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22. 東京大学大学院新領域創成科学研究科
研究項目 研究期間 担当 予算費目 研究開発内容
計画 年度
1. 付着生物の生態系モデル改善のための実海域調査 3 3 藤野正隆
多部田 茂
加藤孝義
1,500 大規模浮体を海上に設置する際の解決すべき海洋環境への影響のひとつに付着生物による水質への影響がある。付着生物の生態活動をさらに正確に予測するための数学モデルの整備を図る。
2. 海藻の成長モデルの構築 1 1 藤野正隆
多部田 茂
加藤孝義
2,500 沿岸域の海水浄化作用のひとつとして期待されている海藻のひとつであるアラメを取り上げ、久里浜湾での生長観測とそれに基づく生長モデルの検討を行う。
3. MECモデル(日本造船学会海洋環境研究委員会の海洋数値モデル)の沿岸海域の環境評価への適用 3 3 藤野正隆
多部田茂
木下嗣基
1,000 閉鎖性内湾の水質改善のために考案された密度流拡散装置などの評価を行うために、従来の慣用海水流動モデルでは再現精度が必ずしも十分でない局所的な流れの再現を図るMECモデルの構築を行う。
4. 氷海の特徴を考慮した海洋の物理・生物結合プロセスの評価方法の構築 5 3 藤野正隆
多部田 茂
西 佳樹
1,000 オホーツク海は、我が国にとり水産資源の供給の場として、さらに、最近では石油、天然ガスの供給地として脚光を浴びている。この海域の特徴は冬期の海氷の出現であり、海洋の物理および生物の結合プロセスを正確に評価するツールを開発する。
5. 横須賀湾浮体駐車場周囲の海洋環境の予測および評価に関する研究 10 1 藤野正隆
多部田 茂
北澤大輔
加藤孝義
1,500 ITメガフロート浮体の一部が横須賀市により浮体駐車場として利用される計画があるが、設置予定海域の浮体設置前後の環境計測と生態系モデルの利用による環境影響の予測と評価を行う。
6. 氷海の物理および生態系モデルに関する研究 3 3 多部田茂 受託研究費 海洋環境保全技術としての海氷変動予測の実用化の一環として、氷海の物理及び生態系モデルの構築を行う。
7. ハイブリッド海洋環境シミュレーション法の開発研究 3 3 多部田 茂 教官研究費 広域の環境と局所的な現象の相互作用を考慮した解析を行うために、Full−3Dモデルと静水圧モデルを結合した海洋モデルを開発する。
8. 環境傾度バイオームの実現法と利用法に関する研究 3 2 影本 浩 校費(1,000) 東京大学柏新キャンパスに建設を計画している縦200m幅50m高さ50mのチャンバー内に熱帯から寒帯に至る環境傾度を有する「環境傾度バイオーム」を実現する方法と、そのチャンバー内に移入された生態系を用いて、地球環境変化が生態系に及ぼす影響を調べる方法を開発する。
9. プラスチックの磨耗と圧縮に伴い発生する化学物質とその発生メカニズムに関する研究 2 2 影本 浩 校費(1,000) 杉並病の原因と考えられる廃プラスチック中間処理場の処理過程で発生する化学物質を特定し、その発生メカニズムを解明する。
10. 手賀沼における物質輸送シミュレーションと水質改善に関する研究 2 2 影本 浩 校費(300) 水質ワースト1が27年間続いている手賀沼の水質改善法を物質輸送の数値シミュレーション手法を用いて検討する。
11. 浮体式沖合風力発電ファームの実現可能性に関する研究 3 2 影本 浩 科研学費(3,400) メガフロート上に風力発電装置群を配置する形式の洋上風力発電ファームの発電コストを詳細に検討すると共に、コスト軽減のための工学的方策について検討する。
12. 神田川におけるスカム発生のメカニズムに関する研究 3 3 影本 浩 校費(300) 神田川白鳥橋付近で発生するスカム(浮遊有機汚泥物質)の発生メカニズムを解明する。
 
研究項目 研究期間 担当 予算費目 研究開発内容
計画 年度
1. 船舶の地球環境への影響評価 8 5 浦 環 教官研究費 ディーゼルエンジンで動く大型船舶は大量の窒素酸化物を出し、地球環境へ大きな影響を与えている。こうした環境問題を正しく評価するLCA手法を研究している。
2. 計算構造力学に関する研究 10 3 都井 裕 教官研究費
科学研究費
衝突、座礁など、船舶、海洋構造物の海難損傷時の構造強度の定量的評価法の確立を目的とした解析的及び実験的基礎研究を行っている。特に構造要素及び複雑な構造物に対する順応型有限要素解析法の開発に重点を置いている。
3. 小型船艇の性能向上に関する研究 15 10 木下 健 教官研究費 帆走艇や競漕艇のレース性能を含めた総合的性能向上の研究を行っている。
4. 係留された浮体に働く非線形流体力の研究 15 3 木下 健
佐野偉光
教官研究費
科学研究費
海洋波中に係留された浮体に働く高次非線形波力・波漂流減衰・波漂流付加質量に関する研究
5. ヒルベルト空間法の船舶海洋流体力学への応用 3 3 木下 健
T. S. Jang
教官研究費
科学研究費
ヒルベルト空間法を用いたill-posedな逆問題の解法や、最小(大)化問題の解法を、造波、翼、プロペラ、船体抵抗などの諸問題に適用する研究をしている。
6. 船舶・海洋工学における計算力学的手法の応用に関する研究 10 1 都井 裕 教官研究費 船舶・海洋工学分野における応用力学的諸問題に非線形有限要素法などの計算力学手法(数値シミュレーション手法)を適用し評価する研究を実施している。特に構造工学、材料工学、海洋環境工学及び氷海工学分野に重点を置いている。
7. 計算破壊力学に関する研究 10 3 都井 裕 教官研究費
科学研究費
セラミックス、アルミ合金、エンジニアリングプラスチックなどのいわゆる新素材から成る構造物の極限強度評価を目的とした研究を実施している。特に構成方程式、連続体損傷力学及びメソスケールの損傷・破壊解析プログラムの開発に重点を置いている。
8. マルチビーム音響測深に合成開口手法を適用した海底の地殻変動計測の研究 5 2 浅田 昭 教官研究費 センチメートル精度で船体の移動を計測するキネマティックGPSを使い、マルチビーム音響測深に合成開口手法を適用して水深1,000mの海底の地殻変動計測研究を行っている。
9. GPSと精密音響測地を組み合わせた海底の地殻変動長期モニタリングの研究 9 2 浅田 昭 教官研究費 熊野トラフ、三陸沖の水深2,000mの海底に新たに開発した精密音響測地システムを展開し、センチメートル精度で海上移動体の位置を計測する長距離キネマティックGPSを組み合わせ、長期間の観測を行い、陸域のGPS局との間の海底の地殻変動ベクトルの検出を行っている。







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