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行動の呼びかけ:
11. 会議は以下のように呼びかける。
 
アジアの国会議員に対して
12. 国内の国会議員の組織を強化し、議員間の相互交流と対話を引き続き促進し、以下の目的を達成すること。
(a)人口と開発の関連性について国会議員の意識を高め理解を深めること。
(b)アジアそして世界の国々に共に経験を分かち合い、学び合うことを目指した交流プログラムを開始、促進、支援すること。
(c)国民の希望を明確に伝達するチャンネルとして機能し、政府と国民の間をとりもつ役割を強化すること。
 
13. 行動計画を支援するために、立法措置を含め適切なイニシアチブをとること。
 
14. 人口政策とプログラムの策定および実施を調整するため、各国において法定機関や国民団体を設立もしくは強化すること。
 
15. 社会のあらゆる側面において、女性に男性と同等の地位を保障する法を関連する所に制定すること。
 
16. 人口と開発に関する国会議員委員会を設立すること。
 
政府に対して
17. 可及的速やかに行動計画を実現すること。
 
18. 行動計画を実施し、人口に関する家族計画その他のプログラムの要請に対し、十分な資源を配分すること。
 
19. 包括的人口政策がない場合は、これを国家開発計画の一部として採用、現行の人口プログラムに対しては、支援を更に増強すること。
 
20. 女性が男性と同等に開発のあらゆる側面に参加する機会を拡大、保障すること。
 
21. 各種の人口・家族計画プログラムや関連した社会施策を広めることを目的として、任意の計画を実施する非政府機関、コミュニティーグループを支援すること。
 
22. UNFPAを含めた多国的機関とIPPF等の非政府機関を通じて人口問題のための援助を増大すること。
 
23. 政府開発援助の総額を増大し多国的機関を通じての援助に努力すること。
 
24. 農村から都市への移動を減少させ、都市住民の生活水準を向上させることを目的とする包括的政策を策定すること。
 
25. 高齢者のための福祉プログラム、特にすべての人々が受けられる社会保障を制定する、もしくはこれを強化し高齢者の継続的で活発な社会参加を促すこと。
 
非政府機関に対して
26. 家族計画プログラムの利用と小家族概念の受け入れを奨励するため、地域レベルでの自主的支持を得、実践すること。
 
報道機関に対して
27. 国、地域また国際レベルでの人口と開発問題の関連に関心を集めること。
 
28. 前記の問題に対して政府および非政府機関が行なっている努力について肯定的かつ建設的な報道を実施すること。
 
国際社会に対して
29. 軍縮に向け努力し、人口と開発問題解決のために利用できる資源の利用に努力すること。
 
30. アジア地域内の政府と非政府機関の人口および人口に関連するプログラムを援助または実施する多国間または二国間援助を増大すること。
 
31. 人口と開発に関する問題に対処するに当たり、引き続き国会議員グループに協力・助言を要請すること。
 
32. アジアにおける人口増加の規模と、その潜在的重要性について意識を高め理解を深めるために努力すること。
 
33. 家族計画に関する生医学、コミュニケーションおよびプログラムに関する研究と開発に対して援助を増大すること。
 
34. 国連、特にUNFPAに呼びかけ「人口50億人の世界」とその生態、環境に及ぼす影響について世界の人々の意識を高める努力を強化すること。
 
35. 国連とその特別機関に呼びかけ、女性の地位、女性に関するすべてのプログラムを体系的に保障すること。
 
36. UNFPAに呼びかけ1988年の「人口30億人の日」の準備のため、アジアにおける政府、非政府機関への協力を要請すること。
 
AFPPD事務局に対して
37. アジア地域における、人口および家族計画プログラムの質と影響力を向上させるために、国会議員とその他関係者の間での情報と専門的知識の定期的交換を推進する。
 
結び:
38. 我々、AFPPDの第2回大会に参加した国会議員は、立法者、地域リーダーまた国民の代表としての立場をふまえ、適正な人口増加の推進、都市化、人口移動、高齢化の問題解決、自然環境と生態バランスの保護を通じて、母子保健と人々の健康を向上させるため、たゆみなく専念する。
 
39. この目的達成のために、我々は調和のとれた人口増加と社会経済の発展を求め、人類の平和でより良い未来を得るよう、そして行動計画の実行を成功させるよう、専念するものである。







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