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高等学校 地理歴史 世界史A
学習指導要領の項目等 解説 触れられるのが望ましい内容
「内容」
(1)諸地域世界と交流圏
オ ユーラシアの交流圏
(ア)海域世界の成長とユーラシア
・ムスリム商人のインド洋進出
・中国商人の南シナ海進出
○ユーラシアの諸会域を結ぶネットワークの成長
○ユーラシア南東部の諸海域を結ぶ海域世界の成り立ち、交流の様相
・8世紀以降のムスリム商人によるダウ船交易−アラビア海を中心とする海域での交流の様相、−アフリカ東岸から南シナ海に至る海の大交流圏の形成
・10世紀後半以降の中国商人によるジャンク船交易−東シナ海、南シナ海を中心とする交流の様相(含む:シュリーヴィジャヤのネットワークやムスリム商人のネットワークと結び付いた、中国沿岸から南インド、西アジア、東アフリカに至る複合的な海のネットワークの形成)
・13-14世紀−海のネットワークが交易の規模で陸のネットワークをしのぎ、近現代の「海の時代」につながったこと
・交易と海上貿易の重要性
・ヨーロッパの大航海時代のほか アジア太平洋地域における航海の歴史(マルコポーロ等)
・貿易風、偏西風、海流などの航海に関連する自然環境
・大洋航行型(ocean-going)の船舶の構造や造船技術
(ウ)地中海海域とユーラシア
・イタリア商人による東方貿易とイスラーム文明のヨーロッパヘの流入−ユーラシア、アフリカとつながる地中海交流圏の成長
○地中海ネットワークの成熟、地中海海域の交流の様相
・十字軍時代、東地中海の交易主導権のビザンツ帝国からイタリア諸都市への移転と地中海交流圏の再編
・地中海南半部でのムスリム商人によるエジプトを中心としたインド洋−地中海交易
 
(エ)東アジア海域とユーラシア
・元の大都を拠点とする東西交流と黄海や東シナ海おける交易の活性化
・倭寇、勘合貿易、琉球王国の交易活動を中心とした東アジア海域の交流圏としての成長
○モンゴル帝国の興亡や明の政策と東アジア海域交流圏の成長
・元代の黄海や東シナ海を中心とするユーラシアの陸海のネットワークとつながる交流圏の成立(河川や運河を通じた大都と海域沿岸の通商を含む)
・元の衰亡に伴う倭冠の活動、明の海禁策によるジャンク交易圏の縮小−琉球王国の交易の台頭
・16世紀の明の海防政策−中国商人の私貿易の成長−東南アジア地域を含む大交流圏の再生(後のヨーロッパ人の東アジア海域進出や日本商人の東南アジア進出の前提)
 
(2)一体化する世界
ア 大航海時代の世界
○大航海時代のヨーロッパ人の海外進出
・ポルトガル人によるインド航路の開拓とアジア交易圏への参入
・航海術
イ アジアの諸帝国とヨーロッパの主権国家体制
・大西洋貿易の展開
○世界商業の進展と大西洋貿易の動向
・大西洋三角貿易
・国際貿易、物流の発展
 
高等学校 地理歴史 世界史B
学習指導要領の項目等 解説 触れられるのが望ましい内容
(1)世界史への扉 ア 世界史における時間と空間
・時計、暦、世界地図、都市図などから適切な事例を取り上げて、その変遷や意義を追及させ、人々の時間意識や空間意識が時代や地域により異なることに気付かせる。
・プトレマイオスに代表される古代の世界地図
・大航海時代の地図
・メルカトル図法による地図
・海図
イ 日常生活に見る世界史 ○食事については、穀物・野菜・肉類が世界の歴史の様々な交流場面に登場することや、栽培・飼育での改良、発酵や冷凍保存の技術開発が人々の生活に大きな影響を与えたことなどを考えさせる方法もある。 ・水産物の加工技術
・水産養殖
ウ 日本と世界の接触・交流の具体的様相を追求させ、日本列島の歴史と世界史との密接なつながりに気付かせる。 ○東アジア世界の枠組み
・日本海を媒介とした大陸とのつながり
・東シナ海・南シナ海を舞台にした琉球の交易
・オホーツク海や樺太を媒介とした北海道と北東ユーラシアのつながり
・国際交易、海上輸送
(2)諸地域世界の形成
ア 西アジア・地中海世界
・西アジア・地中海世界の風土、特質(エーゲ文明を含む)
・エーゲ文明−オリエント文化のギリシャヘの媒介
・フェニキア人の海上交易
 
(4)諸地域世界の結合と変容
ア アジア諸地域世界の繁栄と成熟
・16世紀−明の繁栄(東南海岸での倭冠の影響に関わらず)
・インド洋と南シナ海の海上交通の結節点で東南アジア 島嶼部のイスラームの拡大
・オスマン、ムガルなどのイスラーム帝国の地中海・インド洋交易圏の形成
 
イ ヨーロッパの拡大と大西洋世界
・ルネサンスと宗教改革、新航路の開拓、−、大西洋貿易を扱い、−。
・ヨーロッパ、西アフリカ、アメリカを結ぶ三角貿易  
ウ ヨーロッパ・アメリカの変革と国民形成 ・イギリス産業革命の世界的背景や_、交通革命などに触れ、_ ・海運における汽船の登場
(5)地球世界の形成
ア 二つの大戦と世界
イ 米ソ冷戦と第三勢力
  ・海洋汚染防止
・国連海洋法条約
・大陸棚石油資源を巡る争いと海洋秩序
ウ 冷戦の終結と地球社会の到来
エ 国際対立と国際協調
オ 科学技術の発達と現代文明
カ これからの世界と日本
  ・国際共同海洋観測
・科学技術の発達と海洋の探求(バチスカーフや潜水船の歴史)
・将来の海洋開発
・国際協力海洋調査
 
高等学校 地理歴史 日本史A
学習指導要領の項目等 解説 触れられるのが望ましい内容
(1)歴史と生活
イ 交通・通信の変化
・日常生活にどのような影響をもたらしたか
・鉄道の発達はそれまでの河川交通にどう影響を与えたか。 ・内航海運、河川舟運
エ 産業技術の発達と生活
・産業技術発達の時代的背景と日常生活への影響
・船舶や自動車の組み立ての仕組み
・農・林・水産技術
・わが国の造船技術の発達
・海上輸送とコンテナ化
 
高等学校 地理歴史 日本史B
学習指導要領の項目等 解説 触れられるのが望ましい内容
(1)歴史の考察
イ 歴史の追及
(ア)日本人の生活と信仰
・生活の中の習俗や信仰 ・漁村などでの海に関わる祭りや信仰
(イ)日本列島の地域的差異 ・(歴史を捉える視点として)環日本海や環東シナ海といった海を媒介としてつながる地域という枠組みで見る。
・内陸地域と沿海地域の比較
・(東アジアとのかかわりに注目しつつ)東シナ海沿海地域や日本海沿海地域の文化・社会的特色を追求する。
 
(ウ)技術や情報の発達と教育の普及   ・海洋に関する技術や情報の発達、教育の普及
ウ 地域社会の歴史と文化 ・地域の範囲の例:中世の瀬戸内、黒潮によって結ばれた太平洋沿いの地域など。
・主題の例:日本海沿岸と海上交通
・海上交通輸送
(3)中世の社会・文化と東アジア
イ 武家政権の展開と社会の変化
・日明貿易など東アジア世界との交流
・日本の諸地域の動向に注目して、日本海航路や瀬戸内海航路などの海上交通や河川交通
・陸上交通の発達などによって流通経済が進展したことを理解させる。(アイヌとの交流や琉球の中継貿易が果たした役割などにも留意)
・北前船による瀬戸内海や日本海航路および港町の繁栄
(4)近世の社会・文化と国際関係
イ 産業経済の発展と都市や村落の文化
・農山漁村の生活文化について理解させる。
・陸上・河川・海上交通の発達による人や商品の移動の円滑化
・農山漁村の生活文化−信仰行事、年中行事
 
(7)第二次世界大戦後の日本の世界
ウ 現代の日本と世界
  ○様々な分野における国際協調
・海洋汚染防止
・海洋法条約
・海洋観測







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