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(4)水辺の食物連鎖(しょくもつれんさ)
 自然界の生きものは、互いに関係しあって生きています。
 枯れ草や動物のフンや死がいをバクテリアが分解(ぶんかい)します。そして、分解(ぶんかい)されたものは、植物の栄養(えいよう)になります。育った植物は、水鳥のエサになったり、巣(す)をつくる場所になったりします。魚たちは、水草にたまごを産み(うみ)、水中の藻(も)を食べます。
 また、バクテリアによって分解された栄養は、プランクトンなどの栄養になります。プランクトンは、魚などのエサになります。
 小さな魚を食べる大きな魚がいます。その魚を食べるサギやカワセミといった鳥がいます。
 小さな鳥を食べるタカやワシのような鳥がいます。
 こうした食べたり食べられたりする関係を食物連鎖(しょくもつれんさ)といいます。エサになる生きものが減ると、それを食べる生きものも減ります。そうすると、食べられて減っていた生きものがまたふえてきます。そうして、自然の中で生きものはバランスをとっているのです。
 この自然のバランスがとれていると、いろいろな種類のたくさんの生きものが暮らせる(くらせる)自然が豊かで、川の水も空気もきれいな、いい環境(かんきょう)といえます。
 
食物連鎖(しょくもつれんさ)の例(れい)
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