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(3)空中線用碍子
(a)線条引止め碍子
 主として線条空中線の引止めに使用する。
 形状は、表4・4に示すように、波形、亜鈴形に区分でき、絶縁材料は大略、磁器、ガラスに分けられる。
 
表4・4 線条引止め碍子
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(b)柱状台碍子
 主として送信空中線フィーダを固定するために使用する。(表4・5参照)
 
表4・5 柱状台碍子
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(c)空中線引き込み碍子
 主として送信空中線引込み用として使用する。(表4・6参照)
 
表4・6 空中線引込み碍子
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(d)空中線引込み下ランク
 線条空中線を無線室等に引き込むときに使用される。
 送信空中線には20kV程度の高周波電圧がかかることがあるので、電波法施行規則の安全施設で定められている遮へいが必要であり、空中線引込みトランクはこの目的のために使用される。(図4・18参照)
 
図4・18 空中線引込トランクの例
 
(4)給電線(feeder フィーダ)の挿入
 給電線とは、送信機の高周波出力を送信空中線に、また、受信空中線に誘起した電力を受信機に伝送するために、機器と空中線とを接続する導線をいう。
 給電線は大別して平行二線のような平衡形のものと同軸のような非平衡形のものとに分けることができ、機器の用途及び給電線の特性インピーダンスによって使い分ける必要がある。これは、いくら利得の大きい良い空中線を設計しても、その給電線から有害な放射があったり、不要な電波を受信したり、損失が多くて伝送効率が悪かったり、さらには、空中線と給電線間の整合が取れていない場合には利得が低下したりして指向性が乱れて問題となるからである。
 表4・7に平行二線式ケーブルと同軸ケーブルの比較表を示す。
 
表4・7 ケーブルの比較表
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