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7. 次回会議
7.1 Shipboard sign Task group
 Shipboard signについては、相当の時間をかけて検討する必要があるため、そのTask groupの会合を、IMO FP47(2003年2月10日〜14日)に引き続いてロンドンにて開催することとなった。吉田氏は会議場の確保・提供を要請された。
・2003年2月10日(14:00から) 及び11日(終日)
・Lancaster Hall Hotel,
35 Craven Terrace, London,
Phone:020 7723 9276
fax:020 7706 2870
 
7.2 WG 3会議
 次回WG 3回会議はISO/TC 8/SC 1のボルチモア会議の際に開催する。日時はWG 3としては2003年4月14日(月)から16日(水)に開催することを希望した。
 
8. その他の事項
 音響による避難方向指示装置(Directional Sound System)による模擬避難実験が、スウェーデンの砕氷船YMER号の居住区域を利用して行われたため、これに参加した。IMO FPでは、音響による避難方向指示装置についてFP47会議(2003年2月)に議題として取り上げて検討することとなっている。ISO/TC 8/SC 1としては、FP47の動向を見てISO standard開発の必要性を探るべきであるという意見が大勢を占めた。
 
9. WG 3からのSC 1への報告
 SC 1事務局のMr.K.Heinzが今回会議議事録案を読み上げ(添付資料15参照)、WG 3はこれを確認し了承した。
 
10. 会議の終了
 2002年11月7日15時、会議を終了した。
 
11. 所感
 今次会議はWG会議であったため、出席者のステータスはISO規格を作成するための専門家であった。このため、会議は和気藹々とした雰囲気で進行したが、一部では船舶を知らないオブザーバ(他のTCからの参加者)が混乱をもたらすケ−スも発生した。また、標準案の投票等への提出決定はSC 1の所轄事項であるが、これを理解しないものも多かった。TC 8/SC 1のメンバーは、ISOの業務基準(Directive)をより理解して参加する必要があるという印象を得た。
 WG会議は専門家が関係するISO規格作成作業を推進するものであるが、欧米各国は関係する企業からの積極的参加が多い。日本も防火服に関しては、関連企業が極めて積極的に参画してより良い標準策定に大いに助力しているが、その他の現在及び今後懸案のISO/TC 8/SC 1規格化作業の分野(例えば、消防あるいは避難用呼吸具、炎感知器、消火設備など)及び関連する業界(造船、海運)に関係する企業の積極的な関与と技術的サポ−トの提供が強く望まれる。延いてはこれが、我が国舶用業界の活性化につながるものと思料される。
 日本はTC 8/SC 1の規格作成に関して、新作業提案を積極的に行い、そのプロジェクトのリーダーを務めるなど、きわめて積極的に対応しており、その規格作成に大いに貢献している。また、SC 1Pメンバーの各国の日本の貢献に対する期待も大きい。今後もこのようなSC 1への参画を維持していくことは、国際貢献及び我が国の利権維持のためにも、きわめて重要であると思料される。
以上







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