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米国のエネルギー政策が海事産業に与える影響に関する調査

 事業名 造船関連海外情報収集及び海外業務協力事業
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


環境保護団体
 グリーンピースの事務局長であるジョン・パサカンダンド氏の発言から、新エネルギー政策に同組織が不満を持っていることは明らかである。グリーンピースは省エネと回復可能エネルギーが強調されていないことは大きな欠陥であると考えている。同組織はまた、原子力への依存度が高まっていることも問題としている。さらに、ANWRの探鉱解禁提案は「言語道断」だとしている。
 
 ブッシュ大統領とチェイニー副大統領は、わずかばかりグリーンな色づけをした以外は、石油、ガス、電力・ガス、鉱業産業への早速のお返しとしか思えないエネルギー計画を発表した。
 ブッシュ大統領、チェイニー副大統領は二人とも石油産業出身であり、環境と米国の消費者を保護する計画を作成しなかった。ブッシュは地球温暖化の原因となっている排気ガスを削減するために米国がリーダーシップを取る必要があると理解している多くの企業があることに気づかず、ホワイトハウスは新OPEC、つまり米国エネルギー企業のカルテルのロビー活動部門と成り下がることを選んだのだ。
 このエネルギー計画に従えば地球温暖化は悪化し、アメリカの都市の公害が増え、肺がんや喘息が増加し、世界で最も高価で、危険なエネルギー源である原子力発電依存が高まる。
 21世紀のエネルギー問題の解決をこのような19世紀の技術に頼るのは、大きな後退である。ブッシュ大統領は、汚染を引き起こす時代遅れの技術を弁護するために、現在国民が持っている短期的エネルギーコストへの不安を利用しているのだ。
 付け足しのように省エネと回復可能なエネルギーの研究に言及しているが、これが皮肉にも北極国立野生生物保護区の破壊から得られることになる歳入に結び付けられているのは、言語道断である。
 この計画が全くばかげたものであるのは歴然としており、米国国民はこれを拒否するだろう。そうすれば本当の危機が何であるかがわかる。それはリーダーシップの危機なのだ。
 
 シエラ・クラブの事務局長であるカール・ポープ氏もまた、エネルギー政策計画が発表された直後に反対の声をあげた。同組織は、省エネ対策をとらないまま、供給増手段として北極国立野生生物保護区の解禁に依存している点に批判を集中している。
 
 ブッシュ大統領が発表したエネルギー計画は、失敗である。なぜなら、誤った選択をしているからだ。我々は穿孔し、掘削し、破壊しながらエネルギー自立の道を進むことはできない。アメリカ人は、エネルギー効率向上技術、太陽エネルギー、風力のような回復可能エネルギー、そして責任ある供給増のようなより迅速で、よりクリーンで、安く、安全な解決法を求めている。
 ブッシュ大統領は汚染者サービスの汚水溜めをエネルギー効率という薄いべールで覆い隠そうとしている。ホワイトハウスは、ブッシュ政策の有害な影響から注意を逸らすために、いかにもクリーンな背景で写真に写るように発表の会見を開いているが、公害石炭火力発電所か、スリーマイルアイランド原子炉でこの計画を発表したほうが、ずっと正直だろう。ブッシュ大統領のエネルギー計画は、石油、石炭、発電・ガス用採鉱産業の選挙資金献金者に恩恵をもたらすが、エネルギーを買い、空気を吸う入たちすべてを犠牲にするものである。
 ブッシュ大統領の政策は空気を清浄化することも、将来のエネルギー不足を防ぐことも、国民の税金を節約することもしない。米国人は不健康な大気汚染から家族を守るために大気汚染防止法に頼っている。しかし大統領の計画は、これらの安全策を解体し、汚れた石炭火力発電所に巨額の施しを与えるものである。これらの発電所を「クリーン石炭」といった名前の糖衣でくるんでも、煙突から吐き出される汚染を止めるのに、何の役にもたたない。その石炭汚染が地球温暖化に繋がり、大気汚染、水質汚染を引き起こし、我々の家族の健康を害しているのだ。
 北極国立野生生物保護区のツンドラを奪っても、ガス価格は1銭も変ることはないが、それでも大統領はこの石油産業の大要求を推し続けている。北極保護区での掘削も、大統領の提案の中で有効でないもののひとつである。政府の地学者は北極保護区には米国消費量の6カ月分の石油しか埋蔵されていないと見積もっており、石油企業は最初の一滴が消費者に届くまでに10年はかかることを承知している。大統領は石油産業が注射器で石油を吸い取るかのように言っているが、石油掘削に外科手術のような正確さはありえない。北極保護区を掘削するためには、環境上壊れやすいツンドラに石油リグ、パイプライン、道路、滑走路、作業員の住宅、廃棄物用巨大焼却炉といった巨大な開発の網を広げる必要があるのだ。
 我が国の石油依存を軽減し、地球温暖化を抑制するためにブッシュ大統領が取り得た唯一の手段は、乗用車とSUVの燃費を1ガロンあたり40マイルに引き上げることである。しかし、大統領はこれを実施しないことにした。エネルギー計画は燃費の高いガスと電気のハイブリッド燃料車に対して税額控除を提案しているが、その詳細には落とし穴が穏されており、詳細の多くは依然として明らかにされていない。ハイブリッド車は環境には優しいが、ブッシュのハイブリッド車税額控除は、ハイブリッド車が一台売れる毎に、自動車メーカーはガソリンを食う車を1台余分に売ることを評すことになりかねない。洞察力のあるエネルギー筋約として強調しているがこの提案は燃料を節約することも、汚染を軽減する事もせず、どこにも行きつくことはない。
 ブッシュ大統領はまた、これはテロリストの思うつぼとなるかもしれないのに、危険で高価な失策だった原子力政策を復活させようとしている。米国が危険と費用が大きすぎるという理由で核燃料再加工を放棄したのは正しかった。核燃料廃棄物を再加工した際に副産物として発生するプルトニウムの盗難を防ぐ方法を誰も思い付いていない。このプルトニウムから爆弾を製造することが可能であり、それを防止するプロセスは高価すぎて経済的ではないのだ。







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