日本財団 図書館


2.5.5 ケーブルサイズの決定法
(1)ケーブルは機器の定格電流及びその回路の保護装置の設定電流以上の許容電流を持ったサイズとしなければならない。
(2)ただし、電動機へ単独給電する場合のケーブルは、電動機の定格電流に対する余裕度10〔%〕を考慮に入れて、電動機の定格電流の110〔%〕以上の許容電流を持ったサイズとする。
 この場合は電動機の保護装置は電動機の始動電流を避ける様設定されるため、ケーブルは保護装置の設定電流以上の許容電流を持つことは要求されない。
(3)上記の他、ケーブルは2.5.3で述べた短絡容量を持ち電圧降下が2.5.4で述べた値以下になるサイズとしなければならない。
 電動機回路のMCCBの設定値及びケーブルサイズの関係図の例を次に示す。
 
(拡大画面:36KB)
図2.28 電動機回路のMCCBの設定値とケーブルサイズの関係
 
Ib MCCBの設定電流値
(Ib<Lb″<Ib′)
Ib′: IbにセットしたMCCBのコールドスタートカーブで見て6秒流し得る電流値
Ib″: IbにセットしたMCCBの75%ホットスタートカーブで見て6秒流し得る電流値
Ic ケーブルの許容電流
Im 電動機全負荷電流
Ims 電動機始動電流
I1 負荷の合計電流







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION