何〔Ω〕か。
(6)0.1〔μF〕のコンデンサに100〔V〕の電圧を加えたとき、たくわえられる電気量は何クーロン〔C〕か。
(7)0.1〔μF〕のコンデンサ5個を直列及び並列に接続し、100〔V〕の電圧を加えたとき、たくわえられる電気量はそれぞれ何クーロン〔C〕か。
(8)空気中で、A、Bの平行板にそれぞれ+10×10-6〔c〕及び−10×10-6〔c〕の電荷を与えたとき、AB間の電位差を5〔V〕とすれば、この平行板の静電容量はいくらか。
(9)巻数Nが100のコイルに、2〔A〕の電流を通じたら、コイル中に0.01〔Wb〕の磁束φが生じた。このコイルのインダクタンスLは何〔H〕か。
(10)自己インダクタンスLが0.01〔H〕のコイルで、これに流れている電流が0.05〔S〕間に0.5〔A〕だけ増加した場合に、このコイルに生じる起電力eの大きさと方向がどのようになるか。
(11)直流配電盤の母線に短絡電流が2×104〔A〕流れたとする。この場合における母線間の電流力は何ニュートン〔N〕か。また何〔kgf〕か。ただし+、−母線間の距離は0.25〔m〕とし、長さは5〔m〕とする。
(12)△結線及びY結線における相電圧、相電流を想定しそれぞれの線間電圧及び線間電流を式で示せ。
(13)回転磁界の回転速度(同期速度)の関係式を示せ。
(14)回転磁界の回転方向はどの方向に回転するか。またその方向を変えるにはどうしたらよいか。







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