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富士産業 大宮工場(タロー)
 
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 戦後初の国産4サイクル船外機です。
 この船外機を製造していたのは、軍用機で有名な中島飛行機の後身の富士産業でした。
 本機は富士産業の大宮工場で1949年(昭和24)に造られたもので、燃料事情の悪い時代を反映して、始動時のみガソリンを使用し、通常運転時は灯油を使うという仕組みで、その操作方法は複雑でした。
 
主要諸元
全長 全幅 全高 トランサム長
451mm 299mm 1,193mm 不明
重量 エンジン形式 排気量 軸出力
不明 4サイクル単気筒 309cc 2PS/2,000rpm
気化方式 吸気方式 掃気方式 点火方式
キャブレター 不明 不明 バッテリーポイント
冷却方式 排気方式 使用燃料 燃料タンク容量
水冷(貯留式) 空中排気 ガソリン/灯油 不明
 
東京発動機(トーハツOB)
 
 
 
 この船外機は、東京発動機(株)が小型動力噴霧器用に製作したエンジンを、船外機に転用して作ったもので、同社における船外機製作再開のきっかけとなったものです。
 1956年(昭和31)9月から1960年(昭和35)1月までに2,141台が生産されました
 
主要諸元
全長 全幅 全高 トランサム長
約620mm 約250mm 約1,050mm 不明
重量 エンジン形式 排気量 最大出力
約15kg 2サイクル単気筒 58CC 1.5PS/4,000rpm
気化方式 吸気方式 掃気方式 点火方式
キャブレター ピストンバルブ クロスフロー フライホイールマグネットポイント
冷却方式 排気方式 使用燃料 燃料タンク容量
強制空冷 空中排気 混合ガソリン 約1.7L
 
東京発動機(トーハツOB2B)
 
 
 トーハツOB2B船外機は、1961年(昭和36)から1966年(昭和41)にかけて10,214台が生産されました。
 当時のトーハツは国内の船外機市場で圧倒的なシェアを誇っており、1962年にはOB2Bの3,750台を含め、4機種合計で8,500台余りの船外機を生産しており、その年の国内市場の7割を占めています。
 
主要諸元
全長 全幅 全高 トランサム長
約610mm 約300mm 約1,000mm 約508mm
重量 エンジン形式 排気量 最大出力
約17kg 2サイクル単気筒 58cc 2.5PS/5,000rpm
気化方式 吸気方式 掃気方式 点火方式
キャブレター ピストンバルブ クロスフロー フライホイールマグネットポイント
冷却方式 排気方式 使用燃料 燃料タンク容量
強制空冷 空中排気 混合ガソリン 約1.5L
 
エビンルード・エルトライトツイン
 
 
 
 1908年に最初の船外機を発売したアメリカのエビンルードは、事実上、最古の船外機メーカーといってもいい有名ブランドです。このモデルの年式は不明ですが、1930年頃のものと推察されます。エンジン形式は、2サイクル水平対向2気筒。船外機自体の方向を変えて操舵するのではなく、別に舵板が付いているのが特徴的です。
 
主要諸元
全長 全幅 全高 トランサム長
460mm 350mm 925mm 552mm
重量 エンジン形式 排気量 圧縮比
23kg 2サイクル水平対向2気筒 261cc 4.7
気化方式 吸気方式 掃気方式 点火方式
キャブレター ピストンバルブ クロスフロー バッテリーポイント(6V)
冷却方式 排気方式 使用燃料 燃料タンク容量
水冷 プロペラボス排気 混合ガソリン 3.4L
 
ネプチューン
 
 
 
 この船外機は米軍で採用されていたモデルで、第二次世界大戦後の製品です。ミリタリーモデルらしいシンプルな造りが特徴で、アルミ製のクランクケースやピストン、鉄系のスリーブが鋳込まれているアルミシリンダーを採用するなど、設計もずいぶんと近代的になっています。
 
主要諸元
全長 全幅 全高 トランサム長
380mm 165mm 920mm 540mm
重量 エンジン形式 排気量 圧縮比
7.8kg 2サイクル単気筒 46.7cc 不明
気化方式 吸気方式 掃気方式 点火方式
キャブレター ピストンバルブ クロスフロー バッテリーポイント
冷却方式 排気方式 使用燃料 燃料タンク容量
水冷 水中排気 混合ガソリン 1L







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